東京都杉並区は、昔武蔵国多摩郡だった地域です。
江戸時代~明治、大正時代も多摩地域でしたが、昭和4年から東京市に編入され、現在は東京23区の一角となっています。
杉並区という名称の由来は、江戸時代初期に青梅街沿いに植えられた杉並木から取られているそうです。
また高円寺のイメージがある人もいるでしょう。
多数の公園と緑があり、同時に商店街や高架下の飲み屋街もあるなど、杉並区は魅力ある地域なのです。
そんな魅力が多い杉並区にある、動画制作・映像制作に向いた撮影スポットを紹介します。
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目次
善福寺公園
東京都の杉並区、善福寺周辺の公園です。
広い善福寺池を中心に、周りの雑木林や野鳥、自然の草花などが元の形を残すように整備され、自然が豊かな公園として残されています。
ここの善福寺池は東京都の水道局浄水場の水源としても使われていて、古くから湧水の水源として利用されてきました。
池ではスイレンやアシなどの水生植物や、池のほとりにアジサイやフヨウなどの花が咲き、春夏秋冬様々な花の風景を見ることができます。
また鳥も非常に多く、中でもカワセミは野鳥撮影をする際に人気の野鳥となっているようです。
年間を通じてカワセミを見ることができるため、カワセミが水の中に飛び込んで獲物をとらえる様子などを撮影してみましょう。
和田堀公園
善福寺公園が水源となっている善福寺川の、川沿いにある都立公園です。
公園全域が東京都の指定する防災公園になっており、陸上競技場がヘリポートとしても使えるように設計されています。
和田堀周辺はもともと地盤が低い地域であり、善福寺川が氾濫するたびに自然に池ができるような場所でした。
そのため昭和30年の中頃に河川改修を行って治水し、人口池を作って周辺を整備、和田堀公園が生まれたのです。
池周辺は緑に囲まれており、この森が野鳥の棲家となっていて自然のサイクルが生まれています。
見どころとしてはカワセミなどの野鳥の他、弥生時代に生きた族長の墓と見られている古代遺跡、子育ての守護司る大宮神宮などがあります。
動画制作に活かせるようなら訪れてみてください。
蚕糸の森公園
元々蚕糸試験場があった場所に建てられた公園です。
蚕糸に関する科学技術の研究をしていて、世界の最先端を行く蚕糸技術を誇っていましたが、ここの研究は筑波研究学園都市に移転したため、跡地が公園となったのです。
当時の建物のうち正面入り口の門柱と、守衛所が残っています。
園内は水が豊富に使われており、夏場もその水の流れなどで風景が涼しく見えます。
地下水をくみ上げて作られた人工渓流もあり、子どもなどがその渓流でよく遊んでいる姿を見ることができるのです。
コイやザリガニのいる池もあり、ザリガニ釣りを小学生が楽しんでいる姿も多く見られます。
池や渓流周辺などは木々も多く、緑豊かな風景が続いているので、緑や人工渓流などを背景とした撮影ができるでしょう。
正門すぐの人工滝も印象的なので、ロケ地として最適です。
大田黒公園
紅葉と日本庭園が有名な公園です。
元は太田黒元雄氏の個人屋敷だったのですが、故人の遺志から杉並区の管轄になり、日本庭園が整備されて公園として開かれた場所でもあります。
約9千平方キロメートルの敷地内に、840本近くの樹木が植えられ、大きなイチョウの木が並ぶイチョウ並木も魅力の一つとなっています。
紅葉が美しい11月末~12月頭辺りの短い期間中はライトアップもされており、紅葉した美しい木々が幽玄な姿を見せてくれます。
池の映り込みもあいまって、非日常感、幻想的な雰囲気を楽しめるため、紅葉とライトアップが重なる時期は非常に多くの人が撮影に訪れるのです。
