オンライン上でセミナーを受けられるウェビナーは、スマホがあれば自宅でも外出時でもいつでもどこでも受講できる手軽さから人気を集めています。
しかし、セミナーを受けている中で、一部話を聞き逃してしまったのでもう一度繰り返し見たいと感じることもあるでしょう。
この記事では、ウェビナーの録画方法をはじめ録画に便利なツールやソフトについて詳しく解説します。
ウェビナーとは
ウェビナーは「Web」と「セミナー」を組み合わせて作られた造語で、オンラインで受講するセミナーの総称です。
オンラインセミナーなウェブセミナーと呼ばれることもありますが、インターネット上でセミナーが行われるので、インターネット環境さえ整っていてパソコンやスマホがあればどこでも受講できます。
これまで会場を用意して行っていた従来の対面式セミナーに比べると、会場費などもかからないため開催コストが抑えられます。
また、場所や人数に制限がなく参加しやすいので、対面式セミナーとは違う層の受講者が増えやすく、新規開拓できるのが主催者側のメリットです。
一方受講者側も、自宅や移動時など空いている時間に気楽に受講できて、対面式に比べて費用も低く抑えられるのがメリットとなります。
主催者側と受講者側どちらにもメリットがあるため、今注目を集めているセミナー形式です。
ウェビナーの配信方法
ウェビナーには「リアル配信型」と「録画配信型」の2つの方法があります。
リアルタイム配信型
リアルタイム配信型は、決められた時間にリアルタイムでライブ配信する方法です。
いつでも見られるわけでないので、見たい場合には配信時間前に準備する必要があります。
リアルタイム配信では、チャットやメッセージ機能を使うなどセミナー中に受講者とコミュニケーションを取れるなどのメリットがあります。
気になることはその場で聞くこともできるので、途中で離脱してしまう人を防げるほか、受講者のリアクションを見ながらセミナーを進めていけるなど、一方的ではない講義が可能です。
ただし、配信中に何らかのトラブルが発生する可能性があるため、事前にしっかり確認するなど念入りに準備しておくことが必要です。
また、万が一に備えて対応できるスタッフを用意しておくと安心です。
録画配信型
録画配信型は、事前に録画したものを編集してから配信しているため、リアルタイム配信に比べてトラブルなども起こりにくく、また起きたとしても対応しやすいというメリットがあります。
受講者にも自分の都合の良い時間に受講できため、気軽にセミナーを受けられます。
しかし、リアルタイム配信とは違い、その場で受講者の質問に答えることができないため、受講者のリアクションがわかりにくく、一方的になってしまう場合があります。
リアルタイム配信を録画することによるメリット
リアルタイム配信では録画配信とは違い、配信日時が決まっているため都合がつかないと視聴できないことがデメリットとして挙げられていました。
しかし、リアルタイム配信を録画できれば、それぞれの配信方法の良いところが活かせます。
ここでは、リアルタイム配信を録画するメリットをご紹介します。
時間の都合がつかなかった人も視聴可能
時間の都合がつかず参加できなかった人も、ウェビナーを録画すると後から気軽に受講できます。
そのため、主催者側にもより多くの人にウェビナーを受講してもらえるので、集客にも繋がりやすいというメリットがあります。
繰り返し見ることができるのでよりウェビナーの内容を理解できる
リアルタイム配信で一度見ただけでは、理解しきれなかった部分や見逃してしまった部分をもう一度確認したいと考える人もいます。
録画しておけば、もう一度見たいところを自由に繰り返して見られるので、より深くウェビナーの内容を理解できます。
ウェビナーのコスト削減になる
同じ内容のウェビナーを、時間を変えて何回も配信することは、その都度準備などに費用がかかります。
しかし、一度ライブ配信したウェビナーを録画し、オンデマンド配信することで、2回目以降にかかる準備の手間や費用を削減できます。
録画ができるウェビナーツール
ここでは、ウェビナーを録画できるおすすめのツールをご紹介します。
Zoom
リモートワークなどに使われるZoomは、利用者も多く日本でも知名度の高いツールの一つです。
相互やりとりなら100人、ウェビナーなら1万人もの人数でも参加可能です。
Zoomの録画機能には、ローカル保存とクラウド保存の2種類あり、ローカル保存では自分のパソコンやハードディスクに保存できます。
クラウド保存では、Zoomのサーバーに保存するので、自分で保存先を用意する必要がなく、共有も簡単に行えます。
ネクプロ
ネクプロは、アンケートやレポート機能など、マーケティングに特化した機能を備えており、参加者が50名以上でライブ配信に加えて、オンデマンド形式の配信にも対応しています。
