最近テレビ離れが深刻化となり、若年層を中心にSNSがメインの生活となってきています。
その中でも特に注目されているのが「バイラル動画」です。
マーケティング用語として耳にする機会もあると思いますが、このバイラル動画にはどうような意味が込められ、どのような効果やメリットをもたらすのでしょうか?
ここでは、バイラル動画を制作する際のポイントや効果、メリットに加えてバイラル動画の危険性についても解説します。
バイラル動画の特徴を理解してから制作を検討してみてください。
バイラル動画とは?
バイラル動画とは、英語の「viral(バイラル)」であり、日本語に訳すと「ウイルス性の~」、「ウイルスの~」という意味です。
SNSなどで注目を浴びて拡散されたり話題になったりする動画であり、このような現象を「バズ動画」と呼ぶこともあります。
そのため、バイラル動画という言葉は知らなくてもバズ動画という言葉なら知っている人もいると思います。
このようなバイラル動画は、ウイルスのごとく人から人へと拡散されたり、伝染したかのように広がったりするのが特徴です。
特に動画コンテンツはSNSとの相性が良いので、バイラル動画が誕生しやすくなります。
それぞれの年代や好みに違いはありますが、多くの人に拡散やシェアされることでバイラル動画は目的を達成できるのです。
バイラル動画になりやすいのは、インパクトの強いものや誰かとシェアしたくなるもの、思わずマネしたくなるものやオリジナリティのあるものです。
バイラル動画の効果は?
バイラル動画は、効果の高さやメリットから注目が集まっています。
そこで、バイラル動画の効果についてまとめてみました。
少ない費用でも効果が得やすい
今までは動画コンテンツなどを届ける場合、費用を支払って広告の運用設定をおこなったり、不特定多数のユーザーに向けてテレビCMなどを用いて発信したりしていました。
一方のバイラル動画では、ユーザー自身が注目してくれたら自主的に拡散し、拡散された動画を見た他のユーザーがまた拡散します。
そのため、一度拡散されたらまた拡散と枝分かれしていくイメージです。
費用をかけることなくユーザー自身が拡散していくだけで予想以上の効果を得やすくなります。
動画制作の費用を抑えることができれば、他の施策への投資も可能であり、幅広いユーザーに対してコンテンツが届きやすいです。
消費者側も受け入れやすい
サイトによっては広告ブロック機能が付いていて、広告そのものが表示されない場合があります。
また広告ブロックがなくても、スキップなどで飛ばすユーザーも少なくありません。
しかし、拡散された動画であればユーザー側も広告だと構えることも嫌悪感を抱くことも少ないです。
口コミのような感覚で拡散されていくため、ユーザーの抵抗が少ないため閲覧する可能性が高くなります。
ブランディング効果が高まる
ブランディング効果が高まることで、ブランドや企業のイメージが確立されていき、発信した企業側の商品やイメージアップも期待できます。
ユーザーが好印象を抱いたり感動したりすることが、直接的なイメージになりやすいです。
また動画そのものが企業の製品やサービスなどに直接関係がなくても、一定の効果が期待できます。
バイラル動画制作時のポイント
効果やメリットを感じやすいバイラル動画を制作するには、どのような部分に気を付けるべきでしょうか?
