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360度動画・映像とは?VRとの違いとおすすめの撮影方法

インターネットが普及し、多くの人が動画を見る機会というのが増えてきています。
例えば動画サイトだけではなく、SNSでも動画が見られるようになってきているのです。

そんな中で、企業が動画を活かした「動画マーケティング」に取り組んでいるところもかなり増えてきています。
しかし、動画マーケティングが増えてきているということは、同業者の動画広告に対して一歩抜きん出たものを作らないとインパクトを与えられない可能性があります。

そこで利用したいのが360度動画です。
360度動画は「自分の意思で動かせる」というアクションが加わることにより、通常の動画よりもインパクトを与えられます。
今回はそんな360度動画の基礎知識とそのメリットについてご紹介していきましょう。

■『360度動画・映像』とは?

近年、様々な形式の動画・映像が作られるようになりましたが、依然として多くの強みを持っているのが『360度動画・映像』です。まずは360度動画・映像がどのようなものか、特徴や種類について解説していきます。

-『360度動画・映像』とは?

そもそも360度動画とはどういったものなのか、基本的な部分を知っておくことも大切です。
360度動画・映像とは、視聴者側が動画を見る際に視点を自由に切り替えることができる動画で、一度に360度全方向からのアングルを見られる動画を指します。

普通の動画はカメラが撮影した一つの視点でしか物事を見ることはできません。そんな動画にとって「当たり前」だったことを壊したのが360度動画と言えます。
360度動画は基本的に自分の視点を動かせるということなので、一度再生しただけでは他の方向からの視点から見える映像を確認することはできません。
そのため視聴者はもう一度見てみようとします。すると、一人当たりの再生数を増やせるので、再生数を伸ばすことにもつながるのです。

360度動画における視点は、自分の意思によって動かせるという大きな特徴を持っています。
ただし、自由と言ってもある程度制限されています。例えば、360度動画の中で視点を動かせるのは、カメラが置かれている場所からの全方位であり、映像の中の色んな場所に視点を飛ばせるわけではありません。

部屋の真ん中ではなく角から映像を見たくても、そのカメラが動かない限りは難しいです。
360度動画はあくまでカメラから正面の視点でしか映像を捉えられません。360度全方位の映像は見られますが、カメラの位置からでしか見られないという特徴も理解しておきましょう。

また、360度動画はパソコンのみに対応しているわけではなく、スマートフォン操作でも360度視点を切り替えながら視聴することは可能です。
360度動画・映像は現在様々な企業が動画マーケティングとして取り入れられています。

-VRコンテンツと360度動画・映像の違い

近年はVRコンテンツも増えてきています。
VRを活用した動画は、まるで自分が違う空間に飛び込んだような不思議な体験をすることができ、360度動画よりもインパクトは強いと言えます。

しかし、まだまだ動画として普及されていないばかりでなく、VRコンテンツを楽しむにはヘッドマウントディスプレイが必要です。
家庭では簡易的なヘッドマウントディスプレイのキットによってスマートフォンから手軽にVRが見られるようになってきましたが、やはり完全に普及したとは言えない状況となります。
このことから、360度動画はVRコンテンツに比べてマーケティングとしてはメリットの大きいものであることが分かります。

-360度動画の種類

360度動画にも3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ただし、自分が動画の中で中心となり、そこから全方位の映像を見渡せるという点は共通しています。

・ドームマスター形式

ドームマスター形式とは、360度カメラで撮影したものを1枚に収め、まるで魚眼レンズで撮影したかのように見える仕組みです。
プラネタリウムではドームマスター形式を採用しているところも多く見られます。

・正距円筒図法(パノラマ)形式

正距円筒図法(パノラマ)形式とは、球面状に撮影された映像を平面図に変換し、メルカトル図法と同じように緯度・経度を整えたものです。
360度動画の中でも風景撮影によく利用されています。

・キューブマップ形式

キューブマップ形式とは、立方体の中心から周囲をのぞき込むような映像に仕上げたものです。
現在はドームマスター形式や正距円筒図法(パノラマ)形式が主流となっていますが、3DCGのマッピングに活用されています。

