Video労務管理システム「ロウムメイト」CM　株式会社カオナビ様

動画制作の背景

株式会社カオナビ様は、クラウド人材管理システムを中心に、企業の人事・労務業務を効率化するソリューションを提供している会社です。企業の「人と組織の情報を可視化し、働きやすい環境をつくる」という理念のもと、業務のデジタル化を支援しています。今回制作した動画は、同社が新たに提供する労務管理システム「ロウムメイト」のプロモーションを目的としたものです。
動画はサービスサイトのトップページへ掲載するため、音声のないアニメーションのみで制作いたしました。

動画の内容

これまで煩雑で時間のかかっていた労務管理業務を、誰でも簡単に、そしてスムーズに行えるようにする本サービスの特徴を、テンポの良いアニメーションでわかりやすく伝える構成にしました。システム導入前後の変化をビジュアルで比較しながら、「導入することで業務がどれほど軽くなるか」「担当者も社員も笑顔になれる」というポジティブな未来を描いています。

構成のポイント

この動画の構成では、難しく見えがちな労務管理の業務を、いかにシンプルでわかりやすく伝えるかを重視しました。「ロウムメイト」は、煩雑な作業を効率化し、誰でもすぐに使えるシステムであることが最大の強みです。その特長を短い尺の中で直感的に理解してもらえるよう、導入前と導入後の変化をテンポよく見せる構成にしています。
冒頭では、忙しそうにパソコン作業をしている労務担当者を登場させ、業務が煩雑でストレスを感じている状況をシンプルな演出で表現しました。そこに「ロウムメイト」が登場し、画面上で情報が自動的に整理・共有されていく流れをアニメーションで展開。文字で説明するのではなく、動きと色の変化で“作業が一気にスムーズになる”感覚を視覚的に伝えています。
中盤以降では、担当者だけでなく、現場の社員たちも自然とつながっていく様子を描き、システム導入による全社的な効果を表現しています。データベースが中央にあり、周囲の社員のアイコンがそこへ集約される構図は、まさに「ロウムメイト」の仕組みそのもの。情報が整うたびに画面全体が明るくなり、会社全体が前向きな雰囲気に変わっていく印象を持たせました。
ラストでは、担当者が定時に退社し、夕暮れの中でほっと笑顔を見せるシーンで締めています。これは単なる業務効率化ではなく、「働く人の時間と心にゆとりをもたらすシステム」というメッセージを込めたものです。短い映像でも、導入後の変化を“気持ちの変化”として感じてもらえるよう構成しました。

デザインのポイント

イラストデザインでは、「労務管理」という一見堅くて難しそうなテーマを、誰にでも親しみやすく、軽やかに感じてもらえるようにすることを意識しました。サービスの信頼性を損なわずに、全体のトーンをやわらげるため、シンプルで整理された線と温かみのある色づかいを採用しています。メインカラーにはブランドカラーのオレンジを基調にしながら、グレーやホワイトを組み合わせて清潔感とバランスを保ち、画面全体に明るさと安心感を持たせました。
キャラクターは、専門職らしい落ち着きと親しみやすさを両立できるよう、柔らかい表情と控えめなデフォルメで設計しました。特に労務担当者のキャラクターは、見る人が「自分の職場にもいそう」と感じられるようなリアリティを意識し、性別や年齢に偏らないニュートラルな印象にしています。また、登場する社員のアイコンも、多様な職種や立場を感じられるように服装や姿勢に変化をつけ、企業全体がつながっているイメージを伝えています。
アニメーションとの親和性を考え、要素はできるだけフラットで情報量を抑えました。複雑な背景は使わず、余白を広くとることで、システムのシンプルさやスピード感を引き立てています。動きの中で色のアクセントが目を引くよう、オレンジをキーカラーとして重要な情報やアクションポイントに使用しました。
全体を通して、「業務を効率化する」だけではなく、「働く人の気持ちを軽くする」世界観を視覚的に表現することを意識しています。堅さを感じさせず、どこかポジティブな温度感を持ったデザインにすることで、ロウムメイトの持つ“人に寄り添うシステム”というコンセプトをビジュアル面から支えました。

編集のポイント

この動画の編集では、音声を一切使わずに「ロウムメイト」の機能や導入効果を視覚的に伝えることを最優先にしました。サイトのファーストビューに掲載される想定のため、訪れた人が音を出さなくても一目で理解できるテンポと構成を意識しています。ナレーションやBGMに頼らずに情報を届けるため、アニメーションの動きやカットのリズム、テキストの出し方を細かく調整し、映像自体にストーリー性とリズムを持たせました。
カットの繋ぎでは、「業務の煩雑さから解放され、スムーズに仕事が進む」という流れを、映像の動きで直感的に感じられるよう設計しています。冒頭の“忙しさ”を感じるテンポから、データが整理されていくにつれて動きを滑らかに変化させることで、導入後の快適さを自然に印象づけました。さらに、重要なアクションや変化点にはわずかな動きの強弱をつけ、視線の誘導をコントロールしています。
全体として、シンプルな映像構成の中に“スピード感”と“軽やかさ”を両立させ、見るだけで「業務が整い、気持ちまでスッキリする」感覚を伝えられるようにしました。音がなくても伝わる“動きのリズム”で、サービスのスマートさを印象づける編集に仕上げています。