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facebookの360度動画広告の効果と配信方法をご紹介

動画マーケティングでは、動画を公開するプラットフォームを選ぶ必要があります。定番なのがyoutubeですが、最近はfacebookでも動画マーケティングが盛んとなっており、企業によっては使い分けて動画マーケティングが行われているようです。

そんなfacebookでは、360度動画を配信することが可能ですが、どのような効果に期待できるのでしょうか?
活用方法や作成方法と一緒に、facebookの360度動画広告の効果につてご紹介します。

■facebookで動画マーケティングを始めよう

動画マーケティングの定番であるyoutubeは日本国内に限らず、世界で利用している全てのユーザーに動画広告を見てもらうことができます。
youtubeの方が効率良い印象を受けますが、SNSはただ人と繋がるメディアではなく広告プラットフォームとしても一役買っているのです。

インターネット広告事業を展開しているサイバーエージェント社の調べによると、2015年の動画広告市場は前年比160%増の成長率で、506億規模に成長しました。
2016年になると動画広告の再生はスマートフォンなどのモバイルデバイスが過半数を占め、今後も市場規模はどんどん成長すると考えられています。

スマートフォンの利用でSNS利用者が増加しており、中でもfacebookは10億人近くのモバイルユーザーが存在します。そのため、スマートフォンの普及に合わせて動画プラットフォームとしての優位性が高まるとされているのです。
実際、facebookで視聴される動画は1日合計10億時間とされています。

■facebookは潜在的なターゲットのリーチが可能

youtubeの場合、ユーザーが見たい動画を検索することでお目当ての動画を見ることができ、さらに関連動画やワードに応じた広告が表示されます。
便利な機能ですが、一定のターゲットには有効的であるものの、潜在層のターゲットにはリーチしにくい点があります。

例えば、猫の動画を検索した場合、猫が好きな人や飼っている人に有益な動画広告が表示されます。
しかし、動画を見て猫を好きになった、飼いたいと気付いた人をリーチできる可能性は低いというわけです。

facebookの場合は、友人の近況を確かめるためにフィードを流し見していると、強制的に動画が視界に入る構造となっています。
それでもスルーされることはありますが、最初の5秒、もしくは10秒でユーザーが引き込まれる内容の動画であれば、視聴時間が増え、クリック率の増加にも影響すると考えられます。

ターゲティングをされて配信されているとはいえども、動画を見て初めて気付かされるという点ではfacebookの方が有利と言えるでしょう。
既存の顧客の維持だけではなく、新規顧客の取得にも効果的なのです。

再生後に「詳しくはこちら」と書かれたボタンが表示され、そこから自社や商品サイトへ誘導することも可能です。
設定も動画のアップ時に「アクション追加」を選び、アクション内容に表示したい文字と誘導先のURLを貼り付けるだけで完了なので、手間をかけずに誘導できます。

■ライブ動画の配信も可能

youtubeやニコニコ動画では先駆けてライブ配信を提供していますが、facebookも2015年8月からライブ配信機能を追加しました。
追加の背景は、リアルタイムの近況をfacebookでつながる友人とシェアしたいという、ユーザーニーズとfacebook側の動画コンテンツをもっと増加させる狙いがあるようです。
動画コンテンツから得る広告収入は、無料登録で利用できるfacebookにとって欠かせないマネタイズの1つでもあります。

4分以上の動画やライブ配信に対してfacebookはマネタイズを提案しており、その広告収入の45%はfacebookに渡ります。
しかし、55%は配信したユーザーに渡るので双方にメリットがあるのです。

Facebookは動画コンテンツの増加を目指し、2017年2月にはスマートテレビ向けのアプリのリリースを発表しています。
動画マーケティングの活躍の場が。より広がる可能性を秘めていると考えられるでしょう。

■360度広告の効果とは?

