近年、企業がホームページを制作することは当たり前になってきました。
そんな中で、さらに社長や事業の担当者によるインタビュー動画を掲載している企業も増えています。
インタビュー動画を撮影・制作したいと考えている関係者の方もいらっしゃるかと思いますが、せっかくインタビュー動画を作るならかっこよく、マーケティングでも役立つような動画を作りたいものです。
そこで今回は、インタビュー動画撮影に必要なものから、かっこいいインタビュー動画を作るためのコツ、さらに参考にしたくなるようなおすすめのインタビュー動画事例もご紹介していきます。
ぜひこれからインタビュー動画を作ろうと検討されている方は、参考にしてみてください。
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インタビュー動画撮影に必要なもの
まずはインタビュー動画を撮影する際に、必要な機材からご紹介していきましょう。
どのような機材を用意すればインタビュー動画が撮影できるのでしょうか?
カメラ
まず用意しておきたいのはカメラです。
最近ではスマートフォンでも動画が撮影できるようになりましたが、企業のブランディングにも関わってくる部分なので、できれば高画質動画が作れるビデオカメラを用意した方が良いでしょう。
目安ではありますが、最低でもHD、できればフルHD以上の画質で撮影しましょう。
画質さえ問題なければカメラはどんなものを使用しても問題ありません。
マイク
ビデオカメラでも映像と一緒に音声を録音することはできますが、小さい声はよく聞こえない場合も多いです。
インタビュー動画であればやはりマイクも必須と言えるでしょう。
マイクに関してはピンマイクが最もインタビュー動画に向いています。
ピンマイクなら喋る時の邪魔にもなりません。また、価格も比較的安価なのでインタビュー動画を撮影するならピンマイクを買っておきましょう。
ピンマイクにも種類があって、無線で音声を拾ってくれるものと有線の2種類があります。
無線と有線は音質的にそれほど違いがありませんが、価格は無線の方が高価です。
ただ、インタビュー動画なら特別動くこともないため、有線のピンマイクで十分でしょう。
三脚
三脚はカメラを固定させるために必要な道具です。
手で持っているとどうしてもブレてしまいますが、三脚で固定させていればブレも発生せず、動画を撮影している時にも楽になります。
三脚はカメラに合わせて購入するようにしましょう。
もしカメラと三脚をバラバラで購入してしまうと、三脚がカメラに合わずカメラの重さでバランスを崩してしまう可能性があるためです。
照明
オフィスの照明でも良いのですが、撮影用の照明があるとより綺麗な映りにすることができます。
特に、女性がインタビューを受けるのであれば照明を用意した方が良いでしょう。
PCと動画編集ソフト
動画を撮影し終わったら、録画・録音データをPCに取り込んで編集しなくてはなりません。
ただインタビュー動画をそのまま流してしまえばつまらないものになってしまいますが、少し編集を加えて無駄な部分をカットしたり、テロップを入れたりすることで、最後まで見てもらえるインタビュー動画が作れます。
これらの機材はインタビュー動画を作る上で最低限必要なものになります。
企業や撮影する人によっては必要な機材も増えてくるので、撮影前にはシミュレーションを行い、どんな機材が必要なのか把握しておきましょう
インタビュー動画撮影のコツ
インタビュー動画に必要な機材は分かりましたが、こういった動画を初めて作るという方の場合、どんな部分に注意して撮影していいのか分からないという方も多いことでしょう。
ここからは、インタビュー動画撮影に関するコツをご紹介していきます。
絵が単調にならないよう、様々なアングルカットを用意する
インタビュー動画というのは基本的にインタビューを受ける人が座っていて、質問に対して答えていくという構成になります。
しかし、これでは映像が単純すぎてつまらないものになってしまいがちです。
だからと言ってインタビューを受けているにも関わらず、無理やり人を動かすわけにもいきません。
