動画制作の背景
リオン株式会社様は、音響・振動技術を活用したさまざまな製品を提供している企業。今回は360度の音響体験ができる「ヒアラブルウェア」製品の展示会用PR動画を制作したいというご要望をいただきました。
動画の内容
外国人モデルがカフェでヒアラブルウェア製品を使用すると、周りが音楽のライブ会場に変わるという演出で、製品の魅力と世界観を表現しています。
構成のポイント
360度の音響体験をコンセプトに動画を構成しています。カフェに訪れた男性が、ヒアラブルウェア製品を耳に付けたとたん、周りが一気に音楽ライブ会場に変わることで、音の世界にあっという間に没入できるイマーシブオーディオ体験の魅力を分かりやすく伝えています。また製品のデザイン性の高さをつたえるため、製品本体を3DCGで再現し、さまざまな角度から見せています。身につけたくなるスタイリッシュさ、使ってみたくなる音響体験、その両方がターゲットにしっかりと伝わる映像を目指しました。
デザインのポイント
製品のデザイン性の高さやプレミアム感を感じさせつつ、スタイリッシュな映像の世界観を損なわないよう、映像デザインは極限までシンプルにしました。フォントは細く文字サイズも小さいですが、音楽に没入しているシーンとのサイズバランスを計算し、小さいのが逆に注目を集めるように、サイジングと配置する位置を調整。製品や映像のスタイリッシュな世界観をキープしつつ、映像からは得られない情報をテロップで伝えています。また特に訴求したいメッセージがあるシーンでは、細いラインを動きと共にあしらうことで、さりげなく強調と変化を付け、ターゲット視聴者に印象付けています。
撮影のポイント
イマーシブオーディオ体験が、映像から最大限伝わるような撮影を意識しました。撮影当日はあいにくの雨でしたが、カフェ店内の撮影シーンでは、ライティングを工夫して晴れの日のような状況を作り出しています。また、効率的な撮影で1カットに費やす時間を増やし、クオリティを高める工夫もしています。外国人モデルが音楽に没入しているイメージ的なカットは、カフェ店内の白壁を利用して撮影し、編集時に背景を変えるという手法を採用。通常は一面白壁のスタジオなどで撮影するのが一般的ですが、撮影場所の移動や機材の再度セッティングなどに時間を取られてしまいます。このように撮影方法を工夫したり、編集加工でフォローすることで、スタジオと同等の効果が得られ、かつ時間も有効的に活用できるといったメリットがあります。
編集のポイント
BGMと映像だけで製品から広がる音の世界観を表現できるように編集しています。製品を使用してるモデルがヒアラブルウェアを付けると音楽ライブの世界へ引き込まれるシーンでは、さまざまな切り替わり演出を編集で試しながら、あっという間に没入できるイメージが最大限に伝わるよう工夫を重ねました。また、今回の動画は製品の世界観をビジュアルのみで表現する演出のため、ナレーションでの説明などは一切なし。そのため、映像からは伝えることのできない機能性などの情報はテロップでフォローしています。ターゲット視聴者がテロップの内容をしっかり認識できる時間を想定しつつ、表示時間が最適になるように調整しています。