会社やブランド、商品・サービスの知名度やエンゲージメント率のアップにテレビCMなどが使われていますが、現在はネットの普及から動画サイトやSNSでプロモーションする企業が増えています。
若者のテレビ離れの影響もあり、さらに動画広告は印象に残りやすいことから動画マーケティングは優れた効果も期待できるのです。
しかし、ただ動画を公開しただけでは印象は残りません。
動画マーケティングを成功させるには、質の良い動画をターゲットに見せることです。
高クオリティな動画を制作する手段としてドローンでの撮影が選択肢にありますが、空撮は動画マーケティングに有効なのでしょうか?ドローン撮影を動画マーケティングに取り入れる方法についてご紹介します。
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ドローンによる空撮は幅広い映像・動画マーケティングに取り入れられる
民間で使用できるドローンは2015年頃から販売しています。
今までは高い機材を用意して空撮が行われましたが、ドローンの価格もお手頃となっており、個人から中小企業でも導入しやすい環境になっているのです。
操作テクニックを覚えれば誰でも空撮を行えますが、飛行機と同様に厳しい法規制が定められています。
細かいルールや飛行許可の申請など複雑な部分がありますが、ルールを守って飛行すれば誰でも飛ばすことが可能です。
地上とは異なる、ドローンだからこそ撮影できる風景が魅力的なので、動画マーケティングで活かせないかと悩む人は多いでしょう。
実は、幅広い動画マーケティングで既にドローンは取り入れられています。
具体的にどのように活用されているのか、活用例をご紹介しましょう。
海外不動産や別荘地の紹介
空撮では上昇や降下、寄りなどのテクニックを活用すれば、大きな建物もより迫力のある映像を撮影できます。
よく海外の不動産や別荘地のプロモーションで使用されることが多いです。
ただ不動産の外観や内装、間取りを紹介するのではなく、建物全ての外観や周辺の様子をトータルに伝えることができます。
どんな立地にある不動産なのか空撮で撮影できるので、高いアプローチ効果に期待できるでしょう。
一般的な戸建てでもプロモーションにより訴求効果に有効です。
最近はネットから不動産を探すことが多いので、間取りや内覧写真と一緒に、ドローン撮影による動画を一緒に載せておくと良いでしょう。
地域活性化のPR動画・映像
企業の中には地元の活性化に貢献する取り組みを行っていることがあります。
観光客の誘導として各地域でご当地PR動画が撮影され、ユニークな動画はSNSやメディアでも話題になることが多いです。
ストーリー性のあるPR動画も面白いですが、ドローン撮影による観光地PR動画も人気を集めています。
日本は自然が豊かな土地ですが、陸地での撮影が難しく魅力をしっかり伝えきれていない土地が多いです。
上空なら飛行機での撮影手段がありますが、ドローンの魅力は臨場感溢れる動画と操作次第で手軽に撮影できる点でしょう。
細かい動きでダイナミックな演出ができ、低空飛行によるスリリングな動画も撮影できます。
人の目ではなかなか見られない部分も、自分の目で直接見ている気分になれ、撮影地にも興味が湧く人が多いようです。
撮影した動画は動画サイトをはじめ、SNSではハッシュタグをつけてアップすれば、日本に限らず、世界に地元をアピールすることが可能です。SNSと動画マーケティングは相性が良いので、ドローン撮影した動画をSNSで公開している企業や自治体は多いです。
結婚式やイベントでの空撮ビジネス
動画マーケティングとは少し異なりますが、動画関係のビジネスでは結婚式やイベントの撮影があります。
陸地での撮影は多いのですが、ドローン撮影を採用した業者は少ないのが現状です。
結婚式の場合、大規模な式だと全体写真を残すことは難しいです。
しかし、ドローンを活用すれば式全体の様子を空撮でおさめることができ、同時に陸地では難しい細かく高度な撮影が行えます。
通常の結婚式ビデオよりもインパクトを与える映像が撮れるので、新郎新婦、その家族にとっても思い出深い映像を残せます。
個人的に結婚式と契約する方法がありますが、結婚式場とタッグを組むなら法人が良いでしょう。
個人だと資金力に不安があるため、それがマイナス要素となり契約できない可能性があります。
