3Dホログラム映像・動画を使った広告の未来 | 動画制作・映像制作会社のグローバル・ジャパン・コーポレーション

3Dホログラム映像・動画を使った広告の未来

近未来を描いたSF映画作品の中には、立体的な3Dホログラム映像が当たり前のように存在する世界が描かれていることもあります。
3Dホログラムというと現在ではまだ一般的ではなく、SF映画で用いられているような3Dホログラムの技術が確立するのはもう少し先の話になりそうです。

しかし、3Dホログラム技術は研究開発が進められており、少しずつ現実のものとなってきていることは事実でもあります。
今回はそんな3Dホログラム映像・動画を使った広告の未来を、現在研究開発され既に活用された広告事例と共にご紹介していきましょう。

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中国で既に導入されている、3Dホログラムを活用した広告

中国では江蘇省南京市にある工学系大学院卒の学生によって3Dホログラムが開発されました。
現在では既に日本でも取り入れられている技術となっていますが、3Dホログラムの実用化に向けて世界的にも大きな1歩となったことは間違いありません。

どういったものなのかというと、棒状の装置にLEDライトを設置し、高速で回転させます。
一見扇風機のようですが、その回転を利用しLEDライトを点滅させることで文字や映像をまるで空中に浮かび上がっているかのように見せることができるのです。

この仕組みは実際の3Dホログラムのように立体的な映像を記録しそれを表現させているわけではなく、平面的な映像を回転という動きを加えることによって立体的に見せています。
また、映像にもより立体的に見せられるような工夫が施されているので、見ている人は本当に映像が浮かび上がっているかのように錯覚してしまうようにできています。
どうしても近くからや角度を変えて見ることで多少立体感が薄れてしまう場合もありますが、高速回転しているので棒状の装置は一切見えず、リアルな3Dホログラム映像を可能としています。

この3Dホログラムディスプレイを開発した学生は、「DSEE.LAB」という企業を立ち上げ、既に世界的な自動車メーカーであるベンツやBMW、ホンダなどの展示イベントで公開しています。
また、中国だけに留まらず北米やドイツ、シンガポールにも支社を設立し、既に様々な業界の広告ディスプレイとして活用されています。

ポルシェの躍動感をアピールした3Dホログラム広告

高級車ブランドとして日本のみならず世界中で人気の高いポルシェでは、新型車の魅力を伝えようと面白い雑誌広告を出し、話題を集めました。
この雑誌は本屋で購入できるものではなく、ブランド車を特集した雑誌の定期購読をしている富裕層に向けて行われたマーケティングで、約5万部の雑誌が発行されたようです。

雑誌の広告ページにはポルシェの写真に加え、プラスチックで作られたフィルムが備わっており、組み立てると四角錐に似た形になります。
スマートフォンやタブレット端末を使ってポルシェのサイトにアクセスし、作っておいたプラスチックを画面の上に置いたまま3Dホログラム専用動画を再生すると、プラスチックの中で映像が立体的に浮かび上がっているように見えるという仕組みになっています。
写真ではなかなか表現できないポルシェの躍動感や疾走感などを、3Dホログラム映像・動画によって分かりやすく表現することができたのです。

プラスチックフィルムで簡単に3Dホログラムを体感できる

ポルシェが行った動画広告は注目を集めましたが、実はこの方法は雑誌を手に入れる必要もなく自身で作り出すことができます。
透明のプラスチックフィルムをカッターなどで切り取り、ポルシェの広告で使われたような先端が平面になっている四角錐を作ります。
あとは3Dホログラム専用の動画を視聴するだけで3Dホログラムを簡単に見ることができます。

3Dホログラム専用の動画は既にYoutubeなどの動画プラットフォームに投稿されているものもあるので、そちらで試してみることもできます。
自分で作成する場合には元の画像を左右反転し、それを90度ずつ傾けた画像を4枚上下左右に貼り付けます。背景は黒くしましょう。

