広告でもおなじみとなっているCMソングやオリジナルソング、サウンドロゴなどを動画広告にも活用されるケースは非常に多いです。
しかし、動画広告の中にはサイレントを重視して作るものもあり、必ずしも音楽が必要なのかと言われればそうではありません。
それでも、動画広告に音楽を盛り込むことは様々なメリットが生まれるためです。
では、どのようなメリットが生まれるのでしょう?今回は動画広告で活用する際のポイントから、音楽のもたらす効果などについてご紹介します。
広告の中で「音楽」がもたらす効果とは?
そもそも音楽というのは人にとって様々なメリットを生み出しています。例えば嫌な気分を解消するために音楽を聞く人や、仕事や学校に行くことが億劫になった時、テンションを上げるために音楽を聞く人など、今の気分を簡単に変える手段として、音楽が用いられることが多いです。
これは、広告において商品やサービスに対するイメージにも関わっています。
楽しく明るいBGMで商品が紹介されていれば、楽しくなれるような商品なのだろうというイメージが湧きやすくなりますし、逆に悲しい時に使える商品ということをアピールしたい場合は、悲しいBGMを最初に流し、徐々に音楽を明るくしていくことで悲しい気持ちを明るくさせてくれます。
音楽によってその人の気分からイメージまで変えられるのです。
印象付けることができる
広告は、見た人に対して印象付かせることができれば、そこから購買意欲などにつながりやすくなるため、企業側としても印象に残りやすい広告を作りたいと考えている場合が多いでしょう。
競合の商品・サービスに勝つためには印象に残らせることは非常に重要です。
しかし、広告を印象付けることはとても難しく、しかもただ印象付けただけでは何のCMかわかりにくくなってしまいます。
どんな商品・サービスなのかがわかりやすく、なおかつ印象付けるためには音楽が必要です。
CMソングの戦略
皆さんはあるCMソングが頭の中でずっと繰り返されるということや、CMが流れ始めるとつい口ずさんでしまいませんか?広告で使われているBGMやCMソングなどは、基本的にわかりやすいものが使われており、ついつい口ずさんでしまうような作りにしています。15~30秒程度のBGMでも戦略的に制作することによって、広告効果をよりアップさせることも可能なのです。
どんな戦略があるのかというと、例えば何度も同じフレーズを繰り返すような曲にすることで、どの商品・サービスのCMなのかというのが、見なくてもわかるようになります。
その結果、商品やサービスなどのアピールにもつながるのです。
この他にも音楽にヒーリング効果をかけて何度も聞いてもらえるようにしたり、テンポや音程にあえて違和感を加えることで引っかかりを作ったりできます。こうした戦略により耳に残るCMソングが完成するのです。
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社歌が話題を集める理由
企業が広告に音楽を活用する際に、最近では「社歌」を利用することも多くなっています。
第4次社歌ブームとも言われる現代で社歌が話題となっているのは、どういった理由があるのでしょうか?メリットについても紹介します。
ニュースや新聞など様々なメディアでも取り上げられることが増えてきたように、近年社歌がブームとなっています。
大手の企業が新しく社歌を作成するだけではなく、中小企業の間では「社歌コンテスト」までもが開催されました。
社歌は大正6年に生まれたと言われており、南満州鉄道が始めと推測されています。
これまでにも社歌がブームになったことはありますが、社歌がブームになる理由として「景気」が挙げられています。
業績が良くなったことで、このまま成長をし続けることを願い社歌を作る企業が増えるほか、業績が悪い場合には倒産しないよう社員一丸となれる社歌を作り、目標に向かっていくのです。
では、なぜ現代で社歌がブームとなっているのでしょうか?極端に好景気や不景気でもないのに、社歌がブームとなっている理由としては、離職者を出さないために会社に愛着を持ってもらおうという考えがあるのです。
