動画ブームによりシェアが拡大している動画広告ですが、配信先となる動画配信プラットフォームは様々なものがあります。
その中でも最大な動画配信プラットフォームのyoutubeは宣伝効果が高いとされていますが、実際の効果はどうなのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
未だ拡大を続ける動画市場にはあらゆる動画が毎日配信されており、無数にある動画から注目を得るためには試行錯誤が求められます。
youtubeで配信されている動画広告の効果や、効果的に動画広告を作成するポイントをご紹介しましょう。
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動画市場が未だ拡大し続けている理由
インターネットテレビの運営やインターネット広告を展開しているサイバーエージェントの「国内動画広告の市場調査」によると、2012年から2017年までの5年間で、動画市場は約14倍にも拡大すると予想されていました。
その予想では2012年でわずか50億円ですが、スマホの普及に伴い翌年2013年は158億円、2017年には880億円に到達するとあります。
デバイスの比率は年々スマホの比率が過半数を占めるとも予想されています。
実際、モバイルからの動画視聴は増えており、ゲームアプリを始め各企業はスマホ向けの動画広告を配信しており、表示方法もインストリーム広告やインバナー広告、インスクロール広告など動画広告の多様化に合わせて工夫されているのです。
スマホは現在の日常やビジネスでは欠かせないアイテムなので、今後もますます普及していく見込みです。
パソコンよりも手軽に動画視聴できることから、スマホの普及に合わせて動画市場の拡大はますます拡大すると言えるでしょう。
動画市場の拡大はスマホの普及以外にも2つの理由が考えられます。
どのような理由が考えられるか、みていきましょう。
低予算でも始めやすい環境
動画広告のほとんどを占めるyoutubeでは、youtuberが人気となっています。
youtuberは独自でつくった動画をyoutubeにアップし、視聴者が一定時間まで視聴すると収入が得られるシステムで生計を立てているのです。
動画広告の制作はクオリティによって高額な予算を必要としており、捻出が難しいと考える企業も多いでしょう。
ですが、動画視聴により一定の課金を得られるのであれば、それは利益となるため低予算であっても比較的始めやすい環境となっているのです。
テレビCMでも全く効果がないというわけではありませんが、テレビ放送なので効果の測定やすぐに実感・反応を得たい場合は難しいでしょう。
その一方で、ネットに公開される動画広告ならWEBサイトへどのくらいの人が移動したか、どのくらいの人が再生し、シェアしたかなどの測定が行いやすい点もメリットと言えます。
SNSでのシェアにより拡大
最近はyoutubeなど動画サイトでの検索や視聴だけではなく、facebookやインスタグラムなどに投稿・シェアされた動画を楽しむ人も増えています。各動画サイトではSNSでシェアするボタンも用意されており、押すだけで気軽に友人や家族、知り合いとシェアすることが可能です。
SNSでは身近な人をはじめ、不特定多数の人物と交流ができます。
自分が得た情報を配信するだけではなく、他の人が配信した情報をリアルタイムで取得可能です。
その情報の中には面白さやお得感などから、youtubeなどで配信された動画広告を流すこともあります。
それが様々な人の目に届けば、気に行った人がシェアし、さらに別の人がシェアする流れが生まれ、あっという間に拡散されていくのです。
ただ動画を公開しただけで認知されることは難しいですが、動画広告はシェア性があるので、SNSを活用すれば一瞬で不特定多数の人にリーチできる強みがあります。これを狙って参入する企業が増えてきているのです。
最近はyoutubeで公開した動画広告を自社サイトに埋め込み、配信できるようにもなっているので、工夫次第でよりシェアの拡大やコンバージョン率の上昇などに期待できます。
動画広告・映像広告の効果を測定する方法
