ホームページに動画を載せている企業は少なくありません。動画を載せることで、より会社のことや提供している商品・サービスについて知ってもらいやすくなるためです。そのため、ホームページのトップに動画を掲載し、企業イメージを可視化するという取り組みを行っています。
今回は、ホームページに動画を載せる効果やメリット・デメリット、活用事例、などについて解説していきます。ホームページに動画を載せようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホームページに動画を載せる効果
まずは、ホームページに動画を載せることで期待できる効果からみていきましょう。
多くのユーザーにアピールができる
ホームページに動画を載せると、より多くの人にアピールできます。動画市場は拡大していて、スマホを使って動画を視聴することが一般的になっています。若年層はもちろんですが、比較的年齢が高い層からも受け入れてもらいやすいです。
マーケティング効果が期待できる
動画配信プラットフォームが普及したことで、動画によるマーケティング効果は向上しています。動画にもいろいろなタイプがあり、自社に合うものを選択できれば、その効果はより大きくなります。今後も動画マーケティングの重要性が衰えることはないでしょう。
情報が伝わりやすくなる
提供する商品やサービスによっては、文字だけの情報だと伝わりにくい場合があります。そのような時に動画を活用すると、商品やサービスの魅力を視覚からダイレクトに伝えることができるのです。
ホームページに動画を載せるメリット
ホームページに動画を載せることで得られるメリットはたくさんあります。ここでは、5つのメリットをピックアップしてご紹介します。
文字よりも伝えられる情報量が増える
動画は、文字や画像よりも多くの情報を伝えられます。伝えられる情報量が多ければ、それだけユーザーが求めていることも盛り込みやすくなります。短い時間で少しでも多くのことを伝えたいなら、動画は活用すべきだと言えるでしょう。
訴求したい内容が正しく伝わりやすくなる
動画には多くの情報を盛り込めるので、企業が訴求したい内容が正しく伝わりやすくなるというメリットもあります。実際に商品を使っている様子を動画で紹介すれば、使い勝手なども想像してもらいやすくなります。
商品やサービスの認知度を高められる
動画をたくさんの人に視聴してもらえれば、商品やサービスの認知度も必然的に向上します。商品やサービスの使い方なども見ている人にわかりやすく伝えられるため、印象にも残りやすくなることが大きな要因です。
SNSと相性が良い
動画とSNSは非常に相性が良いです。上手く活用できれば、自社の認知度向上にもつながります。SNSの中でもX(旧Twitter)はリポストによる拡散力が高く、Instagramはインフルエンサーとのコラボ投稿をすることで宣伝効果がより高まります。
売上の向上につながる可能性が高い
動画は、商品やサービスのイメージを掴んでもらいやすいというメリットがあります。実際に商品やサービスを利用している様子を動画で確認できるため、顧客が持つ不安や疑問を解消できることが大きな理由です。
見た人の印象に残る
動画は視覚的なアピールができるため、文字や写真だけでは把握できない部分まで理解できます。そのため、より印象に残りやすくなるのです。購買意欲を高めるためにも効果的です。
ホームページに動画を載せるデメリット
ホームページに動画を載せることで得られるメリットもありますが、デメリットがあることも把握しておかなければなりません。
動画制作に時間を要する
動画を制作するためには、どうしても時間がかかってしまいます。撮影するだけではなく、編集も必要になるためです。動画のクオリティをどこまで求めるかによって変わってきますが、文字や写真だけの広告を制作する場合と比べて時間がかかることは念頭に置いておきましょう。
動画制作に関するノウハウが必要不可欠
クオリティが高い動画制作を行うにはノウハウが必要不可欠です。画質や画角、演出などにこだわり、商品やサービスのイメージを損なわないような動画にしなければならないからです。ノウハウがない場合は、動画制作・映像制作を専門で行っている業者に依頼すると良いでしょう。
最後まで見てもらえないケースも多い
時間やコストをかけて動画を作っても、最後まで見てもらえない場合も珍しくありません。特に動画の再生時間が長くなってしまうと、ユーザーが飽きやすくなってしまいます。そうなると気になる部分しか見てもらえなくなります。
ホームページでの動画活用シーン
ホームページでの動画活用シーンは多岐にわたります。続いては、具体的にどのようなシーンで使われるのかいくつかピックアップしてご紹介します。