また、新しい人材を求めている企業にとっては、社歌を聞いて興味を持たれることで求人に応募してくる人材を確保することにも繋がるのです。
こういった効果を期待した企業が増えていることで、社歌が再びブームを取り戻したと言えます。
社歌をブームにした要因
近年はSNSが人気となっており、幅広い世代の人たちが利用しています。
そのため、社歌を動画投稿サイトに投稿することで、企業をより深く様々な世代の人たちに知ってもらうことができるのです。
社員みんなで歌っている動画については、社風を知ってもらうことにもつながりインパクトも大きいです。そのため、イメージアップにもつながります。
また、SNSで共有されることによって、拡散されてより多くの人に企業を宣伝することもできるのです。
若手社員の中にはダンスや映像の編集作業が得意な人も多く、上司に歌やダンスを教えることでコミュニケーションを取る機会も増え、社内に明るさを生み出すことにもつながります。
SNSが定着している時代に社歌を制作することで、企業にとってはさらなるメリットがあるのでしょう。
社歌がブームとなった背景には様々な要因があります。企業のイメージアップを図りたい、より多くの人に企業を知ってもらいたいなど感じている企業は、社歌を作成することで動画広告にも活用でき、メリットを十分に得ることができるでしょう。
社歌を制作するメリットとは?
社歌を制作する目的としては、企業をアピールできることです。
社員の想いを歌に込めてオリジナルの歌を作ることで、社内にだけではなく社外にもアピールすることができ、宣伝効果を生み出すことができるのです。
社員の士気をアップさせることもでき、業績を向上させることにも繋がります。
社歌のアイデア次第で社歌の可能性は広がりを見せるでしょう。
動画広告・映像広告は冒頭が重要!
動画広告で冒頭部分につかみを取り入れると、商品やサービスの印象が強くなると言われています。
このつかみの活用方法によって、動画広告の要素も変わってきますし、動画の内容をより理解しやすくするために視聴者側の体制を整えることができます。
では、冒頭の動画広告にはどのような効果があるのか具体的に紹介していきましょう。
ロゴや音楽であらかじめ商品を宣伝できる
動画の最初にほんの数秒でも目を引くような情報があれば「えっ?何?これ安い!」「気になっていた商品だ、何だろう?」とその先の動画を見る誘導体制に引き込むことができます。
これから流れる動画がどんなCMなのか、何の商品なのかという情報がわかった上で視聴できるので、内容が理解しやすくなります。
冒頭部分に、企業のロゴやサウンドを入れると、企業ならではの安心感を与えることもできるでしょう。
内容を印象に残すことができる
動画視聴によって本当に伝えたいことを冒頭にもってくることで、商品やサービスの魅力ポイントを複数アピールすることができます。
何度も主張することで脳裏に焼きつかせ、印象をより深くすることができます。
冒頭部分の事実や問いかけで衝撃を与える
「20万人が使用している!」「○○人に一人は○○できる!」「どうやってこのボディラインをゲットできたのか!?」などという事実や問いかけを冒頭に持ってくると、その先も見たいという心境にユーザーは陥ります。
インパクトの強い事実を「つかみ」に入れることで視聴者の好奇心や探究心がくすぐられるのです。
自分自身にメリットとなる情報を教えてくれる動画であると判断し、視聴者はその先の動画を真剣に向き合おうとしてくれます。
イメージダウンにつながる可能性も大
コストパフォーマンスを売りにした商品であれば「低価格」をつかみに入れ込むのは圧倒的な戦略になります。
しかし、その内容が本当にユーザーにとって有益に感じられるかどうかを判断しなければなりません。
高級感を売りにしたいのに、低価格な部分だけをクローズアップされると本来の「高級感」のイメージを損ねてしまうことになります。
