ソーシャルメディアのユーザーは日本国内でも非常に多いですが、世界的に見てもかなりの人数となっています。ソーシャルメディアというと、InstagramやFacebookをイメージする人も多いでしょう。この2つもユーザー数は非常に多くなっていますが、最近はTikTokのユーザーが爆発的に増えています。
企業もソーシャルメディアのアカウントを作り、商品やサービスに関する情報を発信し、売り上げを高めるための努力を地道に行っています。そのような中で、「TikTok売れ」という言葉を耳にする機会も増えてきました。今回は、「TikTok売れ」という言葉を生み出したTikTokの魅力や実際の事例についてご紹介します。
注目度が高いTikTok!その魅力とは?
TikTokは、15秒~1分ほどの短い動画を作成して投稿できるプラットフォームです。動画の再生速度やBGMなどを工夫することで、バズる動画を生み出すこともできます。ユーザーは10代~20代がメインとなっていて、利用者の数は日本国内でも900万人を超えている人気沸騰中のソーシャルメディアです。
そんなTikTokを使ったマーケティングが魅力的だと注目を集めています。まずは、その魅力に迫ってみましょう。
拡散力が高い
TikTokは、拡散力が非常に高いソーシャルメディアです。バズった動画は何度も視聴されたり、動画を視聴した後に行動を起こしたりしやすいのも、TikTokの特徴です。TikTokのおすすめ動画やトレンドに掲載されれば、さらに多くの人の目に留まりやすくなります。
動画を見て触発されたユーザーがハッシュタグをつけて他の動画を投稿すれば、さらなる拡散が期待できます。TikTokマーケティングのようなデジタルマーケティングは、ユーザーからの反応がとても重要です。ユーザーが行動を起こしてくれれば拡散力が高まって商品の購入やサービスの利用を促すことになり、会社の利益にもつながります。
コストを抑えてコンテンツを作れる
TikTokは、アプリの中で動画の撮影とカット、動画のつなぎ合わせ、再生速度の変更、BGMの挿入、音量の調整、アフレコと音声加工、エフェクトの追加、文字の挿入などが可能となっています。つまり、動画編集に必要とされている基本的な機能はアプリをインストールすれば手軽に使えるのです。本格的な動画編集ソフトと比べると劣ってしまう部分ももちろんありますが、TikTokだけでも品質が高い動画を作成できるのは非常に魅力的です。
さらにTikTokのアプリを使えば、お金を賭けずに動画を作成できる点も大きなメリットです。本格的な動画編集ソフトを購入した場合、性能は格段に優れていますがコストがかかります。ソフトの使い方に慣れるまではどうやったら思うような動画が作れるのかわからず、戸惑ってしまう可能性も考えられるでしょう。
このような点を踏まえると、TikTokは動画編集初心者が1分以内の短い動画を作成したい場合に最適です。品質の高い動画を作成して手軽に発信でき、広告費用の削減効果も期待できます。
海外へのPRもできる
TikTokの利用者は日本国内にもたくさんいます。国内だけではなく、海外にも多くのユーザーがいるのです。2022年のTikTokは全世界で7億5,000万人を超えていることから、多くの人が身近な存在だと感じていることがわかります。
ユーザーが爆発的に増えているTikTokは、今後さらに拡大していくのではないかと考えられます。海外のユーザー向けにTikTokマーケティングを発信する企業も増えていく可能性が高いです。海外向けの商品やサービスを提供している企業にとっても、TikTokを活用するメリットは非常に大きいのです。
「TikTok売れ」を成功させた事例をご紹介
TikTokをマーケティングに取り入れる企業は増えていて、「TikTok売れ」を成功させた事例もあります。続いては、「TikTok売れ」を成功させた具体的な事例をいくつかピックアップしてご紹介します。
大塚製薬 ファイブミニ
大塚製薬のロングセラー商品であるファイブミニは、食物繊維とビタミンCが豊富に含まれていること、可愛らしい色をしていること、小さいサイズがちょうどいいことなどの理由で今なお女性からの人気が根強いです。そんなファイブミニはTikTokで若者の目に留まり、大きな話題になったのです。
大塚製薬自体がこれと言って仕掛けたわけではありませんが、コンビニにおける1日の販売数が突然2倍に跳ね上がりました。それを機にTikTokに広告を出し、今も売れ行きは好調な状態を維持しています。
TikTokにおけるファイブミニ人気は現在も続いており、「#ファイブミニ」がついた動画の再生数は非常に多くなっています。発売されてから30年以上の歴史があり、科学的な根拠がある商品であることも後押しになっているのでしょう。
豊産業株式会社 地球グミ
豊産業株式会社が輸入している地球グミもTikTok売れを成功させた商品です。地球グミ自体は、2018年頃に韓国のYouTuberが取り上げたことで話題になり、日本国内にもその存在を知っている人はいました。そんな地球グミが輸入されるようになり、国内でも爆発的なヒット商品になったのです。
カラフルで動画映えするこの商品は、不思議な味がすることも話題に上がる要因の1つとなっています。取り扱っている輸入雑貨店では、仕入れとともに品切れになるほどの売れ行きです。「#地球グミ」がついた動画の再生数は、合計で4億回を超えていることからも、話題性の高さが伺えます。
輸入元である豊産業株式会社によると、これほどバズるのは想定を超えていたと言います。2020年から輸入がスタートした地球グミは、2021年3月に10万袋が完売するという驚異の売れ行きとなりました。その後は、さらに輸入量を増やしています。
スターツ出版 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
書籍がバズってTikTok売れにつながるケースもあります。スターツ出版の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は、その一例として挙げられます。「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は、2016年に発売された作品で、販売実績はおよそ2万部でした。発売されてから時間が経過していることもあり、特に大きな動きはなかったと言います。
しかし2020年6月に事態は一変し、注文の電話が鳴りやまなくなりました。その理由に、入社したばかりの社員がTikTokで「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」がバズっていることに気が付いたのです。フォロワーの数が多かったり、インフルエンサーとして活躍したりしているユーザーではありませんでしたが、大きな話題になっていました。
ソーシャルメディアがきっかけで書籍の実売につながる事例は、それ以前はほとんどありませんでした。しかしこの一件を機に、「TikTokでバズった書籍」は売れると書店や取次会社にも浸透しています。そのため、今ではTikTokマーケティングの導入を検討するケースも増えています。
まとめ
近年、ソーシャルメディアを活用したマーケティングを行う企業は増えています。数あるソーシャルメディアの中でも、TikTok売れを成功させた企業が増えていることからTikTokは特に注目度が高まっています。動画編集ソフトがなくても簡単に高品質な動画を作成できるため、動画編集に関するスキルがなくても気軽にスタートできる、多くのユーザーが登録しているため拡散力がある、といった点が魅力です。
しかし、TikTokマーケティングに参入するのであれば、専門的な知識があるに越したことはありません。TikTok売れを目指したいのであれば、ぜひGJCまでご相談ください。TikTok売れを目指せるよう、適切なアドバイス・提案をさせていただきます。