日本各地には美しい景色がたくさんあります。
その場を訪れて景色をカメラに収めるのも良いですが、ドローンを使えばよりインパクトがあり、人の手では難しい撮影も可能です。
素晴らしい空撮映像を撮りたい、旅行先でおすすめの空撮スポットを知りたいと思う方も多いでしょう。
空撮スポット選びで悩んでいる方に向けて、日本各地のおすすめ空撮スポットをご紹介していきます。
北海道・東北のおすすめ空撮スポット
本土から独立し、広大な土地を持つ北海道は寒さが厳しい地域ですが、大自然を生かした美しい絶景がいたるところにあります。
東北地方は世界遺産や景勝地が豊富な青森、お米やお酒が有名な秋田、豪雪地で雪景色が美しい岩手、美味しい作物が取れる山形、地域によって気候が異なる福島、観光資源がたくさんある宮城で構成されており、それぞれ独自の景色を空撮で収められるでしょう。
北海道・東北ではどんなドローン空撮が楽しめるのか、おすすめの空撮スポットをご紹介します。
北海道・支笏湖
支笏湖は日本最北にあり、真冬は氷点下の北海道でも凍ることがない湖です。
車なら札幌から1時間で着くのでアクセスの利便性が良く、アクティビティが充実しているので観光にもおすすめです。
周囲は緑の山々に囲まれ、空撮では湖の青さと緑の山々のコントラストが映える映像をおさめられます。
場所によって管理団体が異なるので、撮影する際は事前に確認して申請してください。
なお、観光客が集まる場所や希少動植物が生息するエリアなどの飛行は禁止なので、撮影可能な場所も確認しておきましょう。
山形県・面白山コスモスベルク
宮城県との県境にある面白山では、夏の終わりから秋までコスモスを楽しむことができます。
コスモスの種類は全部で8種類あり、ピンク、白をはじめ、赤、橙のコスモスが山一面に咲き乱れ、ドローンならズームや上昇を活かし、美しい風景をとらえられるでしょう。
コスモスベルクまでは急な坂道があり、車での移動も可能です。
狭い道が続くので、車や徒歩移動の際は注意しましょう。
関東のおすすめ空撮スポット
東京や神奈川といった大都市がある関東は旅行客が多く集まるエリアです。
都市部が多いのでドローンが飛行できる場所がやや限定されますが、空撮できるおすすめスポットは豊富にあります。
続いては、関東の空撮スポットをご紹介しましょう。
茨城県・牛久大仏
牛久大仏は全長120mで、青銅大仏では世界トップを誇る高さです。
茨城県のシンボルでもあり、国内外から多くの観光客が集まります。
下から大きな大仏を眺めるのも迫力がありますが、ドローンを使えば普段は見る機会がない大仏の顔や頭などをはっきり撮影してみることが可能です。
周囲には季節の花々が咲き乱れるので、牛久大仏と一緒に移せば魅力的な映像になるでしょう。
撮影の可否に関しては目的や内容によって決まるので、必ず事前に連絡を入れましょう。
撮影は基本的に開園時間外となるため、時間もしっかり守ってください。
千葉県・九十九谷展望公園
九十九谷展望公園は雲海のような霧が見られる公園として人気があります。
山々や街を包み込む霧や朝日が差し込む光景は幻想的です。
少し暗い時間帯は街の明かりがより幻想的な風景にしてくれます。
気象状況によっては霧が少ないこともあります。
特に見られやすい時期は秋から冬の朝なので、そのタイミングを狙ってみましょう。
日中は緑の山々、夜は星空も撮影でき、どの時間帯でも魅力的な風景を撮影できるスポットです。
群馬県・桜山公園
桜山公園では冬桜が約7000本、ソメイヨシノが約3000本植栽されています。
冬桜は11月中旬から紅葉と一緒に眺めることができ、通常では見ることがない紅葉と桜のコントラストが絶景です。
冬桜はつぼみが残ると春に再び咲く珍しい種類なので、4月は冬桜とソメイヨシノの両方を撮影できます。
空撮では淡いピンクのじゅうたんをおさめられるでしょう。
藤岡市ではドローンの運行手順があり、範囲内での撮影となります。
許可手続きに2週間ほど時間がかかるので、余裕を持って連絡しましょう。
甲信越・北陸・中部のおすすめ空撮スポット
