動画制作の背景
Supershipホールディングス株式会社様は、KDDIの戦略子会社として、デジタル広告、データコンサルティング、コマースソリューションなど、データとテクノロジーを活用した事業を展開するデータテクノロジーカンパニーです。今回は、企業をブランディングするPR動画を制作したいというご要望をいただきました。ステークスホルダーへ向けて企業イメージや価値をアップさせるのが目的です。
動画の内容
CTO(Chief Technology Officer)の菱沼様によるインタビューメッセージで、企業の存在意義や提供する価値を伝えるブランディング動画です。
構成のポイント
構成演出チームとしては、動画としてなかなか視覚化しづらいデータ系の分析等を行う企業様のブランディング映像ということで、何に焦点を当てるべきか、何をテーマにすべきかが最も重要だと考えました。考え抜いた答えが、データ分析を行うのは「ひと」であることでした。そこで働くひとの考え方、すなわちフィロソフィーに共感してもらうことが大切と考え、企業からのメッセージを中心に、働く社員たちの真剣な様子などを交える動画演出をご提案させていただきました。企業からのメッセージはCTOの菱沼様よりインタビュー形式で語っていただくことで、よりリアルに説得力が増すような展開にしています。
デザインのポイント
デザインチームではテロップのデザインを担当しました。菱沼様のインタビューメッセージをフォローするテロップは可読性が高く、視聴者が内容をストレスなく把握できるような書体をチョイス。また、キーワードとなる言葉をテロップで印象的に見せるシーンでは、データテクノロジーカンパニーの先進的な事業内容にマッチするよう、おしゃれでスタイリッシュな書体をチョイス。さらに、映像自体が深みのあるトーンのため、テロップには敢えて色などをつけずに、白をベースにシンプルなカラリングにしています。
撮影のポイント
撮影チームでは、CTOの菱沼様が語るメッセージにリアリティを感じられるような撮影を目指しました。通常のインタビュー撮影では、カメラを三脚で固定し、安定した映像を撮影しますが、今回はリアリティを追求するために、ドキュメンタリー映像のインタビュー撮影ででよく見られるような、カメラを固定せずに手持ちで撮影する手法を多用しました。適度にカメラが動くことで、その場に居合わせるかのような臨場感を演出し、菱沼様から発せられる言葉に深みを持たせられるような効果を狙っています。また、インタビューの中でインサートされるイメージ映像は、スローモーションで撮影。現実感を軽減するスローモーション映像はより印象的にシーンを魅せる効果があるため、感情に訴えかけるようなブランディング動画にはマッチする撮影手法です。
編集のポイント
編集チームでは映像効果や映像の色を調整するといった本編集・仕上げの作業を担当しました。ディレクターが行った仮編集(撮影カットを繋ぐ編集)の段階で全体の雰囲気は固まっていたので、あとは全体の映像色を合わせたり、テロップアニメーション・トランジション・揺れ軽減・エフェクトなどの追加で映像に深みやリッチさを追加していきました。エフェクト(映像効果)に関してはシンプルなものにすることで、全体のイメージとして落ち着きのあるスタイリッシュな映像に仕上げています。