動画制作の背景
新卒者への採用PRのための動画を作成したいというご相談をいただきました。
動画の内容
新入社員の方たちに、仕事のやりがいや会社の雰囲気について、座談会形式で語ってもらう動画です。新卒者と年齢も近い新入社員の方たちによるリアルな本音トークで、仕事や会社の魅力を紹介するユニークな内容です。
構成のポイント
リアルな本音トークを引き出すために、あえて台本などは用意せず話すテーマだけを事前に伝え、あとは自由に語ってもらう企画にしました。普段から気心しれた同期同士による座談会は、リラックスした雰囲気の中でトークが弾み、普段の仕事の雰囲気が垣間見えるような動画になりました。新卒者の方とも年齢が近い新入社員の方たちが出演する動画は、新卒者の共感を得られ素直にメッセージを受け入れてもらえる効果があります。
デザインのポイント
構成段階で「一人一人の個性を表現してカラフルな吹き出しが出てくる」というイメージがデザインチームにも共有されていました。その要望に沿いつつ、グラフィカルなあしらいを追加し、吹き出し以外にもアニメーションがついて、賑やかな映像になるよう意識してデザインしています。また撮影映像には全体を映す構図もあったので、一人一人に担当カラーのようなものを設定し、吹き出しには決まった色を使用することで誰の発言かを色で認識できるようにしています。
撮影のポイント
座談会の出演者は5名。誰がいつ発言してもしっかりとカメラで捉えれるように、人数分である5台のカメラを使用して撮影を行いました。動画の構成の段階でカラフルな吹き出しテロップを出す演出が盛り込まれていたため、撮影する背景はシロホリ(壁と床が白く塗装された撮影スタジオ)をチョイス。そのシロホリスペースの奥行きが分からないように、フラットなライティングをして、カラフルなテロップが映えるようなシンプルな背景を作っています。また発言する人だけでなく、そばで聞いている人のリアクションも捉えるような構図にするなどして、リアルな座談会の雰囲気がしっかり伝わるような映像にしました。
編集のポイント
座談会らしい柔らかなイメージと真面目な雰囲気が両方伝わる映像にするために、吹き出しや字幕などは少しカクカク動くような動きにし、ホワイトボードに書き出していくような手作り感やワークショップ感を出しています。また、白背景に映える手描き風アニメーションエフェクトをアクセントとして採用しました。トレンド感があるキュートなデザインと、堅いイメージがある座談会という、相反する2つの要素で構成された映像ですが、動きの調整を重ねることで、その両方をマッチさせることができました。