最近デジタルマーケティング業界を賑わせている動画広告ですが、メディアによってその配信方法やアーキテクチャも様々です。
そこで今回は、数あるメディアの中でも、X(旧Twitter)に焦点を当てて、配信可能な動画広告の種類とその特徴をご紹介します。
X(旧Twitter)の動画広告の種類は?
X(旧Twitter)の動画広告の長さやサイズは、以下の内容が推奨されています。
項目 | 規定 |
本文 | 280文字以内(全て日本語で全角文字の場合は140時以内) |
動画タイトル | 70文字以内 |
動画説明(アプリのタイトル) | 200文字以内 |
動画 | 2分20秒以内(15秒以内推奨) |
アスペクト比 | 16:9 |
ファイル形式 | MP4/MOV |
動画のサムネイル | 640×360 |
サムネイルのファイル形式 | PNG/JPEG |
動画広告であっても、独立した動画広告、ウェブサイトボタン付きの動画広告、アプリボタン付きの動画広告、カンバセーションボタン付きの動画広告、投票付きの動画広告で細かな点が異なります。最新の情報や詳細については、X(旧Twitter)の公式HPで確認してみてください。
プロモアカウント
プロモアカウントとは、企業などのXアカウントを宣伝するための広告です。
まだフォロワーになっていないユーザーに対して、タイムラインの右上にある「おすすめユーザー」に表示させる広告です。
おすすめユーザー欄にあるアカウントはユーザーが企業のアカウントまでいかなくてもフォローすることができます。
企業のアカウント画面でもフォローすることもできますが、その場ですぐにフォローすることができるので、よりフォローしてもらいやすくなるでしょう。
プロモアカウントは、企業のアカウントの認知拡大とフォロワー数の獲得が期待できます。
そのため、まずはフォロワーの確保をしたい企業におすすめです。
タイムラインやおすすめユーザー、検索結果とさまざまな場所に広告を表示させることができます。
広告を表示させる際には「プロモーション」という表記がされ、一般のユーザーのツイートとは区別されています。
プロモツイート
プロモツイートとは、一般のユーザーが投稿しているツイートと変わらない「ツイート型」の広告になります。
プロモツイートはプロモアカウントと違い、アカウントよりもツイート単体の宣伝を目的としています。
ツイート単体の宣伝を行うことで、企業のアカウントをフォローしてくれているユーザーとの繋がりを深めることができるでしょう。
プロモツイートを表示させる場合にも「プロモーション」という表記がされますが、この表記を除けば一般のツイートと代わりがありません。
そのため、リプライを送ることもリツイートをすることもできます。
自社の商品や、サービスに興味を持ってもらえそうなユーザーにプロモツイートを見てもらうことで、新たな顧客を獲得できることが期待できます。
プロモツイートは、ツイートで発信している商品やサービスの認知拡大や、ツイートにホームページなどのURLを記載することでサイトへの流入率を高めることができるでしょう。
プロモトレンド
プロモトレンドは、キーワードを検索する際に出てくるトレンドの最上部に表示される「キーワード」「ハッシュタグ」を宣伝する広告です。
トレンドのキーワードやハッシュタグをクリックすると、キーワードやハッシュタグの用語が含まれているツイート全てが表示されます。
トレンドは日にちや時間によって細かく変わります。トレンドにある話題のキーワードやハッシュタグを使用して自社の商品やサービスを宣伝することができれば、新しい顧客の獲得に繋がるでしょう。
プロモツイートは2種類に分けることができます
サーチ
広告主が決めたキーワードをユーザーが検索した際に、検索結果の最上部に表示させるプロモツイートです。
宣伝用のツイートですが、通常のツイートと同じようにいいね!を押したりリツイートをしたりすることができます。
タイムライン
ユーザーがXにログインした際とページを更新した際に、タイムラインの最上部に表示させるプロモツイートです。1つのツイートは1人のユーザーに、1日1回まで表示させることができます。1人のユーザーに同じツイートを何度も表示させることはできません。
X(旧Twitter)で動画広告を配信するときのポイント
X(旧Twitter)で動画広告を配信する際には、どのようなポイントに注目すべきでしょうか?ここではポイントについてご紹介します。
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ターゲットの詳細を決める
X(旧Twitter)の広告は、「言語」「地域」「性別」「年齢」などの設定から360個以上ある興味関心カテゴリ、指定キーワードのツイートの有無などからセグメント設定が可能です。これは、リスティング広告とは異なり、趣味や嗜好を把握できるのが特徴です。
内容に合わせたセグメントの設定によって、潜在的ニーズの合ったユーザーに直接的なアプローチができるでしょう。
広告感を出さない
X(旧Twitter)で動画広告を配信する際には、できるだけ広告感を出さないのが良いでしょう。広告なのに、広告感を出さないと聞くと、何をアプローチするのかと感じるかもしれません。
しかし、ユーザーはX(旧Twitter)に限らず、広告感がハッキリわかるものを好まない傾向です。そのため、できるだけ広告感のないツイートを広告として出し、他のツイートに馴染むようにするのが良いでしょう。
できるだけカジュアルな内容の方が、丁寧な言い回しに比べてCTRが高い傾向です。
動画付きにする
X(旧Twitter)では、画像だけでなく動画付きのツイートを広告に設定できます。そのため、動画が準備できる場合は広告として出すよりも訴求感が高くなります。
特にX(旧Twitter)は、デフォルトの設定で動画が自動再生されます。この機能により、タイムラインを見ているユーザーの目に触れやすくなり、高い効果が期待できるでしょう。
このような機能をうまく使うことで、画像よりも動画の方がユーザーの興味を引きやすいです。
X(旧Twitter)のキャンペーンとは?