商品やサービスを紹介する時
商品やサービスを紹介する際、動画を活用するケースが多くみられます。動画だと、文字や写真だけでは伝わらない使い勝手の良さなどを知ってもらいやすくなるためです。商品やサービスを使用する前と後でどのような違いがあるのか、などを把握してもらいたい場合にも効果的です。
イメージができるようになれば、購買意欲も向上します。購入後のイメージもできているので、「買ってよかった」など顧客満足度の向上につながる可能性も高いです。
会社やスタッフを紹介する時
会社について説明したり、働いているスタッフを紹介したりする場合に動画を活用するケースも多いです。会社内の施設や働いているスタッフの様子を動画化することで、企業の認知度向上につながります。普段は見ることができない部分を見られるので、興味を持ってもらいやすくなるためです。
スタッフの顔が見えるため、顧客に安心感を与えたり、親近感を持ってもらったりする効果も期待できます。
ユーザーのリアルな声を紹介する時
実際に商品やサービスを使っているユーザーのリアルな声を紹介する時に動画を用いるといったパターンもあります。ユーザーに対するインタビュー動画などをホームページに掲載すると、対象となる商品やサービスのイメージ向上にもつながります。
生の声を聞くことで気になる点を解消できるため、商品やサービスに対する信頼感も向上するでしょう。文字だけの口コミよりもインタビュー形式の動画の方が見ている人に具体的な内容が伝わりやすくなるためです。
ホームページでの動画活用例
ホームページで動画を活用しているケースは増加傾向にあります。続いては、ホームページでの動画活用例をみていきましょう。
名東電気工事株式会社
名東電気工事株式会社は、電気工事や電気通信工事、土木工事の測量・設計・施工を行っている会社です。ホームページで使っている動画は、ドローンを使用した送電線の空撮や真剣なまなざしで点検を行う姿などを盛り込み、かっこいい仕上がりになっています。スクロールしても、バックで動画が流れ続けるようになっているため、おしゃれさも持ち合わせています。
普段は見られないような映像を盛り込むことによって、思わず見入ってしまう動画になっているのが特徴です。業務内容もイメージしやすくなっています。
株式会社千葉銀行
https://www.chibabank.co.jp/job/index.html
株式会社千葉銀行は、千葉県を中心に各種金融サービスを提供している会社です。リクルートサービスのトップページで動画を使用しています。動画には社員が真剣な表情で仕事に取り組んでいる様子が盛り込まれていて、かっこいいというイメージを持ってもらえる仕上がりになっています。
新卒の学生が入社後をイメージしやすくなっているため、就活をしている学生から興味を持ってもらいやすくなるのです。「ここで働きたい」と思うきっかけになります。
Qrio株式会社
Qrio株式会社が提供する「Qrio Lock」という商品を紹介するページに動画を使っています。Qrio Lockは、スマホで鍵の操作ができる便利な商品です。実際に使っているシーンを動画で後悔しているので、どのようなサービスか、使い勝手はどうなのか、といった点を把握しやすくなっています。
スマホだけではなく、リモコンキーやカードキー、暗証番号などで会場や施錠ができるようになっているので、それについても紹介されています。使い勝手の良さが一目でわかる動画です。
小柳建設株式会社
https://n-oyanagi.com/holostruction/
小柳建設株式会社と日本マイクロソフトが共同開発したHolostructionのホームページでも動画が使われています。画面をスクロールすると動くパララックスデザインを採用したホームページになっています。ユーザーの操作に合わせて動くので、印象に残りやすいです。
3Dシミュレーションやタイムスライダー、遠隔コミュニケーション、資料の共有など使い方をそれぞれ動画で説明しているので、どのようなツールなのか一目でイメージできます。動画の特性を上手く活用した事例です。
関西興業株式会社
関西興業株式会社は、東大阪市でごみ収集や処理を行っている会社です。ゴミ収集やごみ処理作業に真剣に取り組む社員の姿を映し、まるで職人のようなかっこいい演出が施されています。実際に社員が業務に取り組んでいる様子を動画化していて、丁寧な作業が映し出されているので、信頼できる会社だと感じてもらえます。
後半では営業担当者が出演し、顧客と楽しそうに会話している様子も映し出されているので、問い合わせの訴求にもつながる動画をホームページに使っていると言えるでしょう。
東京有明医療大学
https://www.tau.ac.jp/opencampus/
