Videoショートドラマ広告制作　第2弾　株式会社ベネッセコーポレーション様

動画制作の背景

株式会社ベネッセコーポレーション様は、教育サービスを中心に事業を展開する日本の企業です。主に学習教材や教育関連コンテンツを提供し、通信教育「進研ゼミ」や英会話サービス「ベネッセ・イングリッシュ」などを展開しています。今回は、以前よりご依頼をいただいていた、通信教育「進研ゼミ 中学講座」をPRするための、ショートドラマコンテンツの第二弾を制作したいというご要望をいただきました。

動画の内容

中学生の等身大の悩みと成長を描いた青春ショートドラマ形式で、進研ゼミの教材が勉強の課題を乗り越える鍵として登場します。感情移入しやすい恋愛要素やコメディ要素も取り入れ、TikTokに最適なテンポとストーリー展開が工夫されています。

「男女入れ替わり編」
幼なじみの中学生女性アヤネと、同じく中学生男子のナオキが、ある日突然入れ替わってしまう。元に戻るためには「全教科90点以上のテスト結果」が必要と告げられ、進研ゼミの「チャレンジタッチ」で勉強に励むことに。努力の末、無事目標を達成して元に戻るとともに、勉強への自信と前向きな気持ちを得るストーリー。

「転校生編」
ある日、アヤネのクラスに転校してきたナオキは、以前ぶつかった相手だった。ナオキにデートに誘われたアヤネだが、父親から「次のテストも悪ければ外出禁止」と言われてしまう。進研ゼミの暗記アプリを使って効率的に勉強し、初めて高得点を取ることに成功。ご褒美として遊園地デートが叶い、達成感と未来への希望を描く。

構成のポイント

ショートドラマとして、「短時間で引き込まれるストーリー」「中学生の課題解決」「青春感のある演出」を通じて、進研ゼミの価値を自然に伝えられるような構成を目指しました。最初に「入れ替わり」や「転校生との再会」など、ちょっと不思議でドキッとする出来事が起こり、物語がはじまります。その中で、主人公たちは「テストの点が悪い」「勉強が苦手」といった問題にぶつかりますが、それを解決する手助けとして「進研ゼミ」が登場します。たとえば、1日10分でできる勉強や、テストに出やすい問題にしぼった暗記アプリなどが出てきて、「これなら自分でもできそう」と思わせてくれます。また、勉強だけでなく、好きな人とのやりとりやドキドキする場面もあるので、楽しみながら見ることができます。そして最後には、しっかり勉強を続けたことでいい結果が出て、「やった！」と喜ぶシーンで終わります。見ている人に、「勉強もがんばればできるかも」「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえるような流れにすることで、前向きで明るいストーリーになっています。

撮影のポイント

前回手がけたTikTokショートドラマの動画が非常に好評だったことを受け、今回もクライアントから続けて制作のご依頼をいただきました。リピートでのご依頼ということもあり、前回以上にクオリティにこだわりながら制作に臨みました。
まずは物語の舞台となる街の雰囲気を丁寧に捉えるため、綿密なロケハンを実施しました。時間帯ごとの光の入り方や街並みの表情を細かく確認し、自然光が最も美しく映えるタイミングを選んで撮影を行いました。その結果、シーンごとの感情の流れや空気感がより鮮明に映像に表れています。
また、ストーリーの魅力をしっかりと伝えるためには演者の力も欠かせません。今回は、感情の動きを繊細に表現できるキャストを起用し、撮影前から演出面でもしっかりと打ち合わせを重ねました。彼らの迫真の演技が加わることで、コミカルな場面や印象的な感動シーンがより際立ち、物語に深みとリアリティを持たせることができました。
撮影面では、テンポの良いカット割りと多彩なカメラワークを意識することで、視聴者を飽きさせない構成にしています。特に臨場感を出すことを重視し、ハンドヘルド撮影による揺れのあるリアルな画、スタビライザーによる滑らかな動き、さらにスローモーションを織り交ぜることで、登場人物の感情がよりダイレクトに伝わるよう工夫しています。
映像としての美しさとストーリー性、その両方を高いレベルで両立させることができたと感じています。見る人が共感し、楽しみながら自然とサービスの魅力（教材の良さ）も伝わるような、そんなドラマづくりを目指しました。

編集のポイント

ショートドラマにおいては、限られた時間の中で視聴者の心をつかむ「一瞬のインパクト」が非常に重要です。編集においても、その点を特に意識して制作を進めました。
カット割りはテンポよく、情報を詰め込みすぎず、でも感情がきちんと伝わるよう工夫しています。無駄な間や説明的なシーンはできるだけ省き、視覚的に伝わる情報や演技の表情を重視。特に会話のテンポや目線の動きなど、細かなリズムを調整することで、感情の流れが短時間でも自然に伝わるように仕上げました。
また、視聴者の共感を得るため、エモーショナルなシーンではスローモーションを使い、逆にテンポが重要な場面ではジャンプカットや画面切り替えのスピード感で展開を盛り上げました。これにより、短い尺の中でも視覚的な緩急がつき、印象に残る動画に仕上がったと思います。
限られた時間だからこそ、ひとつひとつのカットや効果に意味を持たせることができる。そんな意識で、今回の編集も細部までこだわりました。