仁徳天皇陵古墳のある街であり、千利休の生まれた街としても有名な大阪府堺市には多くの撮影スポットがあります。
大阪府内で人口・面積ともに第2位の都市で、様々な施設や史跡が数多く点在する大阪府堺市は、大阪府内でも動画制作・映像制作におすすめのエリアです。
大阪府堺市は近畿地方の中部、大阪府の中南部に位置し、地域区分では泉北地域に属しています。大阪市内へのアクセスが良い通勤・通学に便利な場所のため、大阪市のベッドタウンとしての側面も持っています。
大阪府堺市周辺は、旧石器時代から人が定住した歴史あるエリアで、市内には多くの遺跡が残っています。
また、室町時代・戦国時代には東洋のベニスと称され、海運の拠点として海外との交易でも栄えました。
近代に入ってからは工業・産業が発展、現在でも多くの有名企業が大阪府堺市に本社を置いています。
ここでは、そんな大阪府堺市でおすすめの撮影スポットをご紹介します。
大阪府堺市での動画制作・映像制作を検討されている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)
古代からの歴史が残る大阪府堺市には、数多くの古墳が点在しています。
そんな中でも大阪府堺市らしい古墳を撮影するなら「大仙陵古墳」がおすすめです。
大仙陵古墳は世界三大墳墓の1つとされる前方後円墳で、一般的には仁徳天皇陵古墳として知られています。
大仙陵古墳は、前方部の長さ237m、後円部直径249m、全長840m、墳丘は486mの日本最大の前方後円墳で、第16代仁徳天皇の陵とされています。採集された須恵器や円形埴輪の特徴から、5世紀前半頃から築造されたと考えられています。
仁徳天皇陵出土とされている銅鏡や環頭大刀などがアメリカのボストン美術館にも収蔵されており、同種の鏡が発掘された百済の武寧王陵との関係性にも注目が集まりました。
大仙陵古墳の領域内への立ち入りは禁止されているため、近くから撮影する場合は正面の拝所がおすすめです。
巨大な古墳全体を撮影したい場合は、堺東駅前の展望台や、堺市役所展望ロビーから望むと良いでしょう。
妙国寺
織田信長を震撼させたという「夜泣きのソテツ」伝説で有名な妙国寺は、大阪府堺市の寺院です。
ソテツとは南国の植物で、戦国時代にはとても珍しい南蛮渡来の品でした。
そんな時代に妙国寺の大ソテツに魅了された織田信長が、大ソテツを安土城へ移植させたのです。
その後、移植された大ソテツは夜ごとに堺に帰りたいとすすり泣いたと伝えられています。
激怒した織田信長が配下の者に大ソテツの伐採を命じると、大ソテツの切り口からは鮮血が流れたと言われています。
気味が悪くなった織田信長は大ソテツを堺の妙国寺に返したという伝説が残っており、これが「夜泣きのソテツ」伝説です。
妙国寺のソテツは樹齢約1100年と言われ、天然記念物にも指定されています。妙国寺は大阪夏の陣、大阪城落城の際に火を放たれて焼失し、その後再現されるも第2次世界大戦の堺大空襲にて焼失しました。しかし、大ソテツは2度の大火をくぐりぬけて現在も境内のいたるところに移植されています。
妙国寺にはソテツが120本ほどあり堺市の名木と謳われています。
妙国寺の庭園は日本で唯一「ソテツの枯山水」として、全国的にも珍しいソテツを配植した平庭林泉回遊式枯山水庭園です。
日本らしいわびさびを感じさせる仏教寺院と南国植物が調和した魅力的で神秘的な撮影スポットと言えます。
愛染院(あいぜんいん)
大阪府堺市北区にある「愛染院」は江戸時代の雰囲気を堪能できるおすすめの撮影スポットです。
江戸時代初期に建造された愛染院本堂は堺市の指定有形文化財であり、由緒正しい名刹の雰囲気が見る人を惹きつけます。
大阪府堺市には大きな寺院も存在しますが、愛染院には大寺院にも引けを取らない歴史ある寺院としての魅力が溢れています。
