動画制作の背景
株式会社ナガセビューティケァ様は、女性が活き活きと美しく、若々しく健やかに過ごすことをお手伝いする化粧品ブランドです。今回は、ナガセビューティケァのパーパス(存在意義)をステークスホルダーへ伝えるためのプロモーション動画制作のご依頼をいただきました。ナガセビューティケアが何を目指す会社なのか、姿勢や取り組みに共感してもらえるような動画にしたいというご要望です。
動画の内容
ナガセビューティケァ様のパーパス(存在意義)は「“キレイ”の力で、笑顔を広げる。」を表現するために、さまざまな人々のキレイにまつわるライフスタイル映像を軸に、“キレイ”はすべての人の心を満たし感動を与える、ということを伝えています。また「ロトスコープ」という、実写からアニメーションを作成する手法を活用して、キレイの力で実現したい理想の世界を表現することで、ドラマチックかつユニークなプロモーション動画になっています。
構成のポイント
キレイは外見だけでなく、所作や、言葉、考え方さらには生き方にまで表れるもの。キレイはすべての人の心を満たし、感動を与えます。そのことにもっと気づいてほしい。そんなナガセビューティケァ様の想いを動画で伝えられるような構成を目指しました。キレイは特別なものではなく、誰にでも存在する概念であることを、多様な人々の日常のライフスタイルシーンにメッセージ性の強いコピーラインをナレーションで加えて表現。ターゲット視聴者の感情に訴えかけるような、ドラマチックなストーリー展開の構成にしています。また、パーパスから広がる人々の豊かなライフスタイルを表現するために、実写映像からアニメーションに変化する「ロトスコープ・アニメーション」という手法を用いています。ロトスコープ・アニメーションとは、実写の映像をフレームごとにトレース(なぞってイラスト化)して、映像を構成するコマを作り、アニメーション化する手法のことです。実写では表現が難しい、鮮やかな理想の世界をロトスコープ・アニメーションで表現することで、ナガセビューティケァ様ののパーパス(存在意義)「“キレイ”の力で、笑顔を広げる。」を最大限表現する動画を目指しました。
デザインのポイント
デザインチームでは「ロトスコープ・アニメーション」を最大限魅力的に表現できるように、さまざまな検証を重ねました。パーパスの先にある理想の世界を表現しつつも、ナガセビューティケァ様が人々の豊かな暮らしを願う、温かみや優しさが溢れてくるような雰囲気を表現するため、アニメーションのコマ数を1秒間4フレームに設定。通常の映像は1秒間に30フレームほどですが、このフレームの少なさが、ほどよい手作り感を生み出し、親しみのある雰囲気を作り出しています。色彩も水彩画のようなアナログ感溢れるビジュアルにすることで、柔らかで温かみのあるトーンに。キレイを提供する中にも優しさや親しみを感じられるような、パーパス動画を目指しました。
編集のポイント
全体的にドラマチックなストーリーの構成なので、視聴者の感情に訴えかけるような編集を目指しました。大切なのは視聴者に編集の違和感を感じさせず、映像やストーリーに集中して見てもらうこと。そのために、全体のナレーションやカットのつながりは、「タイミング」や「間」を大切にし、スムーズに流れるような映像になるよう、細かく調整を重ねました。今回のクライマックスシーンであるロトスコープ・アニメーション部分では、実写からロトスコープに切り替わる際の入り方やタイミングを何度も検証し、ベストな切り替わり演出になるようにしました。また、映像を盛り上げるために、BGMの盛り上がり部分がクライマックスシーンにマッチするように、音響担当とも何度も打ち合わせしながら調整。構成・映像・音の全てが絶妙にシンクロすることで、ドラマチックなパーパス動画になるような編集を意識しました。