法人なら信頼性や資金力が個人よりあることをアピールできるので、契約しやすいメリットがあるのです。
オプションとして空撮ができれば、数回の撮影でドローン代を回収できるビジネスとしても注目されています。
ドローンを活用した動画マーケティングや動画ビジネスの例をご紹介しましたが、幅広い分野でドローンは使用されています。
特殊効果を付けずとも通常のカメラよりも魅力的な映像を撮影できるので、規制がたくさんありますが好印象な動画制作には有効な機材なので、競合企業との差別化を図れるでしょう。
映像・動画マーケティングへの取り入れ方
ドローンを動画マーケティングに活用した時、どのように取り入れれば良いか迷う方も多いでしょう。
ドローンは小回りの利いた動きで空撮ができるだけではなく、物を運ぶこともできるので、それを活かした撮影も可能です。
まずは、ドローンを使うメリットをまとめてみましょう。
普段見ることがない上空での撮影
ドローンには飛行距離に上限があるものの、普段見ることができない上空の景色を手軽に撮影できます。
感動や宣伝効果、抽象的、バリエーション効果などは空撮から期待できるでしょう。
ヘリコプターから手動で撮影する方法よりも手軽の撮影できる点もドローンならではの魅力です。
小回りによりユニークな映像が撮影できる
小回りの良さはドローンで最大のメリットです。人や建物に近付いたり、遠のいたりする映像を撮影できます。
断崖絶壁な崖や山の斜面に近接しながら上昇・降下、橋の下を水面ギリギリの低空飛行でくぐるなど、映画を見ているようなユニークでインパクトのある映像に仕上げることが可能です。
高性能な機材もお手頃になっている
ドローンはリモコンや操縦機によって無線、もしくはWi-Fiで操縦します。
電波の範囲から機体が離れると墜落のリスクがありますが、最近のドローンは電波が届かなくなると、自動的に離陸地点に戻る仕様になっていることがほとんどです。
安全使用で設計されているドローンも比較的安価で購入できるので、予算を抑えて空撮に挑むこともできます。
ジンバルが優れたドローンも多いため、空撮でもブレが少なく、滑らかで綺麗な映像が撮影可能となりました。
カメラも4Kや1200万画素と高精度のものが搭載されているので、素人でも操縦を習得すればプロ並みの撮影が行えます。
ドローンを使った撮影例
ドローンのメリットは人の手だけでは難しい撮影が簡単に行えることです。
実際に取り入れる際、どのようにドローンを活用しているのか、撮影例をご紹介します。
Drone Football(Pepsi Max)
日本でも人気なアメリカの炭酸飲料のプロモーション動画では、高層アパートに囲まれた空き地で若者がサッカーをしているシーンから始まります。
そこに突如、ドローンが訪れてサッカーボールを地面に落とすと、壁や地面はプロジェクトマッピングのサッカーフィールドに変わりました。
空中から下を見下ろせるシーンでは、インベーダーゲームのような雰囲気です。
選手がファールをすると、ドローンがイエローカードを出すシーンもあります。
空撮だけではなく、ドローンが審判を行う姿は近未来感があり、一つのインパクトにつながっているようです。
Discover the NEW AR.Drone 2.0. Fly & Record in HD
AR.Drone 2.0.のPR動画です。この動画は男性がiPadを使い、ドローンを操作するシーンから始まります。
街を滑空するドローンに人々は興味心身に長め、テクノロジーと人間の共存をみることができるでしょう。
ドローンは小回りの利いた細かい動きで飛行し、ドローンがどこまで器用に動けるか、操作性や撮影風景を上手くアピールしている動画です。
キリンオフホワイト〜ていねいな暮らし
日本の企業でもドローンを使用したPR動画が公開されています。大手飲料メーカーのキリンビールは大分県竹田市とパートナーシップ協定を結びました。
動画では新商品のキャンペーンとして、ハト型のドローンの視点で竹田市の空撮を行ったのです。
動画の舞台は竹田市で毎年秋に開かれる「竹楽」と呼ばれる行事です。
2万本の竹灯篭が街を照らす行事ですが、ハトの家族視点で上昇や低空飛行を上手く活用し、幻想的にライトアップされる景色を動画で見ることができます。