絵をできるだけ単調にしないためには、様々なアングルカットを用意しておくと良いでしょう。
アングルカットとは、例えば正面にカメラをセットして撮影するだけでなく、左右や俯瞰的な視点からも撮影することを指します。
また、インタビューを受けている人の顔ばかりではなく、手元なども映すと映像のバリエーションが増え、飽きさせないインタビュー動画が作れるでしょう。
原稿はあらかじめ作っておく
いくら大勢の前に立つことが慣れている人であっても、カメラを前にすると緊張してしまうケースはよく見られます。
スムーズな受け答えができないと企業のブランディングにも影響を及ぼし、悪い印象を与えかねません。
また、話す内容も変わってしまったり、「もっとこういう言い回しにすれば良かった」と悔やんでしまったりするケースも多いです。
後悔しないためにはあらかじめ原稿を用意しておくと良いでしょう。
原稿があればあらかじめ質問に対する答えを考えておけるので、話す内容が変わったり、言い回しを悔やんだりすることもなくなります。
相槌は打たないようにする
インタビュー動画というのは基本的にインタビューを受ける人とインタビュアーがいることで成立します。
インタビュアーが質問し、それにインタビューを受けている人が答えるのです。
そのため、インタビューを受けている人はカメラに向かって話すというよりもインタビュアーに対して話している設定になります。
インタビュアーが最も気を付けなくてはいけないのが、「相槌を打たない」ということです。
普通の会話であれば相槌を打つべきなのですが、インタビューでは変わってきます。
相槌を打つとなると、「はい」「そうですね」「なるほど」といったことをインタビュアーは声に出します。
インタビューを受けている人としてはこうした相槌によってちゃんと聞いてもらえていると意識できるのですが、インタビュー動画を見ている視聴者からすると、相槌の声は邪魔にしかなりません。
インタビュアーは相槌などのリアクションは起こさないことが大切です。
ただ、それだとインタビューを受けている人がやりづらくなってしまいます。
そうならないためには、笑顔を絶やさず、頷くことでリアクションを取ってあげましょう。
インタビュー動画編集のコツ
インタビュー動画の撮影が終わったら、1本の動画にまとめるために編集作業が必要です。
たくさんの人に見てもらえる動画にするためには、編集もこだわるようにしましょう。
いくつかポイントがあるので、インタビュー動画編集のコツをご紹介します。
構成を決めておく
インタビュー動画は単純にインタビュー風景を映すのではなく、目的に応じて様々なシーンを挿入した方がかっこいい動画に仕上がります。
ただ、シーンを入れるタイミングを間違えると動画の流れが悪くなってしまうので、初めに構成を決めていきましょう。
例えば、採用系の動画であれば会社や仕事の風景、その途中でインタビューを挿入するといった流れが定番でしょう。
また、何を伝えたいのかを明らかにし、動画に取り入れたいインタビュー内容も選んでいきます。
社風を伝える動画であれば、それを伝えるメッセージを中心に仕事のやりがい、入社した理由などのコメントを入れると目的にあったインタビュー動画となります。
インタビュー動画は視聴者にリアルな情報を与えられる手段なので、求めている情報が何か明らかにして構成を考えることが大切です。
動画制作・映像制作者の自己満足にならないよう、見る人の視点になって考えていきましょう。
テロップを入れる
インタビューの内容にテロップをつけることで、より内容が伝わりやすくマーケティング効果を高めることが可能です。
単純にインタビューを流すだけでは注目してもらえないので、注目を集めるインパクトを与える方法として採用されています。
ただ、使い方を間違えると効果を下げてしまう可能性があります。
テロップは強調させたいコメントの部分に使用しましょう。
動画で一番伝えたいことやポイントをはっきりさせるために使ってください。また、インタビューのコメントがテロップを読めば分かるように入れることで、無音状態でも内容が伝わるので見てもらいやすいインタビュー動画になります。