X(旧Twitter)では、いくつもの企業が様々なキャンペーンを行っています。一般的にはフォロー&リツイートキャンペーンなどが中心ですが、キャンペーンスタイルを変えることで、より適したものが選定できます。
ここでは、X(旧Twitter)のキャンペーンの種類について解説します。
フォロワーキャンペーン
フォロワー数を増やすためのフォロワーキャンペーンは、企業のアカウントのフォロワーを増やすことを目的としたキャンペーンです。
「タイムライン」や「おすすめユーザー」の表示などで企業のアカウントをプロモーションすることができるでしょう。
企業のアカウントをフォローしているユーザーは、その企業に好意的な感情を持っていると考えられます。
そのため、商品の宣伝をした際には、そのツイートをリツイートして拡散してくれたり、商品を購入してくれる傾向が高いことが分かっています。
また、企業のツイートを拡散するだけでなく、自らも企業の良いところを他のユーザーに伝えてくれることもあるでしょう。
ビジネスをする上でフォロワーは非常に有益な存在であると言えます。自社アカウントのフォロワーを増やし、ユーザーと長期的に繋がりを維持することのできるユーザーを増やすことができるのが最大の魅力です。
ウェブサイトクリックキャンペーン
Xから企業のウェブサイトにユーザーを誘導するための、ウェブサイトクリックキャンペーンです。
ウェブサイトへの訪問者数を増やす、オンラインでの購入を増やすことを促すことができます。
先述した通り、Xで広告を出す際には細かなターゲティングが可能です。
企業の商品やサービスに関心の高そうなユーザーに広告を見てもらうことができるのです。
ターゲティングしたユーザーに、企業の広告を見てもらいホームページなどへの誘導、コンバージョンを目的としています。
ウェブサイトキャンペーンとコンバージョンキャンペーンがあり、この2つは課金発生ポイントで分けられています。
Xからウェブサイトに移動した時点で課金されるのか、コンバージョンした時点で課金されるのかという点が違います。企業の目的や状況に合わせて使い分けることができます。
アプリエンゲージメントキャンペーン
アプリエンゲージメントキャンペーンは、アプリのインストール数とエンゲージメント率を増やすためのキャンペーンです。
アプリのダウンロード数を増やすだけでなく、アプリをダウンロードしているものの利用していないユーザーに再度利用してもらうことが目的です。
ツイートエンゲージメントキャンペーンを使用して、広告の配信をより関連性の高いユーザーへ広げアプリを共有することができます。
ユーザーのタイムラインにアプリ広告を表示させることで、アプリのダウンロードや起動を促すことができます。
タイムラインからアプリを直接インストール・起動することができる非常に効果が期待できる広告形式になります。
ユーザーがタイムラインの広告をクリックしAppleStoreやGooglePlayに移動した時、またはアプリを開いた時にのみ課金されます。
ツイートエンゲージメントキャンペーン
ツイートエンゲージメントキャンペーンは、より関連性の高いユーザーへ広告の配信を広げることができる広告です。
企業アカウントの通常のツイートをプロモーションすることも、ターゲティングしているユーザーに対してのみプロモーションできるツイートを作成することもできます。
ターゲティングしたユーザーが広告に対してフォローをしたりいいね!を押したりとアクションを起こした際に料金が発生します。このようなアクションが起こらなかった場合には、料金は発生しません。
クイックプロモートキャンペーン
より幅広いユーザーに広告を見てもらうことができるのがクイックプロモートキャンペーンです。
クイックプロモートはXで広告を掲載する際に最も簡単な広告配信方法になります。
パソコンまたはスマートフォン端末からたった5回のクリック(手順)で広告を配信することができ、幅広いユーザーに広告を届けることができるのです。
リードキャンペーン
リードキャンペーンは企業のキャンペーンに興味を持ってくれそうなユーザーのメールアドレスを収集することを目的とした広告です。
企業が配信するツイートにリードジェネレーションカードを設定することで、キャンペーンの内容とユーザーを誘導するボタンを表示させることができます。
ユーザーがボタンをクリックするだけで、ユーザーの情報を取得することができます。
プロモビデオ再生キャンペーン
プロモビデオ再生キャンペーンは、プロモビデオをユーザーのタイムラインに配信し、企業に関心のあるユーザーに効果的にメッセージを届けることのできる広告です。
プロモビデオには自動再生機能が加わり、タイムラインをプロモビデオの位置までスクロールするだけでクリックをしなくてもビデオが再生されます。
自動で再生されることによって、ユーザーの目に留まりやすく、クリック率も高くなることが期待できます。
X(旧Twitter)のキャンペーンターゲティングとは?
