アメリカで話題のちょっと変わったテレビチャンネルをご紹介します。
それは、犬向けの番組を放送する 『DOGTV(ドッグTV)』。
2012年の2月にスタートし、史上初の犬専用チャンネルとして、アメリカで大ヒットし、アメリカ以外の国でも放映が開始されました。
現在はオンラインでの番組提供も開始され、世界中の犬が DOGTV を視聴可能となっています。
では、いったい私たち人間が見ている映像と何が違うのでしょうか?
カナダブリティッシュコロンビア大学名誉教授の Stanley Coren 氏に尋ねたところ・・・・
実際、犬でもテレビを視聴可能だそうです。
ただし、犬がテレビ番組を視聴するには、いくつかの光学的要因が整う必要があるといいます。
光学的要因で最も重要なのは、テレビ受像機のリフレッシュレート。
人間の目には十分な60Hz のリフレッシュレートでも、犬には不十分で、画面はかなりちらついて見えるらしい。
犬の鑑賞に耐えるには、最低でも75Hz のリフレッシュレートが必要だそうです。
そこで DOGTV が放送されている地域のテレビ受像機は120~240Hz のリフレッシュレートを実現しており、犬の目から見ても静止画の連続ではなく、動画として認識可能な番組が提供可能になっているとのことです。
また、テレビの設置位置も重要とのこと。
犬は「見上げる」という動作があまり得意ではないので、テレビを犬の目線に合わせ、低い位置に設置する必要があるそうです。
犬の好む映像は、地面すれすれの低いカメラ位置で撮影されたもの。
撮影対象は動き回る動物がよく、犬であればベストだそうです。
DOGTV のプロモーションビデオは、YouTube の「DOGTV チャンネル」で視聴可能です。
ご自宅の犬が、これを視聴前には、モニターのリフレッシュレートの確認をしてください。
追記
日本でも「DOGTV」が開始されるようです。
NTTぷららおよびアイキャストは4月7日、両社が運営する「ひかりTV」のテレビサービスにおいて、ペット専門チャンネル「DOGTV」を、2014年6月より提供することを発表しました。
DOGTV(Ch880)は、月額1,944円(税込)のプレミアムチャンネルとして提供されます。