豪雪地、温暖な土地が混ざり合う甲信越・北陸・中部エリアは、富士山をはじめ山や山脈があり、海に面した県では日本海・太平洋それぞれの景色を撮影できます。
豊かな自然に恵まれた土地では、ダイナミックなパノラマ映像も撮影可能です。
それでは、甲信越・北陸・中部のおすすめ空撮スポットをご紹介します。
長野県・乗鞍岳
長野県松本市と岐阜県高山市の県境にある連峰です。
乗鞍高原と近いため、多くの観光客が集まります。山頂近くまでシャトルバスもあるので、交通機関の移動でも行きやすいでしょう。
3000mにも及ぶ高山の景色は直視でも圧巻ですが、ドローンを使えばよりダイナミックなスケールで景色を楽しめるのでおすすめです。
ドローン飛行の申請は国交相と環境省の許可があれば不要なので、両方の許可をとっておきましょう。
新潟県・星峠の棚田
星峠の棚田は「にほんの里100選」にも選ばれた風景です。
傾斜地に並ぶ田んぼは都会とは別世界で、どこか懐かしい風景が広がります。
晴れた日の早朝は霧がかかり、朝日と田んぼとの組み合わせは幻想的です。
春先と晩秋は水鏡が見え、ドローンなら高い角度から美しい水鏡を撮影できるでしょう。
基本的にドローン飛行の許可は不要ですが、棚田は私有地となります。
そのため、撮影目的や日時、場所、撮影人数、責任者の名前と連絡先、国土交通省の無人航空飛行の許可承諾書の写しを役所のメールに添付する必要があるので、必ず提出しましょう。
近畿のおすすめ空撮スポット
日本で最も大きい湖・琵琶湖がある滋賀県や山や海などの自然豊かな和歌山県、歴史溢れる景色満載の奈良県や瀬戸内海や日本海に面した兵庫県、日本を代表する観光スポット京都など近畿エリアでもドローンでの空撮におすすめできるスポットがたくさんあります。
観光だけでは知ることのできない魅力を空撮で発見できるので、近畿エリアのおすすめ空撮スポットをいくつかご紹介していきましょう。
滋賀県・日吉大社
滋賀県にある日吉神社は全国に3800ほどある日吉・日枝・山王神社の総本宮で、琵琶湖南西に40ほどのお社を抱えています。その全てを総称して日吉大社と呼ばれているのですが、周辺は緑も多く自然溢れるスポットです。
川もあるので緑が色濃い夏の時期には爽やかな景色を空撮することができるほか、3000本もの紅葉で彩られる秋の時期には色鮮やかな景色も撮影できます。
ただし、1月・4月・11月の繁忙期には安全上の問題から空撮を断られることも多いので、それ以外の時期を狙って撮影の依頼をしてみましょう。
空撮の承認は日吉大社で行っており、商用で使用する際には撮影が有料となることもあります。
奈良県・総本山長谷寺
奈良県にある総本山長谷寺は、初瀬山の中腹に本堂があります。
春夏秋冬によって全く違う景観となるので、撮影する時期によって美しさの違う景色を撮ることが可能です。
長谷寺は「花の御寺」と称されるほど、花で有名なお寺となっていますが、4月下旬から5月上旬には150種類以上7000株もの牡丹が咲き誇るので、その時期を狙って撮影を行う人も多いです。
ドローンでの空撮に関しては、長谷寺のホームページから依頼することができ、放送内容の企画書を提出することも必要となります。
兵庫県・竹田城跡
兵庫県にある「虎臥城」とも呼ばれている竹田城跡は、廃城してから400年ほど経過しているにも関わらず、石垣の状態が良く山城としても日本でも屈指の規模を誇ります。
また、朝霧が発生する時期には雲海に包まれた竹田城跡を見ることができ、「天空の城」とも言われ人気となっています。
その幻想的な風景をドローンで空撮することも可能なので、撮影する場合には兵庫県朝来市の市役所に空撮の依頼をしましょう。
また、空撮時には市の職員の動向が必須となります。
中国・四国のおすすめ空撮スポット
中国・四国エリアにもドローンでの空撮におすすめのスポットは多いです。
瀬戸内海に浮かぶ島々の撮影ができる広島県や砂丘で有名な鳥取県のほか、瀬戸内海と日本海を望むことができる山口県、文化施設の多い愛媛県や山の多い高知県、日本で最も小さい県ながらも美しい自然のある香川県など魅力溢れるエリアが多いので、空撮におすすめできるスポットをいくつかご紹介していきましょう。