動画が完成するとそれだけで満足した気分になり、配信して終わりになってしまうこともあります。動画広告はリアルタイムで効果を知ることができるので、その結果に応じて最善策をすぐに立てることが可能です。
効果の傾向性を把握できれば、より効果の高いアプローチができるようになるでしょう。
動画広告の効果測定は改善策のヒントだけではなく、設定するKPIでの指数も明確にできるメリットもあります。
それでは、youtubeの動画広告の効果測定を行うツールやサービスについてご紹介していきます。
youtubeアナリティスク
youtubeの動画を無料で分析できるツールです。
ツールのダウンロード不要で、投稿した動画一覧より「動画の管理」からツールを選択することで使用できます。
再生回数だけではなく、どんな視聴者がどこで(再生場所)、どのくらい(再生時間)見ているか把握することができます。
チャンネル全体の分析だけではなく、1つの動画を細かく分析することも可能です。具体的にどんな分析ができるのかご紹介しましょう。
再生回数
youtube上に流れる広告と外部サイトに埋め込んだ広告、両方の再生回数をカウントできます。
日付ごとにグラフで表示されるのではわかりやすく、配信しやすい日や抑えるべき日などタイミングの把握が可能です。
視聴維持率
動画広告をどこまで視聴され、どの時間に離脱したのか把握できます。
視聴者がどの部分で離れたか把握することで、離脱を防ぐ工夫や離脱前に伝えたい情報が伝わるか改善策を練られるでしょう。
再生場所
視聴者がyoutubeの再生ページで視聴したのか、外部サイトからの埋め込みなのかを確認できます。
トラフィックソース
視聴者が再生した動画をどこから見つけて再生したのか確認できます。
youtubeでの検索や検索サイトからの流入数や検索ワードを見ることができるので、ターゲティングなどに活用できるでしょう。
端末
再生環境がパソコンなのか、もしくはスマホやタブレットなのかを端末ごとに集計しています。
パソコンのディスプレイ表示とモバイルディスプレイは画面サイズや解像度の違いから、パソコンに合わせるとスマホでは見えにくくなる恐れがあります。
どの端末から再生される傾向があるか把握し、端末に応じた動画制作が分析により可能です。
ユーザー層
動画広告を視聴した視聴者の年齢や性別などを確認できます。
動画広告はアプローチしたいユーザー層を明確にすることが大切ですが、効果分析でターゲット層の視聴がどのくらいか把握も重要です。
視聴数が少ないのであれば、動画の内容やキーワード、カテゴリを変える改善策が必要となります。
Googleアナリティクス
検索サイトGoogleが提供する解析ツールです。
自動タグを設定する手間がありますが、設定することでWEBサイトへのクリック数や再生時間の割合などを把握できます。
広告向け機能を有効にすれば、ユーザー属性の分析も可能なので、動画広告で分析するなら有効にしておきましょう。
現在、youtubeとの連携がないため、動画を埋め込んだサイトでの分析となるので注意してください。
より深く効果を測定したいのであれば、Google広告 ブランド効果測定サービスも使ってみましょう。
のサービスは営業経由でしか申し込みできませんが、ターゲットに応じたアンケートを表示させることでアナリティクスでは分析できない効果を測定できます。
例えば、再生回数によるどんな効果があったか、商品やブランドの検索にどう影響したか、知名度が上がったユーザー層などの分析が可能です。
認知、理解、ブランディング、想起などの視点から分析することで、より効果的な動画マーケティングを考えることができるでしょう。
動画広告・映像広告をより効果的に作成するポイント
視聴者の心を掴むためにも、動画広告を効果的にするためにはどういったポイントに気をつけなければいけないのでしょうか?せっかく作成しても、視聴者に興味を持ってもらわなければ視聴してもらうことができません。
そこで、動画広告を効果的に作成するためのポイントをご紹介していくので、動画広告を作成する際の参考にしてみてください。
ターゲットに絞った動画広告・映像広告