4枚設置した画像の真ん中は空白状態になっているので、そこにプラスチックフィルムを設置すれば3Dホログラムの完成です。
これを活用すれば企業の動画広告として取り入れてみても面白いかもしれません。
ただ、やはり見てもらうためにはプラスチックフィルムを用意する必要があるため、その分のコストはかかってきてしまいます。

店頭ディスプレイとしても活躍

上記でもご紹介しているように、雑誌を用いた動画広告や展示会などのイベント時に3Dホログラム映像・動画が用いられるようになってきています。
しかし、それ以外に店頭ディスプレイとしても3Dホログラムが用いられるケースも増えてきました。

例えば、回転型ディスプレイを開発したDSEE.LABと同時期にロンドンでも回転型ディスプレイの製品販売を発表した「kino-mo」は、いち早く街頭広告に目を付け、ロンドン市内を中心に数々の広告ディスプレイを提供しています。
iPhoneなどで知られるAppleの店舗でも回転型3Dホログラムディスプレイを設置し、iPhoneが空中に浮かんでいるような映像を流したところ、多くの人の目に留まり注目を集めていました。

3Dホログラムを使った店頭ディスプレイには、店舗を通り過ぎていく人に対して強いアピールを打ち出すことができます。
立体的な3Dホログラム映像を目の当たりにすると、驚きと珍しさから足を止める人は少なくありません。
これによってお店に興味を持ってもらい、集客率のアップにつなげているのです。

また、3Dホログラムで商品を映し出すことで、商品そのもののアピールにもつながります。
どういった商品なのか気になった人はそのまま店舗に入り、確認することができるので、購入数にも影響を与えることができると言えます。

世界的に3Dホログラムディスプレイを開発する企業は増えてきている

DSEE.LABとkino-moのように、3Dホログラムディスプレイを開発する企業は年々増えてきています。
これは海外で見られる動きではなく、日本国内でも最先端の技術力を活かし、より立体的でリアリティのある3Dホログラムディスプレイの商品開発が進められ、既に販売されているのです。

こうした競合企業が増えていくことで、より良い3Dホログラムディスプレイの開発が進んでいくと考えられます。
業界全体が盛り上がりを見せることで、技術開発の革新につながっていくのです。
日本でも現在開発されているような技術だけではなく、新しい3Dホログラムディスプレイが誕生することも将来的には考えられるでしょう。

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3DホログラムとIoTを組み合わせた技術も存在

3Dホログラムに関して様々な企業が開発などに取り掛かる中、映像・動画だけではなく広告やマーケティング面での幅広い活用を見込んだ新たな技術も作られてきています。
3Dホログラム映像だけでも新しい技術ではありますが、既に競合他社との差別化を図るために3Dホログラムと異なる技術を組み合わせるサービスが提供されています。

店頭に設置する3Dホログラムディスプレイは回転型だけではなく、ピラミッド型のディスプレイを導入しているケースも見られます。
このピラミッド型ディスプレイは回転型と同様に集客率や購入数などの向上効果もありますが、中にはIoTと組み合わせた技術が用いられているサービスも存在しているのです。

3Dホログラム映像にIoTを組み合わせることによって、スマートフォンなどで撮影すると商品情報やアンケートを記入するサイトURLなどが送られてきて、アンケートなどはビッグデータで管理され、AIによりデータ分析を行なってより効率的な販促活動を広げていくことができます。
このような技術を取り入れている店舗は未だ少ないものの、今後導入される店舗も増えていく可能性は十分に高いと考えられます。

将来的には「動かせる3D広告」ができる可能性も

これまで紹介してきた3Dホログラムは、動画広告の一種と呼べるもので実際にその広告に触れたり動かしたりすることはできません。
しかし、現在台湾のスタートアップ企業であるTheiaでは、3Dホログラムに触って動かせる技術開発に取り組んでいます。

