360度動画は現在広い分野で取り入れられており、2018年以降も続々と360度動画を動画広告として取り入れる企業は増えてくると考えられます。
これから360度動画を動画広告に取り入れたいという企業の方の中には、実際にどのように活用されてきたのか知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、360度動画を動画広告に取り入れた活用事例を、国内企業と海外企業に分けてご紹介していきます。
また、360度動画を取り入れることでどのような実績・メリットが生まれやすいのかについても解説していきましょう。
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360度動画を動画広告に取り入れた活用事例~国内企業編~
国内企業でも現在多くの企業で動画マーケティングが取り入れられています。
大手企業では単に動画広告を作って流すだけではなく、360度動画を取り入れ、実際の商品やサービスのアピール方法に活用されています。
どのような国内企業がどんな360度動画を作成し動画マーケティングに取り入れているのか、ある程度知っておくことも大切です。
まずは国内企業の活用事例についてご紹介していきます。
Honda
日本の大手自動車販売メーカーでもあるHondaでは、数多くの360度動画を既に配信しています。
中でも注目されているのは、日本人レーシングドライバーとして初めてインディ500というモータースポーツイベントを制覇した佐藤琢磨さんが、新型NSXを使って鈴鹿サーキットを駆け抜ける360度動画です。
レーシングドライバーということもあり、猛スピードでヘアピンやスプーン、デグナー、ストレートなどのコースを走行しています。
360度動画なのでフロントから見えるスピード感を楽しめるのはもちろん、佐藤琢磨さんのドライビングテクニックを見ることもできます。
自身がNSXのドライバーになったつもりで見ることのできる動画となっているので、モータースポーツ好きにはたまらない360度動画と言えます。
また、人気バンドを起用しHondaのスーパーカブシリーズに乗り、キャンプを楽しむ様子を360度動画で見られるものもあります。
走行中は乗っている人目線で、まるでカブに乗っているような感覚が楽しめ、またキャンプ中はメンバーと一緒にキャンプを楽しんでいるような疑似体験ができます。
人気バンドを起用することで、今までカブに興味のなかった若い世代へのマーケティングにつながっています。
大和ハウス
住宅販売などでおなじみの大和ハウスでは、住宅展示場内を見渡すことができる360度動画を作成しました。
不動産業界では既に、賃貸物件などに関して内見しなくてもある程度の情報を開示できるよう、360度動画を作成し公開しているところは多く見られます。
大和ハウスでは注文住宅の展示場でこのような360度動画が見られるので、賃貸とはまた違った視点で住宅の内見を行うことができます。
360度動画は、中からスタートするのではなく、家に入るところから始まります。動画になっていますが、各スペースで少し時間を止めてくれているので、見回したい時も便利です。
もちろん、一時停止をしてからじっくり見回すこともできます。
注文住宅の購入を考えていても、なかなか時間がなくて展示場まで足を運べない、または注文住宅は欲しいと思っているがまだ住宅展示場に行くまでではないという方にもアプローチすることが可能です。
もちろん注文住宅を作る上で実際に見て回ることは重要ですが、そこまでに至らない人をうまく取り込めるマーケティングと言えるでしょう。
KDDI
大手電気通信事業者であり、大手携帯キャリア「au」を有するKDDIでは、テレビCMの新たな世界を体感してもらうために、世界各所の絶景をVRで体感できる「Hello,New World」warp cubeというイベントを実施しました。
その際に作られた映像は、360度動画として現在YouTubeでも公開されています。
このイベントはwarp cubeという名前の通り、LEDディスプレイで囲まれた箱の中に入り、天井から床一面、全てが絶景で覆われるというイベントでした。
