パソコンやスマホから動画を視聴している人が増えたことで、マーケティングツールとしてパーソナライズド動画を導入する企業が増えてきました。
パーソナライズド動画には優れた訴求効果があるとされていますが、具体的にはどんな効果があるのでしょうか?
そもそも、パーソナライズド動画とはどんなものなのか、詳しい特徴を理解していない方も多いでしょう。
今回はパーソナライズド動画の特徴や効果、さらに活用事例をまとめてご紹介します。
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パーソナライズド動画とは?
動画は特定の個人に向けたものではなく、包括的にターゲットへ訴求していくものが多いです。
しかし、パーソナライズド動画はそれとは異なり、顧客ごとに最適化された動画のことを指します。簡単に説明すれば大衆向けの動画ではなく、個人に向けられた動画のことです。
個別化の範囲は広く、年齢や性別、購入履歴をいった情報グループごとにアレンジしたものもあれば、顧客の名前や写真を盛り込んで、その顧客だけに向けた動画を配信するケースもあります。
パーソナライズド動画自体は2010年頃から欧米で活用され始め、現在は日本でも導入が広まっています。
パーソナライズの方法は2つのパターンに分けられており、顧客のデータに応じてテキストや音声、画像などを差し込むタイプと、シナリオが分岐される、顧客の属性に応じて再生する動画が変わるタイプがあります。
「パーソナライズド」のマーケティングへの影響について
パーソナライズド自体は統一化したコンテンツよりも開封率や反応率に優れていることから、メルマガやニュースレターでは以前から取り入れられていました。
そんなパーソナライズドは、興味や購入意欲を喚起させる効果があります。
通販サイトの中には関連商品が表示されるレコメンドシステムが備わっていることがありますが、それもパーソナライズドされている情報に該当します。
顧客が欲しいと思う商品を購入履歴などから予測して案内しているので、購入意欲のかき立てに効果的です。
パーソナライズド動画であれば自分だけに送られるメッセージとなるので特別感があり、それが関心と購入意欲を強くする効果に期待できます。
また、商品やサービスの説明ツールとしても活用すれば、顧客が求めている情報を自ら探す手間を省略でき、商品やサービスに新しい付加価値を加えられます。
効果的な活用方法とは?パーソナライズド動画を導入するメリット
パーソナライズド動画を導入することで、どんなメリットが得られるのか知りたい方は多いでしょう。
効果的な活用方法を知ることで、パーソナライズド動画のメリットを理解できます。
では、パーソナライズド動画の活用方法やメリットを見てみましょう。
名前から興味・関心まで、一人ひとりに作り分けることが可能
差し込みタイプのパーソナライズド動画であれば、顧客一人ひとりにカスタマイズされた動画に作り分けることが可能です。
名前から興味・関心まで顧客のデータに応じてアレンジすれば、一人の顧客に向けたオリジナル動画となります。
大衆に向けた動画よりも特別感が大きく、訴求がピンポイントなので高い訴求効果を発揮してくれます。
セグメント別配信が可能
パーソナライズド動画はセグメント別に配信が可能です。
上記のように個人情報を織り交ぜた動画はセキュリティに厳しい会社は導入が難しいでしょう。
しかし、年齢や性別、購入履歴、興味、関心などのセグメント別に動画を用意すれば、個人情報を織り交ぜなくても個別に最適化した動画を配信できます。
この方法は単純属性でのアプローチでは効果が薄いので、視聴者のことを十分に理解した上で、最適化していくことがポイントです。
コスト削減にもつながる
顧客から問い合わせが合った場合、通常は対人で個別に対応しなければなりません。
必要不可欠なサービスですが、問い合わせが多いとオペレーションコストや運用コストが大きくなるというデメリットもあります。
そこで、パーソナライズド動画を活用することで、それらのコスト削減につなげることが可能です。
一つの質問に対して、その回答とさらに関連する説明を一つの動画にまとめることで、顧客はいちいち何度も質問する必要がなくなります。
問い合わせの回数も減るので、結果的にコスト削減につながるのです。
個別に動画をつくること自体にコストがかかると思う方は多いでしょう。
確かに、一人ひとりに一から作っていけば、かなりのコストがかかります。
しかし、テキストや画像、音声などをいくつかテンプレートで用意し、必要なテンプレートを組み合わせれば、無駄なコストをかけずに個別化した動画を作ることが可能です。
パーソナライズド動画の活用シーン、活用事例
パーソナライズド動画はどのようなシーンで活用できるのでしょうか?
活用シーンと共に実際の活用事例をご紹介するので、動画制作/映像制作の参考にしてみてください。
CRM(顧客関係管理)領域
顧客満足やロイヤリティを向上させるためには、関係性の構築が重要です。
CRM活動を行う上で、パーソナライズド動画はダイレクトメールよりも親和性に優れています。
例えば、新規契約者に対してのCRMなら、契約内容の確認や利用方法を紹介するパーソナライズド動画を配信すれば、契約後の不安を解消し、満足度の向上につなげることが可能です。
【Video Bill】
アメリカの通信会社のサンプルパーソナライズド動画です。
この動画はMaryという人物に対して、請求書の説明をしています。
金額や明細を細かく解説し、後半は明細の傾向から適切なプランの提案をしています。
ただ紹介しているわけではなく、相手に向けた動画になるように工夫されています。
動画広告
商品やサービスの認知度アップや購入を訴求につながる動画広告としても活用できます。
例えば、通販サイトの場合、カート内や購入履歴、閲覧履歴などの情報からおすすめ商品の紹介をした動画を配信するといった用途が可能です。
【Cadbury社】
イギリスのお菓子メーカーはブランドの認知とチョコギフト市場のシェア拡大を狙って、Facebookを活用したパーソナライズド動画を展開しました。
それはFacebook上のタイムラインからユーザー名や写真を取得し、自動的にパーソナライズド動画を作成し、チョコと一緒に送ることができるプロモーションです。
完全視聴率は90%を超えており、SNSでは広範囲に広まり大成功を収めました。
営業支援
見込み客に対してパーソナライズド動画を活用すれば、新規顧客の獲得や購入の訴求ができます。
BtoBでの営業でも企業が求める商品やサービスの紹介動画を見せることで、興味や購入のきっかけにつなげられます。
他にも、説明が必要な部分を省略でき、内容も伝わりやすいので営業の負担やコスト削減に効果的です。
【eMotion】
対面型パーソナライズド動画ソリューションのサービス内容を紹介するデモ動画です。
口頭やテキストだけでは理解が難しいサービスでも、動画で例を挙げながら説明することでサービスの使い方や良さをしっかり伝えられます。
冒頭のように担当者の名前や社名を入れることで、特別感を与えるので興味を持ってもらいやすくなります。
まとめ
今回はご紹介したパーソナライズド動画には高い訴求効果があり、マーケティングで有用性のあるコンテンツです。
個人にあてる特別な動画に仕上げることで、興味や購入意欲をかき立てることができます。
また、営業や利用者へのサポートにも活用でき、用途の幅は広いです。
動画は内容の検索性に欠ける部分が弱点ですが、パーソナライズド動画は興味のある内容なので弱点をカバーできるコンテンツと言えます。
また、高確率で良い反応をもらえると期待できます。
マーケティングに取り入れたいという方は、ぜひパーソナライズド動画制作/映像制作をしてみてはいかがでしょうか?