録画したデータはライブラリ化できるので、録音したウェビナーを再度配信するのも簡単に行えます。
ユーザーの情報に合わせて最適なアクションを行うことのできるツールです。
Adobe Connect Webinars
Photoshopなどのソフトで知られるAdobe社が開発したウェビナー用のツールで、少人数から1,500人までの参加に対応しています。
プランによっては無制限で録画が可能で、チャットや投票、アンケートといった使える機能が数多く搭載されています。
コミュニケーションを重視したウェビナーを開催したい方におすすめのツールです。
エディターを使った動画編集やファイル形式の変換もできるため、アップロードするサイトに合わせた動画制作が可能です。
Calling Webinar
Calling Webinarは数十人から1,000人までの参加に対応しているウェビナーツールです。
主催者側は配信内容を録画可能で、配信終了後でも録画データの視聴やダウンロードができます。
画面共有だけでなく、視聴者用のルームチャットやルームパスワードの設定など便利な機能が搭載されています。
Google Meet
Google MeetはGoogle社が提供しているウェビナーツールで録画機能が搭載されています。
主催者だけでなく、主催者が許可したユーザーなら録画機能が利用可能です。
保存した録画ファイルは、主催者のパソコンフォルダに保存後、録画したユーザー宛てにファイルへのリンクの書かれたメールが届きます。
Googleドライブを使ったファイルの共有にも対応しています。
ただし、録画機能を使うにはBusiness PlusやBusiness Standardなど有料プランに加入する必要があります。
Cocripo
Cocripoは有料プランに加入することで、ウェビナーの録画が可能になります。
録画できるのは主催者だけですが、ダウンロードしたファイルは、他のサイトでアップロードできます。
設定にある自動録画機能を使えば、ウェビナーの配信に合わせて自動で録画してくれます。
録画に利用できるソフト
FlashBack Express
FlashBack Expressは、パソコンの画面上をキャプチャして保存できるツールです。
録画時間にも制限がないため、長時間のウェビナーも始まりから終わりまで録画できます。
無料プランと有料プランとありますが、無料でも録画可能です。
有料のものは、さらに映像のトリミングやサウンドの追加など、様々な編集や加工を行うことができます。
また、録画した動画をYouTubeにアップする機能が搭載されているため、共有も簡単です。
さらに、保存するときの拡張子もWMVとAVI、そしてMP4の3つから選ぶことが可能です。
Filmora9
Filmora9は画面上の場所を指定して録画する機能や、Webカメラを使った映像と同時録画や録音機能に加えて、字幕やテキストの挿入や、多彩なエフェクト素材を使った高度な編集が可能です。
無料のものから個人向けやビジネス向けなど複数のプランが用意されています。
無料のものでも編集機能は使えますが、画面にロゴが表示されるため配信などに使用する場合には、有料版の使用をおすすめします。
ShowMore
ShowMoreは、画面と音声を一緒に録画可能なツールで、録画範囲を好きなように指定できる無料ソフトです。
録画中には図形や矢印などを入れることができるので、様々な活用ができます。
さらにファイルのフォーマットもMPEGやWMV、MP4など幅広く対応しています。
録画したファイルはそのまま他のサイトなどにアップロードできるため、ライブ配信後にすぐオンデマンド配信もできます。
まとめ
ここまでウェビナーを録画するメリットをはじめ、録画できるウェビナーツールやソフトをご紹介しました。
自宅にいながら好きなタイミングで視聴できるウェビナーには、リアルタイム配信と録画配信という2つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがありました。
しかし、リアルタイム配信を録画することによって、それぞれのメリットを良いとこ取りすることが可能です。
またウェビナーなら時間や場所、費用などが負担になることなく、大きなメリットを感じやすくなります。
ウェビナーの配信は、今回ご紹介したツールやソフトを使えば簡単に録画できます。
ただし、許可なく録画することは違法となる場合もありますので、ウェビナーを録画する際は、ルールを守って行うことが大切です。
今後ウェビナーを検討しているものの、初めての配信で心配な場合は一度GJCまでお問合せください。専門知識のあるプロの撮影スタッフが、初めての配信をサポートいたします。