通常の動画は写真と同じくカメラレンズで押さえた一方向しか写せませんが、360度動画は任意の視点からより立体的な映像を見ることができる動画です。
最近はVRとの組み合わせで仮想空間を活かしたゲームやアトラクションが登場し、人気を博しています。

facebookでは2015年9月から360度動画の配信も可能となっており、動画広告のフォーマットとしても対応しています。
動画をカーソルで視点を動かすことにより、上下左右に傾けた方向の景色を視聴することが可能です。

360度動画により空間的な情報を発信できるようになったので、ユーザーのシェアや話題性のアップにつながりました。
自由な視点で視聴できる部分も従来の動画や写真では成し得ない広告なので、斬新な動画広告でプロモーションできます。

■写真と360度広告を比較した結果

facebookの360度広告はディズニーやJAL、シャネルなど大手ブランドがすでに取り入れています。
空間や商品を360度見渡せるため、理解度や愛着度がアップしやすいので顧客とのコミュニケーションで良い効果を発揮します。

では、エンゲージメントにはどんな影響があるのでしょうか。
VRメディアを掲載するWrapが効果検証のために、facebook広告を使い写真と360度動画の比較を行っています。

その検証によると、360度動画広告は写真と比較してクリック率が2.28倍となり、エンゲージメント率は2.33倍という結果を報告しています。
360度動画単体の詳細を見てみると、クリック率はデスクトップでの表示よりも、モバイルでの表示の方が6倍も上回る効果を発揮したようです。

この結果から、facebookでの360度広告はモバイルを中心にエンゲージメントでも良い効果を期待できます。
facebookの場合、検索での表示とは異なりフィードに表示されるため、潜在層のターゲットにもアプローチしやすい特徴があります、インパクトのある360度広告ならより新規顧客の獲得に貢献してくれると考えられるでしょう。

■360度広告の制作・配信の注意点

360度広告を配信するためには360度動画を用意する必要があります。
特殊な動画なので専用カメラが必要になりますが、最近はプロだけではなく一般家庭向けのカメラもあるので比較的誰でも作成が可能です。
専用カメラがなくても、カメラ同士をつなぎ合わせて撮影するリグや動画ソフトウェアの加工により、360度動画を作成することもできます。

ただし、facebookでは360度広告を配信できるフォーマットが決まっており、さらにビューワーに認識させるために360度メタデータの追加が必要です。
カメラによっては自動に追加されますが、手動で追加しなければならないこともあります。
フォーマットやメタデータの追加を確認し、facebookで360度動画を用いた動画マーケティングを始めてみましょう。

■facebook360度動画の活用事例

360度で撮影した動画は、facebookで最長6分まで視聴することができます。
実際にどのような形式で配信されているか活用事例をいくつか紹介していきましょう。

・横浜DeNAベイスターズの動画投稿

横浜DeNAベイスターズでは、選手がリリーフカーに乗ってグランドに向かう姿が360度動画を使って投稿しています。
選手が緊張した表情や、グランドの観客席の様子を見ることができます。

場内に響き渡る歓声や音楽も収録されるので、現場のリアルな状況を楽しむことができるでしょう。
横浜DeNAベイスターズは、「Gear VR」とコラボしていることもあり、積極的に360度動画をマーケティングに活用しています。

・日本航空(JAL)の機内動画

JALでは、ビジネスクラスの機内の様子を360度動画で撮影し、動画投稿しています。
ビジネスクラスを利用したことがない人にとってかなり有効なアピール動画です。
ビジネスクラスや他のクラスの様子も投稿下部にリンク付けされているので、youtubeで視聴できるのも大きなポイントです。

機内に搭乗した動きをイメージした動画内容で、テレビ操作や機内食などについてCAから説明されるスタイルで投稿しているので、実際に搭乗したような感覚で見ることができます。
動画には機器の操作方法などの説明分や図が表示され、目で見ても理解しやすいように編集されています。

・サントリーのお花見名所動画

ビールやウィスキー、ウーロン茶や缶コーヒーなどの商品を展開している「サントリー」は、お花見と同社商品「金麦」をかけ合わせた360度動画をfacebookにアップしています。
ここでは春の季節にちなんだお花見にフォーカスを合わせ、静止画では伝えることのできない散歩目線のほのぼのとした雰囲気をユーザーに発信しています。