■360度動画を取り入れるメリット

360度動画の魅力と言えば、視聴者の操作で視点を動かせる点でしょう。
自分が向いている位置によって視点が変わるので、右を向けば右側の景色を見ることができ、左を向けば左側の景色を見ることができるのです。
パソコンやテレビとは違った視点によって動画を見られることが最大の魅力となっています。

そんな360度動画を取り入れることで企業にはどういったメリットがあるのでしょうか?
メリットを上手く活用することで効果を高めることができると予想されるので、360度動画のメリットについて解説していきましょう。

-360度動画を取り入れるメリット

様々なコンテンツにも利用されている360度動画・映像ですが、企業が取り入れるようになったのは多くのメリットが得られるためです。続いて、360度動画を取り入れるメリットや魅力についてご紹介していきましょう。

-360度動画・映像であれば印象に残る広告となる

静止画よりも動画の方が視界に入りやすいので、近年は多くの企業で動画広告が取り入れられていますが、360度動画であれば視点の変更も可能となるので、さらに印象に残る動画を作成することができます。

静止画であれば文字を読む必要も出てくるので面倒に感じることもありますが、360度動画であれば音声があるので見るだけでアピールしたいポイントを視聴者に伝えることが可能です。

また、視点を変えることで見える景色に違いがあります。
視点を変えれば違った見方ができるため、視聴を繰り返すことにもつながりやすいと言えるでしょう。
文字だけではどういった商品なのか伝えにくい場合でも、360度動画であれば手軽に商品についてアピールすることが可能です。

-使用したイメージを伝えやすい

広告で重要なことと言えば、商品のイメージやメリットを見た人にわかってもらうことになります。
静止画であれば写真と文字だけとなってしまうので、商品やサービスの魅力を最大限に引き出すことができない可能性もあるのです。

ですが、360度動画では実際に商品を使用しているイメージを残すことができるので、イメージのズレを削減することが可能となるのです。
また、視点を変えることで実際に自分が使用しているような感覚になり、リアルさを表現することができます。

-興味のない人にも見てもらえるチャンスが増える

サービスや商品に興味のない人にとっては、パンフレットなどの静止画の広告を見てもらうのは難しいとされます。
興味がなければ見ることも面倒となるので、新規の顧客を手に入れることは難しいのです。

ですが、360度動画であれば映像が動くだけではなく視点を変えて動画を見ることもできるので、例え商品やサービスに興味がなくても見てもらえるチャンスを作れるだけではなく、興味を持ってもらうことにつながるのです。
そのため、動画には商品に対して無知であったとしても興味を引く内容をたくさん盛り込むことが大切となるでしょう。

-言葉がわからなくても見てもらえる

文字であれば、書いてある言語がわからないと商品名やサービス名がわかったとしても、内容を知ることができません。
ですが、360度動画で興味を引くことで例え言葉がわからなくても動画で情報を伝えることができるのです。

そのため、外国人や漢字を読むことができない子どもであっても動画を見るだけで商品やサービスの特徴をイメージすることが可能となるのです。

-テレビCMと比較してもメリットが多い

動画広告というとテレビCMを思い浮かべる人も多いでしょうが、近年はテレビCMから動画広告へ変更する企業が多いと言われています。
その理由としては、動画広告を流す場所や時間、期間が限られないことやスポンサー費用がないことのほか、若年層にもアプローチしやすいことが挙げられます。

テレビCMであればテレビでしか流すことができませんが、360度動画であればYouTubeやFacebookなどにも対応しています。
テレビ離れが増えている時代なので、スマートフォンを活用して動画を視聴できることは大きなメリットと言えるでしょう。

また、スポンサー費用や資料コストを削減できることも魅力的です。
パンフレットやチラシであれば、紙代や印刷代が必要となるので、意外にも多くのコストが掛かってしまいます。
ですが、360度動画であれば動画をアップするだけで様々な場所で利用でき、シェアを続けることでさらに拡大していくのです。

さらに、サービスを行っている店内や商品を販売している店舗やブースで動画を流すことで商品をアピールすることも可能です。
この場合360度動画を体験してもらったり、パノラマ動画にして全員に見やすいようにしたりするなどの工夫が必要となります。

-スマートフォンを活用することで若年層にもアピールしやすい

360度動画は上記でも紹介したようにYouTubeやFacebookにも対応しており、スマートフォンを利用しても視聴できるので、手軽に楽しめる魅力があります。
特に若年層であればSNSを利用する人が多いので、商品やサービスをアピールしやすいでしょう。

360度動画にインパクトがあれば、若者の記憶にも残りやすく他の人にも見せたいと感じさせることでシェアされることもあるのです。
シェアとは自分以外の人にも動画を共有して広めることができ、拡散させることでより多くの人に動画を見てもらうことができます。

誰か1人でも興味を持ってもらえば、多くの人に見てもらえるチャンスが増えるので、360度動画の内容にさらなるインパクトを与えることが大切となるでしょう。

■360度動画・映像を作って投稿するには?

