2017年から注目されている「Vtuber」は、Youtuberとは違った特徴や魅力があります。
また、Vtuberだからこそ可能なコンテンツもあり、多くのユーザーから支持を得ている次世代動画です。
しかし、Vtuberという名前だけが先歩きしてしまい、Vtuberの基本的な内容や魅力を知らない人も多いでしょう。
今回はVtuberの基本的な内容や作り方、動画や映像で収入を得る仕組みやビジネスでの活用方法などをご紹介します。
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Vtuberとは?
まずは、Vtuberとはいったい何か説明していきましょう。
Vtuberは、Virtual Youtuberの略称で、CGキャラクターを駆使してYouTubeに動画投稿を行っている人のことを言います。
通常のYouTuberのように自身の顔や姿を画面上に出すことは一切しません。
CGキャラクターを使って動画を投稿し、動画内容ではキャラクターがダンスをしたりゲームをしたりするなどの動画が上がっています。
中には、ライブ配信でもCGキャラクターを使ってVtuberとして活躍する人物もいるほど人気となっています。
そんなVtuberは、姿がキャラクターとして動くだけではなく、声を出してしゃべっている姿も見られることが特徴となっています。
声は動画内容やキャラクターの動きに合わせてしゃべるため、まるでアニメのように見えます。
アニメの世界でしか見られないキャラクターの特別的な動きや言葉を具現化し、たくさんの人が注目するコンテンツになっているのです。
アニメとの違いとは?
Vtuberとアニメとの違いを一言で説明すると、それは中の人がいることです。
アニメを使った動画となると、キャラクターを動かすためにパラパラ漫画のように何枚もの絵を描く必要があります。
そして動きに合わせて声を当てたり録音したりしますが、アニメであると事前に制作した動きでしかキャラクターの可愛さだったりかっこよさだったりを表現できません。
Vtuberとなると、キャラクターの中の人が軸となり、人間の動きを認識したシステムがCGキャラクターとして、人間の動きを忠実にキャラクターに反映させます。
見た目はアニメキャラクターそのままではありますが、アニメのように1枚1枚の絵を描く必要性はありません。
ダンス動画であればキャラクターがアニメで表現するダンス以上に人間らしい動きが加わってアニメ以上にリアルな動きに見えるのです。
まるでキャラクターが作り出すエンターテイメントのようなバーチャル映像を見ることができます。
では、そのまま人間が顔を出せば良いのでは?と思う方もいることでしょう。
しかし、容姿に自身のない人、顔や部屋を晒して身バレしたくない人も中にはいるのです。
顔出ししないことで大胆に動けますし、表現豊かと思わせるリアルな動きでキャラクターの個性が光る動画が作成できます。
Vtuberが動く仕組みや作り方とは?
続いてはVtuberが動く仕組み、そして作り方について説明していきます。
モーションキャプチャでリアルな動きを作り出す
Vtuberが作るCGキャラクターというのは、モーションキャプチャというシステムを用いて作られていきます。
モーションキャプチャというのは今注目されている映像技術の1つです。
人間の動きを読み取る機械を使い、キャラクターの中の人にあたる人物が頭や腕、足などの部分に動きを認識する機械を装着します。
モーションキャプチャのカメラが動きの1つひとつを捉えて読み取っていき、それらの動きを時間のずれを感じさせることなくキャラクターに反映してくれます。
こうすることで、人間が動いたかのようなリアルな動きを再現できるようになっています。
モーションキャプチャでできる動きは腕や足といった一部だけではありません。
表情の変化も読み取ってくれるものもあり、中の人の表情に合わせて喜怒哀楽を見せるVtuberもいます。
そしてキャラクターの重要点となる声は、中の人がモーションキャプチャで動きを作りながらそのまま自身の声を当てている人がほとんどです。
中には機械音のような声をソフトで作っている人のいており、自身の声がそのまま反映されるわけではなく、男性であっても可愛い声が出せますし、女性であってもかっこいい声が出せるようにもなっています。
キャラクターは専用のソフトで制作
VtuberとなるCGキャラクターは基本的に専用のソフトを使用して作られていきます。
キャラクターをデザインし、そのデザインに骨組みを行い、細部にまでこだわった設定で他のキャラクターとの違いを作っていきます。
キャラクターの制作は技術的に個人でも作れるようにはなっていますが、制作コストが高いが故に、ほとんどがチームや企業が運用しているものから作っていることが多いです。
ただ、どこのチームや企業に属していない人でもVtuberとして活躍したいと思う人は多いはずです。
個人で作るための専用のソフトにはFaceRigやLive2Dといったものがあります。
これらは、購入するとWEBカメラでモーションキャプチャした顔の動きをアバターに反映させることができます。
顔の輪郭から眉毛、目、鼻、口といったそれぞれの形や動きを認識してくれるため、非常に表情豊かなキャラクターとなるのです。
制作方法が簡単なので、気軽にVtuberとして活動できるようになるでしょう。
Vtuberが注目されている理由
Youtuberの数が年々増えてきている現在では、同時にVtuberの活躍の幅も広まっています。
多くの人や企業からも注目が集まる存在となっているVtuberは、一体どうしてこんなにも人気になっているのでしょうか?