東京有明医療大学は、オープンキャンパスサイトで動画を使用しています。動画では、学生が楽しそうに過ごしている様子や真剣に講義を受けている様子、私服からナース服に着替えて気持ちが切り替わる様子などが映し出されています。
大学生の1日をイメージできる構成になっているので、入学希望者は入学後の自分がどのように過ごすのか理解を深めやすいです。大学に対する興味を持ってもらえるので、オープンキャンパスの申し込みにもつながりやすくなります。
株式会社加藤螺子製作所
株式会社加藤螺子製作所は、アルミ材や耐熱銅の冷間鋳造品の製造・加工を行っている会社です。ホームページに使っている動画は、ドローンによる空撮から始まり、迫力のある仕上がりになっています。工場の敷地や周辺の山、住宅地などを映すことで壮大さが増しています。
動画の後半では現場の様子が映されています。ロボットが部品を削ったり、仕分けをしたりなどどのような流れで製造されているのか把握できる映像です。試作の依頼フォームも設置されています。
KINS WITH 動物病院
KINS WITH 動物病院は、東京の二子玉川で動物たちの診療を行っています。動画は、白を基調とした清潔感のある院内の様子、取り扱っている商品が並んでいる様子などが映し出されています。動画の構成は、飼い主がペットを預け、先生が診察するという流れです。
先生のペットに対する優しい手つきや表情も映っているので、安心してお願いできる動物病院だと感じられます。実際の診療映像を盛り込むことで、「信頼して任せられる動物病院だ」と感じてもらうことにつながります。
株式会社エレファントストーン
https://service.elephantstone.net/
株式会社エレファントストーンは、映像制作を行っている会社です。映像制作サービスを紹介するサイトで動画を使用しています。スタジオで映像制作をしている様子や編集ソフトを使って映像編集を行う様子がメインとなっています。
スピード感のあるカットの切り替わりで、スピーディーさを印象付けていることも特徴です。効率的に多くの映像を見せることができるので、見ている側は短時間でたくさんの情報を得られます。スロー再生や意図的なノイズなども使用しているため、技術力の高さも把握できます。
株式会社丸亀製麺
株式会社丸亀製麺は、日本全国で麺づくりにこだわったうどんを提供している会社です。動画では、麺職人が黙々とうどんを作るかっこいい姿が映し出されています。ホームページの動画内には、店内で粉からうどんを作るシーンもつかっているので、丸亀製麺のこだわりがよくわかる内容です。
うどんを茹で、できあがったばかりのうどんをアップで撮影するなどの工夫もこらしています。そのため、見ている人に「おいしそうなうどんだ」「食べに行きたいな」などと思ってもらえます。来店につなげられるため、集客力向上といった効果が期待できるのです。
ホームページに動画を載せる際のポイント・コツ
ホームページに動画を載せるのであれば、いくつか押さえておきたいポイントやコツがあります。続いては、どのような点を押さえるべきなのかみていきましょう。
メッセージが伝わるような構成にする
動画を制作してホームページに載せるのであれば、メッセージが伝わるような構成にすることが必要不可欠です。動画広告などでも同じことが言えますが、ターゲット層や伝えたいことを明確にした上で制作に取り掛かる必要があります。メッセージ性の高い動画であれば、商品やサービスの魅力がより伝わりやすくなるためです。
冒頭の5秒で視聴者を引き付ける工夫を凝らす
ホームページで使用する動画や動画広告は、冒頭の5秒が重要だと言われています。最初の5秒で「つまらなそうだ」と思われると、離脱される可能性が高くなるからです。そのため、ホームページに載せる動画であっても冒頭5秒はこだわるべきだと言えます。
動画にストーリー性を持たせることで最後まで見たいと思ってもらえるような構成にするのもおすすめです。
全部見なくても内容を把握できるようにする
動画は文字や写真だけよりも多くの情報を伝えられます。しかし、最後まで見てもらえるという保証もないので、最後まで見なくても内容を把握できるようにすることもポイントです。例えば、冒頭で大切な部分や結論を紹介するといった方法があります。
見ている人を飽きさせないような工夫を凝らしつつ、大切なことはできるだけ最初に盛り込むことを意識してみてください。
ホームページに動画を載せる方法
ホームページに動画を載せる方法は以下のとおりです。
・videoタグを使用する
・プラットフォームを使用する
それぞれの方法について解説していきます。
videoタグを使用する