360度動画というと、投稿するまでが大変という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は意外にも手軽に作れてしまいます。
どのように作れば良いのか、また投稿するにはどうすれば良いのか、ご紹介していきましょう。

-360度動画・映像の撮影方法

まずは360度動画の撮影方法からご紹介しましょう。
手軽に撮影できるというのは、360度撮影に対応したカメラが既に発売されているためです。
様々な特徴を持った機種が発売されているので、それぞれの特徴を交えながら解説していきます。

・Gear 360

スマートフォンなども制作しているSamsung社が開発したGear 360は、Galaxyとでしか連携できないというデメリットはあるものの、本体はとても軽量で、さらに4K動画の撮影も可能という魅力を持ったカメラです。
機能としても通常の録画モードだけではなく写真撮影ができるモード、人気のタイムラプス動画が撮影できるモード、動画のループモードなどが備わっています。

・RICOH THETA S

複合機やレーザープリンタ、デジカメなどの製造を手がけるRICOHのTHETA Sは、薄型設計となっており持ち運びにも便利なカメラです。
本体を起動させてから360度動画を撮影する方法の他に、専用アプリをスマホにダウンロードさせ、カメラとスマホをWi-Fiでつなぎ、スマホから遠隔操作で起動させて撮影する方法もあります。
画質もかなり綺麗ですし、パソコンで撮影した動画を閲覧可能な形式に変換させることで動画サイトに投稿することも可能です。

・GoPro

アクティブなシーンの撮影に向いていると言われるGoProでも360度動画の撮影は可能です。
GoProを活用する場合は、カメラ本体を6台使用し専用リグでつなぎ合わせることで撮影することができます。
あとはリモートコントローラーを用意して、全てのカメラの電源を入れて再生ボタンを押せば撮影となります。

・Giroptic iO

Giroptic iOは、360度動画をはじめ、360度のライブ配信やSNS投稿なども行えるiPhone専用カメラです。
スマートフォンに取り付けて専用のアプリをダウンロードしておけば、YouTubeやFacebook以外にもTwitter、Instagramなどに投稿することもできます。
iPhoneに取り付けることからかなりコンパクトであり、それでいて器用な働きをしてくれます。

・LG 360 CAM

LGの360 CAMは、2Kで360度動画やパノラマ写真が撮影できるカメラです。
スマートフォンを活用すれば現在カメラを使って撮影しているものを、リアルタイムでチェックすることができます。
デュアルワイドアングルの1300万画素という高画質なレンズでの撮影は、絶景ポイントでの撮影にも適しています。

-動画・映像を投稿するには?

360度動画というと、投稿するまでが大変という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は意外にも手軽に作れてしまいます。
どのように作れば良いのか、また投稿するにはどうすれば良いのか、ご紹介していきましょう。

-360度動画作成におすすめのアプリ・ソフト

360度動画を作成するには編集アプリ・編集ソフトを使う必要があります。プロが使用するような本格的なソフトもありますが、中には初心者の方でも手軽に360度動画を編集できるようなアプリ・ソフトも見つかります。特におすすめのアプリ・ソフトを3つご紹介しましょう。

・PowerDirector(パワーディレクター)

PowerDirectorはサイバーリンクが開発した動画編集ソフトです。
不要な部分をカットし、つなぎ合わせるような簡単な作業から、背景を別の画像・映像に置き換えるクロマキー合成や細かなモーショントラッキングといった本格的な編集まで行えます。

360度動画を編集したい場合、あらかじめ撮影した映像素材を正距円筒図法(パノラマ)形式に転換し、ソフトに貼り付けて編集作業が行えます。
対象物をピックアップさせたり、手ブレ補正も兼ね備えていたりするので、見づらい映像になっていても編集で綺麗に仕上げることは可能です。