人気を集める理由の一つとしては安全性が高いことが挙げられます。
Vtuberは、普通のYouTuberのように生身を動画に映さない分、非常に安全性が高くなります。
Vtuberから分かる素性は声くらいです。
その他中の人の姿が分からないので身バレする可能性は低く、スキャンダルも起きないとされています。
スキャンダルが起きると世間ではイメージダウンにつながることがほとんどです。
イメージダウンのリスクがあるとするのであれば、重大な問題にならないよう慎重になりあらゆる行動や発言が制限されてしまいます。
リスクが少ないVtuberだからこそ、スポンサーとして支援する企業も増えているのです。
企業のイメージキャラクターとして抜擢すれば、広告塔としてたくさんの人に見てもらえます。
目にする機会が多くなれば人気なキャラクターなのだと視聴者は感じて、注目を集めるのです。
こうした流れでどんどんVtuberは増えており、今では見かけない日はないほどあらゆる広告に使用されています。
配信者からみたvtuber
アバターを使用し、バーチャルな世界で活動するということは「なりたい自分」になれるということでもあります。
とはいえ、アバターによる動画配信がこれまでまったくなかったわけではありません。
技術面はもとよりコストにおいて個人での参入は簡単ではないことが普及してこなかった理由のひとつなのでしょう。
ところが、様々なvtuberが登場し活躍したことで個人でも活動しやすいプラットホームの誕生やサービスの充実により、今ではスマートホン1台あれば活動可能です。
動画配信には興味があるけれど顔出しは嫌といった潜在的なニーズをすくい上げることに成功し、ますますvtuberに注目が集まっています。
視聴者からみたvtuber
vtuberが注目を集めているのは視聴者との距離の近さにも要因があります。
これまで、お気に入りのアニメキャラクターなどに対してはイベントに参加する、ファンアートを描く、グッズを買うといった一方的なファン活動になりがちでした。
ところがvtuberに対するファン活動はその多くが双方向性を持っています。
ライブ配信におけるコメントでのコミュニケーションはもちろん、自身が描いたファンアートに対する反応やコメントなども期待できるため、新しい形のエンターテイメントとして認知されつつあります。
Vtuberが動画・映像で収益を得る仕組み
Vtuberが収益を得る仕組みについてですが、これは基本的にYouTuberと同じです。
広告収入によって収益が手に入り、再生回数に応じた収益を手に入れられます。
YouTubeでは1回の再生につき約0.05円~0.1円ほど稼ぐことができるようになっています。
仮に1再生あたりの収益が0.05円だった場合、100回の再生で5円、10,000回再生で500円になります。
こう考えると収益は少ないように感じますが、某有名Vtuberであるキズナアイは、人気の動画では1,000万再生を超えており、その動画だけでも50万円以上の収益となります。
他の動画でも400万再生や300万回再生といったものは多く、つい最近上げた動画でさえも10万回以上の再生数を誇るため、誰もが驚く程の収益を稼いでいることが分かります。
ただ、Vtuberの収益はこれだけには留まりません。
再生数による収益以外にも投げ銭システムを活かした収益やグッズ販売による収益があります。
投げ銭とは生配信中のコメント欄でVtuberに直接お金を送れるシステムのことです。
チップのように楽しい時間を作ってくれたことへのご褒美や、頑張っているVtuberの支援として受けることができます。
グッズ展開においては個人でもできますが事務所に所属しているVtuberの方が行いやすいです。
有名なVtuberではステッカーやキーホルダーといったグッズの他に、LINEスタンプになっている人もいます。
アイドルのファンと同じように、グッズを購入し思い思いの使い方で楽しめるのです。
Vtuberの現状
続いてはVtuberの現状についてご紹介していきましょう。
現状のVtuber数・ユーザー数・ファン数
現状のVtuber数は1万人を突破したとされています。
VTuber増加推移を確認すると、2018年3月から5月を見ると1ヶ月間で1,000人にまで増えてはいましたが、同年6月から年末になると6,000人にまで増加しています。
さらに約1年で4,000人ものVtuberが誕生し、1万人もの人がVtuberとしてデビューしているのです。