広島県・大久野島
島ひとつが休暇村で「うさぎ島」として有名です。竹原市にある忠海港から船で約15分の場所にあり、700羽ほどのうさぎと触れ合うことができる島です。
周囲4kmほどの小さな島ですが、南洋植物が生い茂る自然豊かなエリアで透き通るような青い海も特徴です。
空撮でも島の美しさを余すことなく撮影できるのですが、トラブルを防ぐためにも閑散期や人のいない場所での撮影のみ可能となっています。
管理団体でもある環境省広島事務所と休暇村大久野島に空撮の依頼をし、撮影できる時期や場所について事前に確認しておきましょう。
山口県・奥野の棚田
厳しい地形ながらも棚田を活用してお米を栽培している下関市豊田町は、緑溢れるエリアで稲の発育状態によって違った景色を撮影することができます。
ドローンで空撮する場合には、下関市役所への問い合わせが必須で、撮影の許可に時間が掛かることもあるので余裕を持った依頼が大切です。
また、下関市内でドローンを飛行する際や空撮をする場合には人口密集地でも撮影可能である証明書が必要となるので注意しましょう。
徳島県・轟の滝
四国で最も大きい滝でもある轟の滝は、日本の滝百選にも選ばれた美しい滝です。名前の通り大地を震わすほどの爆音のする迫力満点の滝となっており、夏でも周辺は肌寒さを感じるほどです。
川の透明度も高く底が見えるほどとなっており、ドローンでの空撮では迫力のある滝を撮影することができるだけではなく、爽やかで美しさのある滝も撮影できます。
撮影時には周辺に住んでいる住民に説明が必要となるので、海陽町役場への問い合わせが必須となり、時間が掛かることも考えられるので早めに依頼をしましょう。
九州・沖縄のおすすめ空撮スポット
青い海に白い砂浜、観光地として日本でも有名な沖縄県にはドローンでの空撮に最適なスポットは数多くあります。
また、九州でも宮崎県はパワースポットも多くあり、自然溢れる地域なので様々な場所で空撮が可能です。
そのほかにも、異国情緒溢れる景色の長崎県や、桜島、奄美諸島、屋久島など、美しい自然の残るエリアが多い鹿児島県など数々のおすすめ空撮スポットが存在しているので、いくつかご紹介していきましょう。
大分県・原尻の滝
大分のナイアガラとも称されている原尻の滝は、幅120m、高さ20mを誇るスケールの大きさが魅力で日本の滝100選と大分県百景に選ばれています。
阿蘇山の噴火と大火砕流によって田園地帯に出現した滝で、滝の前にある吊り橋から滝を眺めることができます。
ドローンでは様々な角度から撮影することができ、春から秋にかけては色とりどりの花が周辺に咲き誇っているので、合わせて撮影することが可能です。
撮影する際には豊後大野市役所と道の駅原尻の滝の2ヶ所に問い合わせをして依頼してください。
鹿児島県・雄川の滝
鹿児島県にはドローンでの撮影に適している滝が数多くあるのですが、中でも雄川の滝はエメラルドグリーンの滝壺が人気で観光客に人気となっています。
ドローンでもその美しさを撮影することができ、角度や距離によって肉眼で見るのとは違った景色を体験できるでしょう。
撮影する際には南大隅町役場への連絡が必須で、雨量が多くなった時などは危険なので滝周辺にある遊歩道への侵入が禁止されるので気を付けましょう。
沖縄県・古宇利島
沖縄県には数えきれないほどの空撮おすすめスポットがありますが、その中でも人気の離島・古宇利島をご紹介します。
沖縄県本島の今帰仁村にある半径1kmほどの小さい島の今帰仁村へは、橋を渡れば車で行くことも可能です。
そして、その本島と古宇利島を結ぶ橋がドローンでの撮影でおすすめなのです。
直線に伸びた白い古宇利大橋と、エメラルドグリーンの海と青い空とのコントラストが素晴らしく、観光客にも大人気となっています。
ドローンでの空撮を依頼するには今帰仁村役場へ連絡しましょう。
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