もちろん昼間の太陽光が眩しい時間帯や、深緑の季節に訪れてもその美しさは素晴らしいものがあります。
日本庭園の魅力をたっぷり伝えられるような映像制作ができるかもしれません。
堀之内妙法寺
杉並区にあるお寺、堀之内妙法寺は江戸時代から続く古いお寺で、厄除けの効果があるとされ親しまれてきました。
その厄除けパワーは凄まじく、境内に入るだけでもその効果があると言われています。
東京都指定有形文化財である仁王門と、その左右の徳川四代目将軍の家綱公が寄進した金剛力士像が特徴的で、多くの人がこちらで撮影をしていきます。
その奥、妙法寺の中心になっている祖師堂の正面、御簾の奥に祖師御尊像があり、霊験あらたかであるお祖師様の力で厄除けがなされると言われているのです。
また、妙法寺大玄関前には、国指定重要文化財となっている、ジョサイア・コンドル氏が設計した鉄門があります。
ジョサイア・コンドル氏は日本の近代建築の父とも呼ばれており、鹿鳴館や旧岩崎邸、ニコライ堂なども手掛けているのです。
重要な文化財の宝庫でもあるお寺にぜひお参りしてみましょう。
気象神社
日本でここだけしかない、お天気の神様を祭っている神社です。
氷川神社の境内にあるので見落としてしまう人も多いようですが、黒い色の珍しい鳥居である氷川神社の社殿左手に気象神社があります。
お社は小さいながらも神明造りで、御祭神は「八意思兼命(やごこおろおもいかねのみこと)」です。
天岩戸伝説によると、天岩戸に隠れてしまった天照大神をどうやって外に連れ出すか、案をだしてくれた知恵の神様だと言われています。
お賽銭は投げずにそっとお賽銭箱にいれ、二礼二拍一礼の後に住所氏名年齢を申し出て、祈願をするようにしましょう。
元は陸軍気象部にあったとされており、今は気象予報士を目指す人が合格祈願に訪れたり、大切なイベントの快晴祈願のために訪れたりする人が多いようです。
高円寺純情商店街
小説やそれをモチーフにしたドラマが撮影されたこともある商店街です。
それぞれのお店が「純情」をイメージし、買い物などに訪れたお客さんが楽しく、お買い物をしやすいと感じられるように雰囲気作りなどから努力を重ねているのです。
高円寺純情商店街と書かれた看板を筆頭に、周辺の商店街はレトロな魅力に満ちています。
庶民的な雰囲気を大切にしているためか、何となく居心地のいい場所としてつい長く滞在してしまう魅力があるのです。
毎年様々なイベントを催しており、それぞれが工夫を凝らしていて楽しませてくれます。
法人となっている組合は、街そのものに人を呼び込むためにイベントを作成して実行し、後は店ごとに工夫をしてお客を呼びこんでいく腕に任せていると話しています。
人同士の繋がりが温かい、高円寺純情商店街も魅力のあるロケ地です。
高円寺ガード下飲み屋街
様々な人が行き交い、お酒を求めて飲み歩く小ぢんまりしたお店が立ち並ぶエリアです。
辺りは焼き鳥の煙が漂い、お店の前には様々な看板や宣伝張り紙が貼られていて、簡素な丸椅子と小さなコンテナを積んだテーブルとで飲食を楽しみます。
ここはリーズナブルな値段で美味しいごはんが食べられるとして人気であり、下積みをしている芸人さんやミュージシャンなどが多く訪れているのです。
様々なお店と人がいて、お店もそれぞれ独自のレトロな雰囲気を醸し出しているので、映像制作でも独特な空気感を出すことができるでしょう。
もちろん食事をここでしていくのもおすすめです。
飲み物を頼むと餃子が0円で食べられるお店や、ビール・ワインを立ち飲みで楽しめるお店、お肉とお酒が非常にリーズナブルになっているお店など、バリエーション豊かでついはしごしたくなってしまいます。