絶景の中に自分がいるような感覚を楽しめるだけではなく、ドローンで撮影された映像なので例えば海中や空中を飛んで上から撮影した映像となっていて、自分が海の中を泳いだり空を飛んだりしているような感覚になれました。
イベント自体は3日間のみの開催だったのですが、YouTubeで同じ映像を360度動画で楽しめるようになっています。
イベント時のような臨場感は劣ってしまうものの、雄大な自然や絶景を感じられる360度動画となっているので視聴者の満足度も高いことが予想できます。
ブランドスローガンをアピールするための映像なので、直接的な商品・サービスのマーケティングにつながっているわけではありませんが、こうした360度動画を活用してブランド力を高めることも可能なのです。
snowpeak
アウトドアブランドとして知られるsnowpeakでは、野遊びをテーマに360度動画を撮影し、公開しています。
自社で作ったアウトドア製品の紹介では、実際に野外で使ったらどのようになるのかといった部分を、視点を変えながら確認することができます。
商品のキャプチャ画像だけではなかなか見られない部分も見られるので、360度動画ならではの商品紹介はどのように行えば良いのかという部分が参考にしやすいです。
また、製品だけではなく自社運営のキャンプ場について紹介している動画もあります。
利用者は画像だけ見てキャンプ場に行った場合のギャップよりも、360度を見てからキャンプ場に行った場合のギャップの方が小さくなり、高い満足度を得られやすいと考えられます。
360度動画を動画広告に取り入れた活用事例~海外企業編~
動画広告に360度動画を取り入れた企業は日本だけではなく、海外企業もたくさんあります。
海外の場合、日本とはまた違った演出や工夫がされた360度動画が活用されているようです。
例えば、オーストラリアの最大手航空会社のカンタス航空の場合、リゾート地で親しまれるハミルトン島のフライトや島での楽しみ方を360度動画にしています。
スタートは飛行機でハミルトン島に向かうフライトシーンからで、操縦席からの美しい上空の景色や操縦士の姿を動画から見ることが可能です。
乗客の座席のシーンや操縦席から飛行機が着陸するシーンやリゾートホテルの室内の過ごし方、ヘリコプターで島の上空を移動するシーン、透明度抜群の海の中をダイビング気分で楽しめるシーンなど、リゾート旅行を視覚的に体感できます。
現地に行かないと変わらない島の雰囲気がわずか8分程度におさめられており、美しい自然や滞在風景を見ているうちに自分もハミルトン島に行きたいと思ってしまう動画と言えるでしょう。
他にもまだある海外企業の活用事例
上記のカンタス航空以外にも様々な海外企業が360度動画を活用しているので、他の海外企業の事例もご紹介しましょう。
ディズニーの活用事例
日本でも人気のディズニーはFacebookに360度のプロモーション動画を公開しています。
テーマパークの雰囲気を360度動画により臨場感のある動画に仕上がっており、800万回以上も再生されており、たくさんのレスポンスを得ています。
新エリアや人気アトラクションの雰囲気、建設中の動画をアップしているため話題性があるので、SNSとの組み合わせも抜群です。
どのプラットフォームに適している動画であるか、しっかりターゲティングできている事例と言えるでしょう。
NIKEの活用事例
スポーツウェアやスニーカーが有名のNIKEは、サッカーシューズのプロモーション動画を公開しています。
動画はブラジル代表のネイマールの視点で描かれており、ディフェンダーを交わしてゴールに導く演出は、NIKEのシューズを履けば大物選手と同じ快適な動きが可能とベネフィットをアピールする動画となっています。
360度動画にすることで、リアリティある試合映像となっており、何度も見たくなる動画です。
音楽やファッションショーでも活用
企業のプロモーションだけではなく、アーティストのMVやファッションショーにも360度動画が用いられています。
AviciiのMV
スウェーデンのDJ Aviciiの「Waiting For Love」という曲のMVで360度動画が使用されています。
視点を変えると様々な位置でダンサーが踊っており、まるでMVの空間内にいるような気分を体験しながら音楽を楽しめるユニークな動画です。
360度動画が普及しはじめていることから、AviciiのMV以外にもコンサートで360度動画を使った生配信するなど色々な工夫が音楽業界でも取り入れられています。