youtubeのユーザーは膨大な数の人たちがいるので、配信対象を絞った動画広告にしないと広告費もムダが多くなってしまうのです。興味がなく関連性のないユーザーに動画広告を配信したとしても全く意味がないので、ターゲットを狙って配信することが大切となります。
また、ターゲット層に興味を持ってもらうためにも、キャスト選びは重要なのでターゲット層に人気の芸能人を起用するなど対策が必要になるでしょう。
動画広告・映像広告は最初の5秒が肝心
インストリーム広告は、5秒後に動画をスキップすることが可能です。
そのため、最初の5秒間でいかに視聴者の心を掴むかがポイントとなってきます。
イントロ部分が長すぎてしまうと、すぐにスキップされてしまい広告費もムダとなってしまうのでインパクトのある広告を作成することが大切となるでしょう。例えば、ストーリー性のある動画やクイズ形式で思わず続きを見たくなるような興味をそそる動画広告の作成が望ましいのです。
誘導動線を活用することも大切
動画の途中や観終わった際に商品や企業のサイトや問い合わせのページに移動することができる誘導動線を付けることも大切です。
動画広告を観て、商品に興味が沸いたとしてもそこからネット上でわざわざ検索するとなると面倒に感じてしまうユーザーも中にはいるのです。そういった人たちのためにも、リンクを貼っておくことで商品の販売効果を高めることができます。
音楽の選定も重要
動画広告の内容に合っている音楽を選ぶことが大切となりますが、リラックス系やアクション系の音楽はスキップされる傾向にあるようです。
聴いているだけでハッピーになるような音楽や興味をそそるミステリアスな音楽は視聴率の向上にもつながるのでオススメです。
また、最近ではKmartの動画広告のように冒頭にBGMをつけないことで視聴者に興味を持ってもらう動画も増えてきました。
観ているだけでわかる内容にする
youtubeを音声なしで観ている人も中にはいます。
外出中や移動中で電車やバスに乗っているのであれば音声を出すことができないので、動画広告も音声なしとなってしまうのです。
そのため、音声なしでも十分に楽しめるような動画広告も効果的となるのです。
例えば、画面の下に字幕が出るタイプの動画や表情や色彩が豊かな動画です。
視覚だけでも興味を引く動画広告であればスキップされることも少なくなるでしょう。
また、音を出すことを想定して聞き取りやすい声にすることも大切です。
難しい言葉ばかりを言ったりすると、内容がわからなくなりスキップされる原因ともなるので、わかりやすい文章にすることが重要です。
企業名・ブランド名について
企業や商品を知ってもらうためにも、企業名やロゴを前面に出したいと考える人が多いと思いますが、動画広告にあたっては企業名が全面に出されることで逆効果となる場合もあるのです。
GoogleがTrueView動画広告を分析した結果、動画広告の早い段階で企業名やロゴを全面的に伝えると認知度がアップすることにはつながりますが、スキップされてしまう傾向が強くなるということがわかっています。
視聴者の側で考えると「広告」ということがわかりきってしまうので、よほどの興味がなければ全てを再生することがないのでしょう。
広告らしくない動画広告を作成することを目指すことも大切です。
3Bの法則を取り入れてみる
日本の広告業界では「3Bの法則」が重要だと言われています。
美人(Beauty)
赤ちゃん(Baby)
動物(Beast)
の3つとなり英単語の頭文字を取り、3Bと言われています。
この3Bを広告に起用することで視聴者がより興味を持つことにつながるのです。
美人であれば、女性でも男性でも憧れや好意を持ちます。赤ちゃんも愛らしさに引きつけられて動画を思わず観てしまうことが多いのです。
動物に関しても、猫や犬などのほかゴリラやハリネズミ、パンダなどブームとなっている動物を動画広告に起用することでSNSによって広く拡散される可能性も高まるので、購入率をアップさせることや企業や商品の認知度をアップさせることにつながります。
そのため、動画広告に起用するキャスト選びに悩んだ際には3Bの法則に沿って選んでみるのも良いでしょう。
このように動画広告を効果的するためには、様々なポイントがあります。
視聴者の心を掴むためにも、動画広告の作成時にはポイントを積極的に取り入れることが肝心となるでしょう。