ユーザー数やファン数に関してですが、こちらはトップVtuberとして活躍しているキズナアイは269万人、輝夜月(かぐやるな)は99万人、ミライアカリは73万人といったように10万どころか100万人を突破しているVtuberもいます。
2018年1月時点ではVtuberのチャンネル登録ユーザー総数は428万人でしたが、同年7月末には3倍にもなる1394万人に拡大しているため、多くのユーザー数がいることが分かります。
企業の活用例と動画例
Vtuberの拡大から増加するユーザー数やファン数に着目されるため、企業からも注目の的になっています。
企業がVtuberを活用した例としては次のようなものがあります。
花王「ワイドハイターEXパワー」の事例
花王の「ワイドハイターEXパワー」では、バーチャルライバーが所属する企業「にじさんじ」の月ノ美兎が抜擢されました。
清楚で真面目な委員長である月ノ美兎はマニアックなサブカル知識やトークなどでファンの心を掴んでいるVtuberです。
花王は「月ノ美兎のバーチャル“生”お洗たく大作戦」というイベントを開催しています。
突如、洗濯機になってしまった月ノ美兎と生トークを行い、ファンの萌TシャツをワイドハイターEXで洗い、その効果を実感するものとなり、花王商品と月ノ美兎どちらもたくさんの人から注目を集めたのです。
ローソン
ローソンはキズナアイとコラボを行い、ローソンとキズナアイのオリジナルグッズを販売しました。
ローソン店内ではコラボ期間中に店内放送も流れ、たくさんのファンがローソンに足を運んだのです。
キズナアイがローソンの店員になりきってコラボの詳細を紹介している動画が今もYouTube上に公開されているので、気になる人はチェックしてみてください。
人気のVtuberの紹介
最後は人気Vtuberを少しご紹介していきましょう。
キズナアイ
Vtuberの歴史を作った筆頭人物です。
2017年の2月辺りからの韓国のブームを先駆けに日本からも注目を集め、総視聴回数は2億回以上という、Vtuber界の超大物です。
更新回数は多く、毎日アップを楽しみに待ち望んでいるファンが多くいます。
輝夜月(かぐやるな)
輝夜月は2017年12月にデビューしたVtuberで、銀髪のツインテールで特徴的な声と面白いネタが特徴的な女の子です。
人気は非常に高くCDを販売し、コンサートも開催しているほどのVtuberで、その活躍はVTuberの域を超えています。
ミライアカリ
ミライアカリは金髪の再度テールに青いリボンが特徴なVtuberです。
キャラクタデザイナーは有名キャラクター初音ミクを担当したKEI氏で、動画制作には人気ゲームFFのディレクターも携わっています。
ゲームや音楽を中心に動画配信を行っており、可愛い見た目から想像もつかない下ネタ好きな要素がギャップがあるとして人気を集めています。
電脳少女YouTuber シロ
電脳少女Youtuber シロは株式会社アップランドが運営するVtuberです。
電脳世界に住んでおりアイドルを目指しているという設定を持ち、優しいボイスが特徴となっています。
定番のトークから英会話といった教材系動画の配信も行い、さらには謎企画を配信するユニークなVtuberとしてたくさんの人から注目を集めています。
バーチャルのじゃロリ狐娘Vtuberおじさん
正式な名前は「ねこます」として活動するバーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんは、狐耳を生やした可愛い子にも関わらず声が完全におじさんというギャップに惹かれる人が多くなっています。
リアルな身の上話が多く、親近感が沸くVtuberとしてファンも多いです。
まとめ
ここまでVtuberに関するたくさんのことをご紹介してきました。
サブカルチャーも日本の象徴として注目されている今、全世界に発信できるYouTubeでのVtuberの存在は大きいものになってきているのです。
リアルに動くCGキャラクターに、実況や返答などリアルな音声を実現し、優秀なコンテンツとしてたくさんの人から人気を得ています。
企業からの支持も厚く、たくさんの広告に抜擢され、その人気っぷりはブームを巻き起こすほどです。
今後もブームは消えることなくVtuberの文化は続いていくはずです。
ぜひ、ご紹介してきた内容を参考にしてVtuberとして活躍してみてはいかがでしょうか?