ビジネスをする上で、消費者の動向というのは非常に気になるものである。
性別、年代、環境などで日々消費者の傾向は変化を続ける為、常に企業は新鮮な情報を収集し
製品開発、マーケテイングに活用する。
本日は2013年の動向のひとつを紹介します。
【独身男子の「自分投資」】
全体的には個人消費は不透明を増しているが、性別や年代ごとに詳しく見てい
全体的には個人消費は不透明を増しているが、性別や年代ごとに詳しく見てい
くと有望な芽は存在する。
そうした需要をつかまえるには過去の常識を捨てる必要がある。
例えば、30代前半までの単身者は女性より、男性に消費活発化の兆しがある。
費用対効果を重視する世代に彼らがお金を投じるのは、健康や見た目、交際など。
オン、オフ両面から自分を磨く為の投資に励み始めた。
震災の混乱を経て、経済低迷期に育った世代なりの「武装」が進んでいるようだ。
2011年の家計調査によると、34歳以下単身世帯の男性の消費支出は名目で前年比13.4%増。
物価変動の影響を除いた実質も同13.7%増だった。
同世代の単身女性や総世帯などに比べ伸びが際立つ。
消費の担い手としてはどうしても男性より女性に目が行きがちになる企業が多いが、扱う商品によっては思い切った男性シフトが奏功する場合もありそうだ。
【「女ウケ」を担う20代女子】
20代女性の消費にも新たな潮流が見て取れる。
「彼氏より女友達」という志向だ。食事や買い物も旅行も、消費自体が目的ではなく友達との関係を維持し、深めることを大切に考える。
結婚から出産、子育てと長く続く人生設計が当たり前では無くなった時代らしい傾向だ。
「旅行は断然、女友達と。気をを使わなくてイイし、だらだらできる。」
女同士だから恋愛話や仕事の愚痴を気軽に話せる。想い出話に花が咲き、入浴やお土産選びなども時間を気にせずのんびりできる。
こうした同性重視の傾向は、女同士の気軽さを求めることだけが要因ではない。
20代女性の理想像が転換している事情がある。男性目線を意識するより、同性に支持される方が楽しいという考え方の広がりだ。
20代女性は積極的に自分磨きに取り組む世代で明確な目標さえ定まれば、ある程度の支出は惜しまない層でもある。
消費の動機をいかに刺激するか。
「女ウケ」など新しい潮流も意識しながら、支出がもたらす結果を分かりやすく提示することがより重要になっている。