クリスチャン・ディオール2016 SS
一部の業界人やセレブしか立ち入れないファッションショーで360度動画が活用されました。
招待されたゲストと共にブランド衣装をまとったモデルのショーを見ることができます。
立体的なものや美しい動きをする被写体は360度動画の親和性が良く、ファッション業界でも効果的なプロモーション動画として活用できるでしょう。
動画広告で成果を出すなら360度動画
ここまで360度動画の活用事例をご紹介しましたが、広告動画で成果を出す手段として360度動画は有効なコンテンツと言えます。
通常の動画でも商品やサービスの良さや品質をアピールできますが、360度動画は動画の中にいる雰囲気を感じられるので、より印象に残る広告動画にすることができるのです。
例えば、フロリダのダリ美術館では、ディズニーの企画展の開催に伴い、ダリの絵画の世界を360動画で表現したコンテンツを企画しました。
Facebookやyoutubeで約5分間の体験映像が公開されており、200万回以上の再生数を記録し、集客を図ったのです。
クリエイティブな技術と最新技術が融合したコンテンツは話題性があり、50万ドルにあたるメディア露出も果たしました。
どのように360度動画を活用するのか
動画広告に360度動画を活用する場合、具体的にどのように活用するべきか悩む方も多いでしょう。
上記の活用事例のように、360度動画は幅広く有効活用できます。
体験型の動画
ホテルやリゾート施設なら、施設内やその周辺、リゾートの疑似体験として360度動画は相性ぴったりです。
また、テーマパークのアトラクションの宣伝にも有効で、実際にアトラクションを楽しむ光景を様々な角度で見られるようにすることで、多くの人に興味や関心を与えることにつながるでしょう。
他にも3D映像と共に360度動画を採用すれば、ゲームの世界観を色濃くアピールでき、人々の興味を惹くプロモーションができます。
ライブ映像で伝える
アーティストの知名度を上げたり、CD、DVDなどの購入を促したりする際も360度動画は有効です。
通常の動画はカメラでアーティストを追いかける形となるため、全体の雰囲気を完全に感じることは難しいでしょう。
360度動画なら任意の角度に調整できるので、より立体的で臨場感あるライブやMVを感じ取ることができます。
広告動画で興味を惹くことがでれば、アーティストの認知度が高まり、CDやDVD、グッズの売り上げにも大きく影響をもたらすと考えられるでしょう。
アーティストだけではなく、スポーツ中継にも良い効果をもたらすと期待できます。試合中は活躍する選手がピックアップされるため、映らない選手をカメラ越しに見ることは難しいです。
しかし、360度動画なら会場の熱気や別の場所に映る選手を見ることができ、スポーツや選手に興味が湧いた人を中心に集客アップにつながる可能性があります。
世界観に引き込む
360度動画を活用した動画では、映像の世界観に引き込むように、サスペンスやミステリー、ホラーといったスリリングさを疑似体験できる動画も目立ちます。
360度動画を使うことでスリルな感覚を体験することで強く印象にのこり、人を惹きつける動画広告にすることができるでしょう。ストーリー性があり、立体感を出したい場合にも360度動画は活用可能です。
どういった活用方法を取り入れることで自社の商品やサービスをアピールすることができるのか、またそれらを購買意欲に直結させることができるのかなどを検討することも大切です。
現在、徐々に360度動画を取り入れる企業も増えてきています。
いかに他の360度動画を活用した動画マーケティングと違いを生み出せるのかもマーケティングにとって重要です。
国内外の企業が取り入れている360度動画を使った動画広告をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
これらの動画広告の活用事例を参考にしつつ、自社の商品やサービスに合った新しい動画を作る必要があります。
自社だけではノウハウがなく、制作が難しいという企業の方は、ぜひ動画広告の制作業者にご相談ください。
360度動画制作に対応する業者も増えてきているので希望に沿った360度動画を制作することもできます。