動画制作の背景
株式会社日本イトミック様は、最も歴史のある業務用電気給湯機器の専業メーカーとして、昭和23年より電気でお湯を沸かすプロとして製品を開発・サポートしてきた企業です。今回は、小型給湯器の製品PR動画を制作したいというご要望をいただきました。製品の優位性をターゲット視聴者に分かりやすく伝えることで、製品の魅力を知ってもらい購入を促すのが目的です。
動画の内容
製品の利用シーンに機能性をアピールするアニメーションを加えて見せることで、その優位性を分かりやすく伝える動画です。
構成のポイント
「百聞は一見にしかず。」をコンセプトに、製品の優位性を分かりやすく伝えられるような動画を目指しました。この製品は、水栓から出てくる水の形状が特殊なタイプの小型の電気瞬間湯沸器です。その特徴的なポイントをPRするために、その水流の美しさが際立つような映像構成にしています。また、水流の美しさ以外の部分に、しっかりとした性能が備わっていることを伝えられるよう、順序立ててメリットを訴求しています。同時期に制作した同シリーズ製品と差別化を図るために、映像全体のトーンを高級感のあるものにしています。
デザインのポイント
製品のスタイリッシュな世界観を、デザインでも最大限に伝えれるような制作を行いました。スカイツリーフローの水流のスロー映像の、洗練されたイメージを損なわないよう、テロップに使用するメインのフォントは明朝体ですっきりとしたイメージに。また、要所でゴシック体のフォントを併用することによりプロダクトの四角いフォルムや生活に馴染む親しみ感を演出しています。配色は水をイメージする濁りのない水色を基調に、図解も抜け感のあるイメージに仕上がるように映像背景の上に表示することでデザインからも製品のクリーンなイメージを表現しました。
撮影のポイント
水流が特徴の製品のため、その水が出る様子をスローモーションで撮影することで、製品の優位性を表現できるようにしています。スローモーションで撮影した映像を、編集でさらにスローモーション効果をつけることで、求める水流の美しいイメージの映像になるよう工夫しています。今回の映像には、洗面台に取り付けられた給湯器のシーンがありますが、実はこれは給湯器を別に撮影し、洗面台に合成することで、まるで取り付けられたかのようなシーンに仕上げています。不自然な感じにならないように、パース(遠近感)の感じや、光の当たりかたを可能な限り洗面台に合わせて照明を調整するなどし撮影することで、実際に取り付けられた状態のものを撮影したかのように仕上げています。
編集のポイント
製品の機能性とストロングポイントがしっかりと視聴者に伝わるような編集を目指しました。訴求ポイントを伝えるテロップの表示などは、視聴者が視認して内容を理解できる時間を検証しながら、表示時間を調整しています。また、機能性を伝えるアニメーション部分では、安定した給湯温度が提供できる仕組みがしっかりと理解してもらえるようなアニメーションを意識しています。さらに、ナレーションとテロップの出現タイミングを合わせることで、伝えたい内容がより伝わるようにするなどの工夫もしています。