春の時節テーマをうまく用いることによって、ユーザーの購買意欲をより高めることができるでしょう。
リアルな現場の空気を伝えて、印象に残りやすくするのが360度動画ならではの魅力です。

・HONDA新型NSXのドライブ動画

HONDAの公式facebookでは、フォーミュラレース・インディカーシリーズで活躍する佐藤琢磨選手が鈴鹿をドライブする模様が投稿されています。
新型NSXに乗り、ヘアピンやデグナー、スプーンなど数々のドライビングテクニックを繰り広げ、自分自身が運転しているような臨場感を楽しむことができるでしょう。

新型NSXが奏でるエンジン音や、走行感はユーザーにとって実際に体感することのできないプレミアムなものです。
360度動画の特性をうまく活かして、HONDAファンの心をわしづかみにすることでしょう。

この他にも、ディズニーやシャネル、NESCAFÉなど大手ブランドが360度動画をFacebookに配信しています。
通常の動画広告よりも商品の理解度や愛着度が確実に向上するので、顧客コミュニケーションにおいても、かなり有効な手段であることがうかがえます。

■360度動画を作成する方法

360度動画をfacebookで配信するには、以下のような360度動画のフォーマットに対応していることが条件になります。

・動画サイズ:最大1.75 GB

・動画再生時間: 最長6分

・動画のファイルタイプ:MP4コンテナ

モバイルは一部の端末で360度動画を視聴することができない場合もあります。
モバイルで動画視聴を行う場合は、アプリを最新版にアップロードするようにしてください。

■360度動画専用カメラを用意する

360度動画専用カメラは、以前まではやや高価な値段で販売されていましたが、最近は2万円弱~4万円くらいで購入できるようになりました。RICOH THETAやSamsung Gear 360、Giroptic 360cam、Panono、360flyなどの機種が出ています。

■実際に動画を撮影してみよう

360度動画専用カメラで撮影します。
ターゲットにするユーザーに合わせて、どのようなシチュエーションが向いているか考えながら撮影していきます。
必要に応じて解説や図形、ナレーションなどを動画編集してみましょう。

■Facebook動画を作成する

360度動画は、通常のFacebook広告と同じように「Facebook広告マネージャー」より投稿してください。
動画をアップロードする時は、詳細設定にある「この動画は360°フォーマットで撮影されています」の項目にチェックを入れると360度動画広告として作成されます。
この場合は、360度メタデータが動画に含まれなければならないのですが、メタデータがファイルに含まれていない場合は、Google配信の「Python スクリプト」を利用して追加することも可能です。

■クリエイティブハブは広告主に便利なツール

動画広告を作成する前に、実際の動画の見え方をチェックしたい場合は、クリエイティブハブから広告案作成ツールを利用してください。
このツールは、Facebookが2016年11月に正式に公開した広告制管理ツールです。 Facebookでは、主に性別や年齢、趣向、行動に合わせてターゲットを絞り広告を発信しています。
ターゲットに対してよりクオリティの高い広告を作るために、広告自体のデザインを変えていきたいという人もいます。

しかし、デザインのパターンを複数作成してしまうと、管理が複雑化してしまい、作成自体に手間が発生してしまうのです。クリエイティブハブは、デザインの作成案をチームメンバー内で共有保存することができるので、デザインの変更としても活用できます。

デザインの知識がない人でも、実際の広告に見え方が一目でチェックできるので、他社の広告との比較や、改善案を検討しやすくなります。
広告作成が完了したら、動画の準備ができ次第Facebook側から通知が来るようになっています。通知を確認し、「投稿の広告を出す」をクリックして配信をスタートさせましょう。

Facebookは360度動画だけでなく、通常の投稿として広告を発信していくことも可能です。
球場や航空機の座席など臨場感溢れる空間を、ユーザーにリアルに伝えるのにも360度動画は役立ちます。

Facebook広告に関しては、特定の属性に向けた広告配信ができることだけでなく、世界中のユーザーにリーチをかけることにも効果的です。
需要が伸びつつあるインバウンド顧客に対して、企業の魅力をさらにインプットさせることにもつながっていくことができるでしょう。


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