拡散されたらバイラル動画になると思われやすいのですが、制作時にはいくつかのポイントがあります。
誰もが共感しやすいものにする
動画制作では、誰もが共感しやすいものになるように意識します。
共感によって親和性が高まり、ユーザーが誰かに見て欲しい、教えたいという気持ちになりやすいです。
決定的な瞬間を捉えて映像や心の温まるような内容、ペット動画や思わず笑ってしまうようなものは、これまでもシェア率が高いです。
共感には前向きな意味も込められているため、自然と企業のイメージもアップしやすくなります。
オリジナリティにあるものにする
バイラル動画に重要なのはオリジナリティです。
今までの常識やイメージを変えるような新しくて斬新な内容だと注目されやすく、珍しさや関心も持たれやすくなります。
オリジナリティの溢れる内容になれば、他の動画などと差別化も図れます。
新しいことにチャレンジするのも1つの手段です。
短時間でもインパクトのあるものにする
動画を視聴する場合、長時間の人もいれば少しの空いた時間に見る人もいます。
ゆっくりと見る人を対象にしていれば長い動画でも良いですが、どちらかといえば短時間でインパクトを残せるものにした方が印象にも残りやすく、拡散されやすいです。
一瞬でユーザーを引き込んでしまうようなインパクトのある動画は、中毒性も高いのでバイラル動画になりやすいでしょう。
ギャップがあるものにする
バイラル動画になるにはギャップも重要です。
例えば、堅いイメージの企業が愉快でコミカルな動画を制作した場合、世間の企業イメージとのギャップが話題になる場合もあります。
このようなギャップによって親しみやすさも生まれるので、企業イメージの幅を広げられます。
マネしたくなる内容にする
バイラル動画に必要な要素としてマネしやすさがあります。
ユーザーがマネしやすい、マネしたら面白いと思うような動画なら、これをきっかけに本物の動画が話題になることが予想できます。
今までにもマネしたくなるような動画がいくつも誕生していて、マネから多くの人に認知されたケースも少なくありません。
宣伝要素を控えたものにする
同じ動画でも、広告となればブロックやスキップなどで視聴すら避けてしまうユーザーが多くいます。
どんなに素晴らしい内容に仕上がっていたとしても、その動画に広告や宣伝の要素が見えてしまうと、ユーザーの心も離れてしまいがちです。
バイラル動画になって一気に企業のイメージアップにしたいかもしれません。
しかし、本物のバイラル動画にしたいなら、宣伝要素を少しでも控えたものにするべきです。
タイトルやサムネイルを常に最適化
バイラル動画に限定したことではありませんが、タイトルやサムネイルを常に最適化するもの重要なポイントです。
一度配信したのならそのままにすべきだと考えるかもしれませんが、最初は拡散を目的にしたものにしておき、数日後に関連する他のタイトルに変えるのも1つの方法です。
タイトルは変更回数に限りがないので、これにより多くのユーザーに届きやすくなります。
バイラル動画の危険性
バイラル動画に多くの効果があることが分かりましたが、いくつかの危険性も含まれています。
炎上の危険性
ウイルス性の高いバイラル動画は、知らないうちに多くにユーザーに拡散されていきます。
しかし、拡散のされ方や方向が間違ってしまうと炎上リスクが高まります。
炎上を回避しながらバイラル動画を制作するには、テーマや内容などを慎重に決めていく必要があります。
プラットフォームに左右される危険性
バイラル動画マーケティングを中心としたビジネスの場合、動画配信のプラットフォームに左右されてしまう可能性があります。
これにより、アルゴリズムの変更が行われてしまい、得られる効果が少なくなった事例もあるのです。
バイラル動画をビジネスの中心に考えているなら、プラットフォームに左右されないように動向を確認しておく必要があります。
バイラル動画の成功事例
実際のバイラル動画として成功した動画を事例としていくつかご紹介します。
NTT docomo「3秒クッキング」
大手通信会社のNTT docomoは、LTE回線の早さを表すための動画広告として「3秒クッキング」をテーマに制作しています。
この3秒クッキングはCGを一切使っておらず、内容も完成度の高いものとなりました。
この動画広告は世界最大級の広告賞「第62回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」で受賞経験があります。
大分県PR動画「シンフロ」
源泉数や湧出量が日本一の大分県は、PR動画として「シンフロ」ムービーを公開しました。
企業の動画ではないものの、日本一の温泉地であることをアピールする目的で作られたものです。
温泉でプロのシンクロを華麗に披露し、県としてのアピールに成功しました。
まとめ
バイラル動画は、ウイルスのように人から人へと拡散されたり、伝染したかのように広がったりするのが特徴です。
企業への効果やメリットが期待でき、知名度アップにも効果的です。
しかし、狙いすぎた動画はバイラル動画になりにくいだけでなく、炎上などのデメリットとなる可能性もあります。
動画制作のGJCでは、わかりやすく伝える構成で動画制作を行い、そこにユーザーの行動を促す仕掛けを提案いたします。
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