そもそも3Dホログラムというのはあくまでも映像の記録技術であるため、そのもの自体に触れることはできないと考えられています。
しかし、Theiaでは下記で紹介する動画のような世界を目指しているのです。

動画では、黒いディスプレイのようなものの上に3Dホログラムが表示され、指先で触れるとまるでスマートフォンのタッチスクリーンのように映像を動かせるようになっています。
この仕組みが完成するのはそう遠い未来ではないかもしれません。

3Dホログラムとジェスチャー入力認識機能の組み合わせ

Theia開発のきっかけとなったものが、鏡を利用し物体を3D画像で表示させる玩具からアイディアが浮かんできたとされています。
初期段階では鏡2つと大きなコンテナを使っても小さな3Dホログラム映像しか流せない状態でしたが、現在では動画内でもあるように薄型ディスプレイによるコンパクト化の実現を目指しています。

3Dホログラム技術に独自開発されたジェスチャーによる入力認識機能を組み合わせることで、3Dホログラム映像を動かすことができるようになると言います。
この組み合わせが実現されれば広告にも幅広い活用を見出すことができるようになるでしょう。

具体的な活用方法は?

もし、3Dホログラムが動かせるようになった場合、どういった活用ができるのでしょう?例えば、店舗で商品を買おうとした際に、パッケージによって中身がどうなっているのか分からない商品があると、「思っていたものと違っていたらどうしよう」という考えから、商品を手にとっても購買につながらないケースがあります。
現在では試供品として提供されていますが、近い将来試供品を用意しなくても3Dホログラムによって商品を表示し、さらにタッチすると商品を動かして全体を見ることができるようになれば、購買数のアップにつながる可能性もあります。

また、街中にありふれているポスター広告などをより立体的に、そして動かせるようになったら、商品・ブランドのアピールにも活躍されることが期待できます。
もちろん動かせると言ってもあくまで映像なので危険を伴うことも比較的少ないと言えます。

3Dホログラムは動画広告市場を塗り替える可能性も秘めている?

現在、広告市場において「動画広告」が主流となっている程、規模は年々増加してきている状態です。サイバーエージェントとデジタルインファクトによる共同調査(https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=20966)では、日本国内において2017年の動画広告市場は1374億円、2020年に2700億円、2023年には3485億円規模にまで及ぶとの推計を発表しています。

今後は企業のマーケティング活動も、動画広告を中心としたものになってくるかもしれません。
既にスマートフォンやパソコンをよく活用している人にとっては、テレビCMよりも動画広告を目にする機会も多くなってきており、動画広告の市場規模はますます発展していくものと考えられるでしょう。

今回紹介してきた3Dホログラム映像・動画を用いた広告は、技術も発展しより一般的になっていけば、街中で使われる可能性も非常に高いと言えますが、3Dホログラムは映像広告でもあるため、もしかしたら動画広告にも活用されるケースが出てくる可能性も考えられます。
例えばYoutubeなどの動画プラットフォームや自社サイトで公開される動画、SNSで配信する動画広告などが3Dホログラム技術に対応し、画面から飛び出して動画が見られるような時代が来れば、動画広告も3Dホログラムに対応した形になっていくはずです。
現段階で日本国内だけでも数千億円規模を超える規模で主流になっている動画広告ですから、3Dホログラム対応の動画広告が主流となる日が来ることも考えられます。

3Dホログラム映像・動画に関する研究開発は現在も一歩ずつ確実に進んできています。
一般的に利用されるようになってくれば、SF映画で描かれていたような未来が待っているのかもしれません。

また、3Dホログラム映像・動画の技術を活用したサービスに加え、新たな技術を組み合わせたサービスも徐々に開発されてきています。
単純に広告というだけではなく広告以上の効果を発揮する技術が将来的に出てくる可能性は十分に高いと言えるでしょう。
今の段階でも活用されている3Dホログラムを活用した広告は徐々に広まりつつあるので、最先端の技術を使い魅力溢れる広告を制作してみてはいかがでしょうか?

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