今年、2013年は彗星YEAR!
日増しに期待が高まる「アイソン彗星」。
どんどん太陽に近づき、急に明るさを増していて、2013年11月29日(金)に太陽に最接近する「アイソン彗星」。
「今世紀最大級の輝き」という予想で肉眼でも見られるそうです。
太陽に最接近する2013年11月29日(金)午前4時9分(日本時間)までには明るさもマイナス等級に達し、夜明け前の東の空に長く尾を引く“ほうき星”の姿が肉眼でも見られるかもしれません。
NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)では11月26日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田光一宇宙飛行士が、世界初となる宇宙からの4K撮影に挑み、アイソン彗星の撮影に成功したと発表しました。
12月4日には若田飛行士がISSから撮影した「アイソン彗星」の映像を生中継するNHKスペシャルの放送も予定していそうです。
また、今年の天体ショーは、11月29日に太陽に最接近するのは、「アイソン彗星」だけではないようです。
肉眼での観測は難しいようですが、明け方の東の空には他にも3つの彗星が出現しているそうです。
エンケ彗星
公転周期3.3年という、周期彗星のうちで最も短周期のエンケ彗星。東南東の低空に位置して、明るさは7等級と暗いが、双眼鏡を使えば、今月23日から25日にかけてはエンケ彗星とアイソン彗星、水星、土星といった“豪華4天体”が一度に見えるかもしれません。
ラブジョイ彗星
今年9月7日に発見されたばかりの新しい「ラブジョイ彗星(C/2013 R1)」。2011年に太陽に最接近した「ラブジョイ彗星(C/2011 W3)」と同じ、豪州の「コメット・ハンター」テリー・ラブジョイさんが発見したものです。新・ラブジョイ彗星は11月中旬には東の空高くにあるが、その後徐々に高度を下げ、12月10日すぎにはアイソン彗星とも接近して見えそうです。近日点通過は12月23日だが、太陽とは0.81天文単位の距離とあまり近づかない模様で、明るさは6等級前後で、双眼鏡を使えばボンヤリとした姿を見つけられるかもしれません。
リニア彗星
「リニア彗星(C/2012 X1)」。これは米国リンカーン研究所による地球近傍小惑星探査計画(リニア)によって発見された多くの“リニア彗星”のうちの1つで、昨年11月に発見されました。公転周期は1000年以上と長く、太陽最接近は来年2月。現在は木星軌道の内側に入り、明るさも当初予想の14等程度から今年10月には8等へと、急激に明るくなる「アウトバースト」現象が確認されています。今後さらに太陽に近づき、どれだけ増光するのか楽しみです。
でもなぜ、今冬は出現する彗星が多いのでしょうか?
実は、たまたま発見されて名前の付いた彗星がこの冬、せいぞろいしただけのようです・・・。
無名の彗星はまだまだ数多く、太陽系にはやって来ていて、今後さらに、どのような彗星が出現するのか。世界中の「コメット・ハンター」たちが狙っているようです。