動画制作の背景
産業用ドローンの開発をすすめていた會澤高圧コンクリート様でしたが、当初はバッテリーとエンジンの両方を動力とするハイブリッド型ドローンの開発を目指していましたが、出力や飛行時間の問題をクリアできず、開発は頓挫。そこで新たに開発チームに迎え入れたのが、二輪車メーカー「SUZUKI」でエンジン開発を担当していた荒瀬国男さん。その運命的な出会いにより、ドローンはガソリンエンジン型へと大きくシフトします。會澤高圧コンクリートと荒瀬さんはついに産業用スペックを兼ね備えたドローン開発に成功。いよいよ始動するドローン事業を動画でPRしたいという相談をいただきました。
動画の内容
今回製作したのは、新型ドローンと事業をPRする動画のリリース前の予告編動画。数々のドラマがあった産業用ドローン開発の経緯を、ドキュメンタリー調の演出でドラマチックに表現。事業への期待感をアップさせ、本編動画へ興味を引く内容です。
構成のポイント
ドローン開発を進める中で生まれた数々のドラマ。その要点を端的にまとめ、開発ストーリーの全体像を把握できる構成しています。會澤代表と荒瀬さんのインタビューを、経済ドキュメンタリーのディザー動画のような演出で見せることで、その背景にあるドラマチックな開発秘話に興味を持ってもらう狙いがあります。掴みの部分は伝えつつも、「開発ストーリーの全貌は本編へ!」ともっと内容が知りたくなるような構成です。
デザインのポイント
撮影素材に合わせて文字周りのデザインを中心に制作しました。フォントはシンプルなゴシック体をメインで使用し、課題・問題点を表すテロップには重々しい印象の明朝体を使用することでメリハリをつけています。インタビューシーンでは印象的なワードをかいつまんで表示させており、壮大なBGMともリンクし、ドキュメンタリー風の映像をさらに盛り上げています。
撮影のポイント
開発ストーリーを再現するシーンの撮影は手持ちで撮影。あえてカメラが手振れする映像を撮影することで、台本のないドキュメンタリー感や、当時の現場の臨場感をイメージしてもらえるように演出しています。會澤代表と荒瀬さんのインタビュー撮影では、それぞれのお人柄やイメージにあった場所を撮影背景としてチョイス。さらに照明で、それぞれの想いの深さを感じてもらえるような雰囲気づくりをしています。また、ドローンのパーツやエンジンは、1カットずつライティングしつつスライダーを使った移動撮影を行い、じっくりと魅力的に見せれるようにしています。
編集のポイント
ドキュメンタリー調でのティザー構成は、インタビュー映像と、その間に入れるインサート映像をバランスよく盛り込むことで、全体像を分かりやすく伝える必要があります。事前の構成は「こんなインタビューや映像は撮れるだろう」と、ある程度想定されて作られているため、実際に撮影されたものは構成と違うことも多々あります。今回も撮影チームが、当日の出演者のインタビュー内容や雰囲気に、臨機応変に対応してくれ、内容を盛り上げるような映像を撮影してくれていました。それらを活かしながら、ドローン開発の熱い想いを関係者に伝えることができる、ドラマチックなトーンで編集しています。