愛染院の本堂は江戸時代初期に建造され、近世寺院建造物として大変貴重な存在です。
本堂の細部にも江戸時代初期の様式が見られ、その構造や保存状況も素晴らしい状態で残されています。
秘仏本尊として祀られている観音菩薩立像は平安時代のものとされ、開基は古く聖武天皇の時代と伝えられています。
観音菩薩立像は穏やかな丸顔で、浅い衣文(えもん)の彫などには平安時代後期の特徴が残されており一見の価値があります。
愛染院へのアクセスは地下鉄御堂筋線・北花田駅からとなります。
大阪府堺市で市指定有形文化財となっている建物と仏像の両方を堪能できるおすすめのスポットです。
自転車博物館
大阪府堺市で自転車産業の歴史に触れるなら「自転車博物館」が良いでしょう。
自転車博物館には様々な自転車が展示されており、自転車の魅力を改めて知ることができます。
正式名称は「自転車博物館サイクルセンター」で、大阪府堺市堺区の大山公園内に位置しています。
堺は鉄砲鍛冶の技術を生かして自転車産業が発展してきた土地で、そんな大阪府堺市らしい博物館として人気がある施設です。
館内には世界最古の木造自転車をはじめ、様々な時代の自転車が50台ほど展示されています。
最新のオリンピック出場車や、世界一周をした冒険家の自転車などの展示は圧巻です。その他、自転車の構造を触りながら学べる、ブレーキや変速機の展示なども人気があります。
自転車広場では自転車乗り方教室も開かれており、完全予約制で自転車に乗れない人が乗れるようになれる教室として注目されています。
また、1800年代に作られたクラッシック自転車のレプリカに試乗できるイベントも行われ、多くの人が訪れています。
クラシック自転車としては、ドイツのドライス男爵が発明したドライジーネ、フランスで乳母車を作っていたミショー親子が発明したボーンシェーカー、大きな前輪と小さな後輪が特徴的なオーディナリーなどのレトロな自転車(レプリカ)が用意されています。
実際にクラシック自転車に乗る貴重な体験ができ、動画制作・映像制作の撮影対象としても素敵です。
緑のミュージアム ハーベストの丘
季節の花々や動物たち、そんな自然とたっぷり触れ合いたいなら「緑のミュージアム ハーベストの丘」がぴったりです。
2000年4月にオープンした「緑のミュージアム ハーベストの丘」は、自然を身近に感じることのできる体験型農業公園として開園しました。
農業と自然に触れ親しむことを目的とした体験型の公園なので、園内には様々な魅力溢れる施設があります。
農産物の加工体験ができる農産物加工ゾーンの他、小動物と触れ合える広場、アスレチックなどの遊具も揃った広場なども揃っています。
そのため大人から子どもまで1日中楽しめる複合施設として多くの人が訪れる公園です。
動物ふれあい広場では、カピバラへのえさやりタイム、羊やヤギ、うさぎとのふれあいタイム、乗馬体験、牛の乳しぼり体験など、動物たちと触れ合いを満喫できるイベントが用意されています。
その他、モルモットの徒競争や、牧羊犬のシープドッグショーなど楽しいショーも人気です。
また、園内には季節の花が咲き乱れます。
春には菜の花が一面に黄色い花を咲かせる菜の花畑が広がり、色とりどりに咲いたチューリップは摘み取ることもできます。5月上旬からはバラが見頃を迎え、バラの次はアジサイ、そしてひまわりと、季節ごとに次々に美しい花が咲くように植栽されています。
その他、グルメ体験でソーセージ作り、パン作り、豚まん作りなどに挑戦したり、クラフト体験で話題のハーバリウム作りやレジンのアクセサリー作りを楽しんだりする体験型イベントもおすすめです。陶芸体験で電動ろくろを使った茶碗や七宝焼きの作品などを制作することもできます。
様々なイベントを楽しむ人々の姿を、動画制作・映像制作に活かすと良いでしょう。