videoタグを使うと、ホームページに動画を載せられます。動画ファイルの埋め込みをする際は、「<video src=”sample.mp4″ controls></video>」のようにsrc属性を指定し、動画ファイルに飛べるようにするだけなので簡単です。controlsを入れるとコントロールボタンを表示できます。
videoタグで埋め込んだ動画をカスタマイズするには、以下のような属性を使用してください。
・controls…コントロールパネルを表示させる
・autoplay…動画を自動再生させる
・muted…動画の音声を消す
・playsinline…インライン再生を有効にする
・preload…動画ファイルの事前読み込みをするか設定する
・poster…動画読み込み中に表示する画像を指定する
プラットフォームを使用する
FacebookやYouTubeなどのプラットフォームを使って動画をホームページに埋め込むこともできます。各種プラットフォームに動画をアップし、ホームページに埋め込むためのタグを取得するだけなので面倒な作業は必要ありません。コピーしたタグを貼り付けるだけで動画を埋め込めます。
ただし、使用したいプラットフォームのアカウントがない場合は、アカウント作成から行わなければなりません。既存のアカウントがある場合は、それを使っても問題ないでしょう。
WordPressを使ってホームページを作成している場合は、動画のURLだけで埋め込みできる場合もあります。しかし、WordPressのテーマや今後のアップデートで不可となる可能性もあるので、埋め込みタグを使った方が無難です。
ホームページに動画を載せるときの注意点
ホームページに動画を載せる場合、いくつか注意しなければならない点もあります。最後に、どのような注意点があるのかみていきましょう。
目的をはっきりさせる
動画を作ってホームページに載せても、目的が曖昧な内容だとみている人に伝えたいことが伝わりません。具体的な目的がはっきりしていない場合は、まずどの商品やサービスを訴求したいのか、どのような層にアプローチしたいのか、などを明確にすることが重要です。そこから効果的な動画の構成を考えていきます。
クオリティが低い動画になると、企業や商品、サービスのブランドイメージを悪くすることになりかねません。それでは逆効果になってしまうので、動画制作の前に目的を明確にしておいてください。
最後まで見てもらえると思わない
動画は最後まで見てもらえないケースの方が圧倒的に多いです。そのため、最後まで見てもらえるという前提で作るのは禁物です。動画の再生時間が長くなるほど、最後まで見てもらえる可能性は低くなります。
1分以内の動画であっても最後まで視聴しないという人は少なくありません。それ以上になれば、余計に最後まで見てもらえる可能性は低くなってしまうので、できるだけ冒頭にインパクトのある映像を採用しましょう。
1ページあたりの動画数は多くし過ぎない
多くの情報を伝えられる動画は、ついいくつも取り入れたくなるものです。しかし、1ページあたり動画数が多くなると、ホームページ自体が重たくなってしまうので注意しなければなりません。ページの表示速度が遅くなると、ユーザーの離脱につながる可能性もあるのでデメリットが大きくなります。
どうしても複数の動画を1ページに盛り込みたい場合は、動画の読み込みを遅くすることでページの表示速度が速くなるので試してみてください。プラグインを使って動画の遅延読み込みを行う方法が比較的簡単なので、ホームページ制作初心者にもおすすめです。
ホームページに掲載する動画の制作ならGJCへお任せください
ホームページに掲載する動画を制作する場合も、動画制作・映像制作のノウハウが必要不可欠です。自社で製作することも不可能ではありませんが、クオリティが低い動画だと逆効果になる可能性もあるので、専門家に依頼するのが良いでしょう。
しかし、映像制作や動画制作を行う業者はいくつもあり、どこに依頼するか迷ってしまうケースも少なくありません。そのような時は、実績が豊富なGJCがおすすめです。まずは相談だけでも問題ないので、依頼先で迷っているなら以下のページからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ホームページに掲載する動画は、自社のブランディングや商品・サービスの購入につながるものなので、重要度が高いです。自社でも作れないわけではありませんが、クオリティによってはイメージダウンにつながり、思ったような結果が得られない可能性もあります。そうならないようにするには、メリットだけではなくデメリットや注意点も把握した上で制作する必要があるのです。
動画制作に関する専門的な知識がない場合は、専門家に依頼するのが無難です。依頼先で迷っている場合は、ぜひGJCの利用を前向きに検討してみてください。