多数の竹灯篭の上をギリギリまで撮影し、一気に上昇して街全体の明かりを映し出す演出はドローンならではの撮影演出でしょう。
Lexus Amazing in Motion – SWARM
トヨタの高級車ブランド・レクサスのテレビCMです。動画は真夜中の美術館や街に無数のドローンが現れ、美術館や店内などをまるで生き物のように縦横無尽で自由に動き出す内容となっています。
一瞬、何のCMだかわからず、最後にレクサスが登場して何のPRか理解できる仕組みは、多くの視聴者のツボをつく動画です。
無数のドローンや乱れのない部隊飛行はCGによる演出と思われがちですが、こちらの動画は全てドローン操作による撮影のようです。
ロボット開発のベンチャーとのコラボにより、ドローンもレクサス車をモチーフにしたオリジナル機体というこだわりようです。
FS映画に登場するロボット生物のようなドローンの動きは1年もの試行錯誤で飛行を現実化させたとメイキングで語られています。
The Drones Audi
ドイツの車メーカー・Audiが制作したCMです。
1963年に公開された「The Birds」という映画をパロディに作成されています。映画の内容はカモメが集団になって人間を襲うストーリーですが、AudiのCMはドローンが凶器になっており、ロボットに対する潜在的恐怖が描かれています。
たくさんのドローンが会社を囲み、立てこもっていた社員が外にでるとドローンは人間めがけて襲いかかってきます。
大勢の人々が慌てる中、男性の1人がAudiの車に乗り込み、ドローンから逃げ切るという内容になっており、自社製品の品質をアピールしたスリリングな動画です。
また、この動画では先進技術が人の脅威になってはいけない、という人間に優しい技術であることも同時にアピールしています。
セスナやヘリでの空撮と何が違うのか?
ドローンが普及する前はセスナやヘリを使った空撮が一般的でした。
同じ空撮でも、ドローンはセスナとヘリとはどんな違いがあるのでしょうか?まずは料金面から違いをみてみます。
航空機のチャーター代は1分や10分あたりと時間制が一般的です。
業者によって料金設定は異なりますが、セスナの場合は1時間あたりのチャーターで8万円前後が平均とされています。一方、小型ヘリの場合は1時間あたり35万円前後とセスナよりも高額です。
料金には目的地へ到着するまでの時間が含まれます。
そのため、撮影時間を1時間に設定しても、目的地に片道10分かかれば往復20分は移動時間となり、実質撮影時間は実質40分程度となってしまうわけです。
撮影ポイントが遠方であれば移動時間が延びるので料金が加算されるか、撮影時間が減る仕組みとなっています。
一般的にセスナやヘリで空撮をする場合、自分で撮影を行います。
撮影の腕に自信がない場合はカメラマンを用意する必要があり、そうなるとセスナでも20万前後かかる可能性があるでしょう。
ドローンの場合、機体の費用がかかります。
しかし、所持の場合は初期コストが高額なので、撮影自体の費用はセスナやヘリに比べてかからない強みがあるのです。
それぞれ特徴が異なるため、どこが悪くて、どこが良いかは一概に言いきれません。
価格面ではドローンの方が優れていると言えます。
ドローンの優れている点、劣っている点
ドローンは対象物に接近して迫力のある撮影ができます。
高度は150mまでしか取れないので、その点はセスナとヘリには劣るでしょう。
一点に止まって安定した撮影も飛行機に劣らないドローンの強みで、ほどよい高さであれば万能に空撮ができます。
セスナの優れている点、劣っている点
セスナは高度300m以上から撮影が可能なので、巨大な建造物の撮影はドローンに勝ります。
ヘリよりも安価ですが、対象への接近や一点集中での撮影ができない、理髪着が飛行場なので撮影場所が限定的という点が難点でしょう。
ヘリの優れている点、劣っている点
セスナやドローンと比べて高額なヘリですが、一点に留まった撮影ができる点がセスナとの違いです。
安定性があるので夜間飛行も可能であり、多少高度が低い位置での撮影もできます。
しかし、小回りや費用を考えるとドローンの方が万能でしょう。
ドローンの操縦は決して簡単なものではありませんが、マスターをすればユニークな撮影ができます。
動画マーケティングの活用方法も様々なものがあるので、ドローンの特徴を生かした映像をプロモーションに仕上げてみましょう。