キャンペーンターゲティングは、性別や年齢などの細かな条件を指定して、広告配信するユーザーを絞り込んでいくものです。事前にキャンペーンターゲティングを決めることで、興味や関心の薄いユーザーへの広告を控えられます。
ここでは、X(旧Twitter)のキャンペーンターゲティングについて詳しく解説します。
地域・言語・性別ターゲティング
Xで広告を配信する際には、キャンペーンのターゲットを企業が指定する地域に絞ることができます。
初期設定では全ての地域が選択されていますが、企業の必要に合わせて特定の地域をターゲティングすることができます。
特定の地域に絞ることも、広告配信が可能な全ての地域のユーザーに広告を配信することもできます。
言語、性別の設定も初期設定は全てのユーザーが設定されています。
こちらも企業の必要に応じてターゲティングすることができます。
例えば、日本語の広告を配信する際に、アメリカなどの外国に住んでいる日本語を話すユーザーに絞って配信するなどの細かいターゲティングも可能です。
ユーザーの性別は、ユーザーがXを使用する際に登録するプロフィールなどから推測されます。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングを活用すると、ユーザーがXで検索する際に打ち込んだ単語やフレーズや最近のツイート内容、興味を示したキーワードに基づいて、ユーザーに広告を配信することができます。
より企業の広告に興味を持ってきれそうなユーザーに広告を配信することができる効果的な方法になります。
テレビターゲティング
テレビターゲティングとは、テレビ放送局やCMを流しているブランドなどが特定のテレビ番組に反応しているユーザーに対してプロモツイートを配信する方法です。
テレビを見ている人の中にはXを利用している人が多く、テレビとXの両方から広告を配信することでより高い効果を得ることができます。
また、特定のテレビ番組やシリーズ番組などに反応しているユーザーには、放送局やテレビジャンルを設定してプロモツイートを配信することもできます。
テーラードオーディエンスターゲティング
テーラードオーディエンスは、よりオーディエンスに関連性の高いキャンペーンを行うために、企業が持っているXユーザー名やメールアドレスなどのリストをもとにユーザーのターゲティングをする広告です。
端末ターゲティング
端末ターゲティングは、ユーザーが使用しているモバイル端末や利用している携帯電話会社などに絞って配信できる広告です。
モバイル端末からアクセスしているXユーザーに、興味を持ってくれそうな広告を配信することができます。
Xを利用しているユーザーの多くがモバイル端末からアクセスしているため、モバイル端末を意識して端末ターゲティングは有効であると言えるでしょう。
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X(旧Twitter)の動画広告では、いくつもの種類があります。動画広告の長さや配信時のポイントを抑えることで、より効果の高い動画広告が配信できます。
特にX(旧Twitter)では、キャンペーンを開催しやすくなっていて、キャンペーンターゲティングの詳細を決めていくことでより多くの効果が期待できます。しかし、動画広告のノウハウが少なかったり、配信しても大きな成果を感じなかったりした場合は継続すべきか迷うこともあるでしょう。
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まとめ
X(旧Twitter)での動画広告の種類と、その効果的な利用方法をご紹介させていただきました。動画広告の効果を最大化させるためには、ただ広告を打つのではなく、媒体や配信方法の特性を活かした動画広告を制作し、配信することが非常に重要です。
X(旧Twitter)動画広告を検討している場合は、お気軽にGJCまでお問い合わせください。最適なX(旧Twitter)の動画広告をご提案いたします。