ですから、商品やターゲットによって本当に適切な表現であるかどうか見極めることが重要です。
動画・映像全体の世界観が損なわれる場合がある
商品のメリットやスペックを冒頭に入れ込むことで、視聴している最中に「なんだ、広告か」といったようなマイナスの感情を持たれてしまうことがあります。つかみに入れることで逆に商品の魅力を崩してしまう可能性があるのです。
ユーザーの心が動かされ初めて行動するようなサービスに関しては、ストーリー性を優先させて動画視聴を最後まで引き込むことが成功を得られるはずです。
動画冒頭にあたる「つかみ」の部分は、商品やサービスを良くも悪くもさせる特徴を持っています。
人には第一印象で全てを司る能力があるため、冒頭にどんな材料を取り入れるかで印象が全く違うものになります。
視覚で感じるロゴなども重要ですが、聴覚で取り入れる音楽を活用することも大きなポイントになることでしょう。
適切なイメージを想起できるBGMを選ぶ
BGM選びは一つとっても奥が深く、動画全体を明るいイメージにしたり、高級なイメージにしたり、おどろおどろしいイメージにしたりと様々な効果を出すことができます。
これをイメージ誘導効果といい、BGMをかける最大の理由とも言えるでしょう。
例えば映画などでも、緊張感のある場面と落ち着いてリラックスする場面ではBGMが全く異なります。適度な緩急がつくことで、短い広告動画内でもメリハリを出すことができ、視聴者も飽きずに楽しんで集中することができるでしょう。
BGMのイメージ誘導効果は強いので、適切な使い方ができれば良い動画への一歩としても大きな進歩を遂げたと言えます。
ボリュームは臨機応変に変える
BGMがいくら大事とはいえ、ナレーションや動画内の人物の台詞が聞こえないほどの音量では意味がありません。
そういった音声が入る際にはBGMのボリュームを小さく調整します。
広告として使う動画ですから、ナレーションや台詞に音楽をかぶせてしまうと、互いに邪魔をし合ってしまい聞き取りづらい動画になってしまいます。
動画を何のために作っているのかを意識して、BGMの役割を思い出しながらすっきりと見やすい動画を心がけましょう。
何を伝える動画なのかが明確であれば、ナレーションや台詞を大事にし、BGMを小さめにする必要性もわかりやすいでしょう。
伝えるべきイメージを優先し、適時BGMは小さめにすることを意識することが大切です。
邪魔なノイズをブロックする
動画を撮影した際、環境音がかすかに聞こえるなどで困ったことはないでしょうか?BGMにはそういった雑音、ノイズを隠してくれるマスキング効果もあります。このときはBGMの音が大きめであるほど雑音を消しやすくなるため、うるさくなりすぎない程度に調整が必要となります。
一般的に高い音のマスキングには低い音のあるBGMが適しており、その逆も利用できます。
ノイズが緩和されると動画視聴時のストレスもなくなり、より長時間動画を見ていてもらいやすくなります。
適当にBGMを選ぶのではもったいない
動画におけるBGMはとても重要です。音楽そのものを聞くための動画ではないとしても、BGM選びを重要視することは必要と言えます。
しっかり適切に使用して、宣伝効果をより高めれば、売り上げにもつながることでしょう。
ただ、企業側で全てを動画広告の全てを制作することはかなり難しいです。
動画撮影すら機材やロケ等で大変なのに、プラス音楽を効果的に付けるための編集を行うなど、撮影以外にもたくさん大変なことが積み上がってしまいます。
本来の業務以外の時間にこれら全てを行うとなると時間もかかってしまうでしょう。
そのような場合、動画広告制作のプロに相談してみてはいかがでしょうか?動画広告を専門とするプロなら商品やサービスのイメージに沿った適切な動画広告を撮影してくれます。
音楽に関しても制作まで担ってくれるところと、制作はしませんが的確に商品やサービスのアピールにつながるBGMをチョイスしてくれます。
もし、既に社歌がある場合は相談すれば動画広告にも活用してもらえるでしょう。
ぜひ動画広告制作について相談してみてください。