・Final Cut Pro X

Final Cut Pro Xは、Apple社が開発した映像編集ソフトです。Macに無料搭載されている「iMovie」をより使いやすく、より機能を増やしたソフトになっています。

360度動画の編集では、まずカメラで撮影した360度動画を落とし込み、角度や視点を選択しながら編集していきます。
映像の中で不要だと感じるものがあれば、そこだけを隠すことも可能です。編集集でもヘッドセットを接続すればVR動画の編集も行えます。

・かんたん360 for RICOH THETA

かんたん360 for RICOH THETAは、360度カメラとして発売されている「RICOH THETA」専用の編集アプリです。
RICOH THETAから撮影された映像は自動でスマホに転送され、アプリを使って簡単に編集が行えます。

かんたん360 for RICOH THETAで360度動画を編集する場合、画角を固定し通常の動画として切り取ったり、ワイプ画面を入れて2画面表示できたりと、様々な編集が可能です。さらに、リモートで撮影したい時にもアプリからカメラを操作して撮影できるため、RICOH THETAを機材として取り入れるなら、かんたん360 for RICOH THETAもダウンロードしておくと良いでしょう。

360度動画と相性が良い企画アイデア

360度動画・映像は様々な企画に活用できますが、その中でも相性が良いコンテンツもあります。
具体的にどのような企画アイデアと相性が良いのか、実例と合わせてご紹介していきましょう。

・商品やサービスの疑似体験

商品やサービスを疑似的に体験してもらうなら、普通の動画広告よりも360度動画を活用した方が効果的です。
360度動画では普通の動画よりも没入感を楽しめるため、例えばゲームのPRにも向いています。
実際、Supercellが提供する「クラッシュ・オブ・クラン」というアプリゲームの宣伝に360度動画が用いられているのですが、まるで自分がゲームの中にいるような感覚を楽しめます。

・施設紹介

360度動画は施設内での使用にも優れており、どのような構造・作りになっているかを確認するのにもおすすめです。
アーバンクリエイトでは「VR内見」と称し、わざわざ物件まで行かなくてもどんな内装か分かるような360度動画が作られています。

・観光PR

観光スポットやイベントのプロモーションにも360度動画は利用できます。
例えば、こちらは新潟県小千谷市で開催された「おぢや風船一揆」の360度動画です。

気球をセッティングしている段階から飛んでいくまでの様子が映されています。
自分で視点を変えながら視聴できるため、まるで自分もその場に参加しているような気分になり、「実際に行ってみたい」という気持ちを湧き立たせてくれます。

・まとめ

360度動画は、意外にも手軽に取り入れやすい動画マーケティングの手法でもあります。
普通の動画を撮影してマーケティングを行っていたという方も、ぜひ360度動画に注目してみましょう。

また、360度動画を活用することで様々なメリットが得られます。
これらのメリットは企業にとってもかなり活躍し、自社の商品やサービスを多くの人に広めることができるでしょう。
動画広告をこれから取り入れてみたいという方も、様々なメリットをマーケティングで得るためにぜひ360度動画を活用してみてはいかがでしょうか?

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執筆者

映像の専門学校を卒業後、 大手飲食チェーンや東京、大阪、福岡の営業会社で 営業とマーケティングを学んだ後に同社の代表取締役に就任。
広告・プロモーション全般から動画マーケティングまで幅広い知見でブログなど情報発信を行っている。

  • 著者連絡先:info@global-japan-corporation.com
  • 著者SNS:https://www.facebook.com/gjc00/
  • 著者の動画撮影、編集の実績
    • 株式会社リクルート
    • ソフトバンクグループ
    • 株式会社NTTドコモ
    • 株式会社ベネッセコーポレーション
    • 大日本印刷株式会社
    • 大王製紙株式会社
    • 株式会社バンダイナムコエンターテイメント
    • 株式会社ヤクルト本社
    • 株式会社宝島社
    • ユニ・チャーム株式会社
    • 株式会社 小学館
    • 株式会社フジクリエイティブコーポレーション
    • テレビ朝日映株式会社
    • 千葉テレビ放送
  • 著者の得意とする動画カテゴリ:プロモーション動画全般

映像制作のリソースが欲しい企業さま。パートナー契約・アライアンス契約あります。

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