文字は映像のテイストに合わせてデザインを決め、背景に溶け込まないように色使いに気を付けることも大事なコツです。
映像の強弱をつける
インタビュー動画でも様々なアングルで撮影していくので、動画編集でも各アングルを上手に組み合わせて映像に強弱をつけていきましょう。
インタビュー動画は単調になりやすいので、正面や斜め向きだけではなく、アップや横顔、手元のアップなど、様々なアングルを加えた方が表現豊かな動画となります。
実際に編集する際は最初に決めた構成に基づき、どのカットを採用するか細かく決めながら進めていきましょう。
ずっと話す人の顔がアップになった状態だとテロップやタイトルが挿入しにくくなります。
テロップを入れる際は表示しやすいアングルかどうかを考えてシーンを入れるようにしてください。
おすすめのインタビュー動画事例
インタビュー動画は様々な用途で活用されており、ネットから視聴できる動画はたくさんあります。
どのように活用できるのか、どんな内容が良いのか知りたい方は多いでしょう。
数多くあるインタビュー動画の中から、おすすめの動画を5つご紹介します。
タチバナ歯科医院のインタビュー動画
東京・浅草の地に70年以上開業しているタチバナ歯科医院が制作した、医院紹介に関するインタビュー動画です。
動画の冒頭では歯科医院の強みをナレーションで紹介し、その後に院長のインタビュー、さらに利用者のコメントという流れで医院の魅力をアピールしています。
歯科医院は多くの人が「怖い」や「行きたくない」という感情を持ちやすい場所ですが、院長は安心して来てもらえる医院であると行きやすさをインタビューで訴求しています。
実際に利用している人のインタビューを加えることで、院長のコメントに信憑性が増す動画に仕上がっています。
話す人のアングルは固定的ですが、院内の様子やスタッフの姿が挿入されているので、医院の雰囲気が伝わりやすい工夫がされています。
TSグループのインタビュー動画
医療や介護、福祉の分野を中心に人材派遣業などのサービスを行っている会社の就職者向けインタビュー動画です。
モーショングラフィックスにより動きが加えられた社名が現れると、すぐにインタビューが始まります。
冒頭のインタビューは1人にスポットライトを浴びているのではなく、大事な部分だけを選抜し複数人のコメントを組み合わせ、どんな会社なのか伝えています。
採用系のインタビューとなると就職者にとってほしい情報を織り込む必要があります。会社の魅力やできること、成長できる環境であるのか、昇格や年収アップは見込めるのかなどリアルな情報が社員の口から伝えられているので、就職者は判断材料に活用できるでしょう。
アングルを変えたり、別のシーンを挿入したり、話が突然脱線しないようにインタビューの流れもしっかり構成が立てられています。
ダイヤモンド ソサエテのインタビュー動画
リゾートホテルを運営するダイヤモンドソサエテの採用に関するインタビュー動画です。
インタビューはQ&A形式でテロップが表示されており、無音状態でも内容を把握できます。
シーンもアップやアングル変更で強弱が付いてテンポの良い流れです。
就活者に向けた動画なので、インタビューは会社の魅力や働くきっかけ、働く上での心がけなどを簡易的に伝えています。
また、ホテルらしくおもてなしを受けている気分を体感しつつ、どのような特徴のあるホテルなのか把握できるインタビュー動画です。
支配人のインタビューの最後には就活生に向けたエールのコメントが入っており、応募に迷っている学生を動かすきっかけになる効果が期待できます。
まとめ
シンプルな動画なので機材があれば誰でも制作できますが、単調になるとつまらなかったり、高いマーケティング効果が得られなかったりする可能性があります。
スムーズに撮影できるように質問内容は共有して原稿を作り、アングルなどのバリエーションを意識して撮影に挑みましょう。
構成を決めて、興味を引いてもらえる演出に編集する意識も大事です。
事例を見てもらうと分かりますが、インタビュー動画でも構成や演出によって雰囲気が変わります。
ご紹介した事例は撮影や構成決めなどに役立つので、参考にマーケティング効果の高い動画を制作してみましょう。