愛知県春日井市は尾張地方にあり、名古屋市の北東に隣接しています。
尾張丘陵と濃尾平野に市域がある地形が特徴的で、江戸時代初期までは春日井原が広がっていた地域です。
現在、市の西部は市庁舎を中心としたエリア、東部は大規模団地が開発され名古屋市のベッドタウンとなっています。
平安時代の書道家「小野道風」の出身地としても有名なほか、サボテンの特産地としても知られています。
サボテンの全国シェアの80%は春日井市が占めており、サボテンを使用した多くの食品が売り出されています。
映画監督であり俳優の奥田瑛二さんの出身地としても知られ、様々な撮影スポットにも恵まれたエリアとなっています。
そんな愛知県春日井市での動画制作・映像制作におすすめの撮影スポットをご紹介します。
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目次
味美二子山古墳
味美二子山古墳は「味美古墳群」の一つとされる前方後円墳です。
前方部主軸が北西30°に向き、墳丘は全長96mの2段構築という特徴があります。北東側には「造り出し」があり「周濠」も掘られています。
味美二子山古墳は、隣接する味美白山神社古墳と御旅所古墳、約500m北西に位置する味美春日山古墳などとともに「味美古墳群」とされています。
埋葬施設は不明ながら、築造時期は6世紀初頭と考えられています。
明治末期には大規模な盗掘があり、また「東春日井郡誌」編纂を目的とした発掘調査の記録も残っています。
昭和11年に、国の史跡に指定されました。
昭和42年には周濠内に航空自衛隊の練習機が墜落する事故がありました。
古墳後円部からくびれ部分にかけ機体の破片が散乱したため行われた復旧工事の際に、誤って「造り出し」部分が取り壊されています。
この工事で馬形・人物・水鳥形などの「形象埴輪」と「円筒埴輪」が出土されました。
平成3年以降、二子山公園の整備に伴い古墳周辺の発掘調査が行われたことで多くの出土品がありました。
出土品は公園内の「ハニワの館」に展示され、毎年10月には「ハニワ祭り」も行われています。
伊多波刀神社
伊多波刀神社は春日井市上田楽町に鎮座しています。
主祭神は八幡三神である高皇産霊尊と誉田別尊、息長足姫命、玉依姫命となります。
大山祇命、市杵島姫命、伊豆能売命、品陀別尊(誉田別尊と同神)も合祀される神社です。
社伝によると景行天皇42年の創祀とされ、国内神名帳である『尾張国神名帳』には「従三位 板鳩天神」と記されています。
古より味岡の庄と呼ばれたこの地の総産土神として、近榔十七ケ村の崇敬を集めてきました。
板に鳩を描いて奉納する習いから「板鳩」とも称され、鳩は石清水八幡宮の神使をイメージさせるため、戦国時代から近世初頭にかけてこの地方の八幡信仰の中心となった歴史があります。
武士の尊崇をあつめ、源頼朝の寄進の社伝、織田信長の寄進などもあり隆盛を極めました。
慶長年間に有した社領5町8反は検地により没収されています。
陰暦8月15日に行われていた例祭は、現在は10月第2月曜日となっています。
近世までは流鏑馬が奉納されており、「尾張名所図会」にも掲載されました。
奉仕者は常念寺で甲冑を着て、3騎の馬に乗り参拝した後、流鏑馬を奉納する習わしがあります。
現在は甲冑姿の武者行進、厄年男子による馬之塔、厄前男子による武者の射的が行われています。
これらの神事は「伊多波刀神社奉納流鏑馬」として、昭和25年に市の無形民俗文化財に指定されました。
神事当日には、地元の子供たちが神輿を担いで神社に集まり、獅子舞を披露します。
文化フォーラム春日井
「文化フォーラム春日井」は公益法人かすがい市民文化財団事務室が運営する複合文化施設です。
施設の2階には「日本自分史センター」があり、全国から寄贈された7600タイトル以上の自分史が開架書架となっています。
3階から4階は春日井市図書館が入っています。
建築物としては鉄骨鉄筋コンクリート造りで、円形シリンダー状に3階ぶち抜きとなった「交流アトリウム」の外観が印象的です。
天井高14m、面積2000㎡の巨大な「交流アトリウム」の周囲は、3階までの各フロアがL字型に配されています。
4階部分は屋外広場の「スカイフォーラム」となり、人工土壌と木製デッキの2重床が採用され約5mの高木が植栽可能となっています。
1999年には照明学会の照明普及賞「優秀施設賞」を受賞し、その他にも日本デザイン協会、建築協会の賞などを多数受賞しているため、動画制作・映像制作でも美しいデザインの建物を撮りたいという時に活用できるでしょう。
春日井市の都市景観賞にも選定されました。
学び、創造、発表、鑑賞の場として市民に親しまれる施設となっています。
落合公園
落合公園は愛知県春日井市の中北部にある総合公園です。面積は24haあり、桜の名所としても知られています。
「日本の都市公園100選」にも選ばれ、観光スポットとしても人気となっています。
落合公園内には西部に落合池があり、池の周囲は遊歩道として整備されています。
噴水やあずま屋など、様々な施設が点在する市民の憩いの場です。自然豊かな風景を撮影するなら落合公園を利用してみてはいかがでしょうか。
また、落合公園では春日井市民に愛されている恒例イベントの春日井市民納涼まつりが毎年7月に開催されています。
祭りでは、盆踊り大会や風鈴コーナー、氷の彫刻などのイベントや、お祭りならではのメニューの並ぶ屋店などを楽しむことができます。
祭りのフィナーレを飾るのが、納涼祭り花火大会です。
緑豊かな公園から花火を鑑賞する人で毎年大変な賑わいを見せています。
この花火大会は昔から開催されている歴史ある行事です。
花火の打ち上げ数は約3500発と数こそ多くはないものの、打ち上げ場所と鑑賞場所が近いため頭上に打ち上がる花火の迫力が魅力となっています。
市民に愛される、市民のためのお祭りの雰囲気は温かみを感じる昔ながらの夏祭りのムードがあります。
浴衣を着て夏祭りを楽しむ人々の様子は、夏らしい動画・映像の撮影にピッタリでしょう。
都市緑化植物園グリーンピア春日井
都市緑化植物園グリーンピア春日井は、公益財団法人春日井市スポーツ・ふれあい財団が運営しています。
緑豊かな山々に囲まれ四季折々の自然を感じる植物園です。
開園して約30年となる植物園内には、温室や庭園の他に、アスレチック施設やボート、小動物やハイキングなど様々な施設が充実しています。
広大な敷地には様々な植物が見られ、温室では熱帯植物などを鑑賞しながら南国気分を味わうこともできるでしょう。
小動物と遊べるスペースでは、モルモットや小鳥との触れ合いが人気です。
大手池ではボートを楽しむ人の姿も見られます。
広場には遊具も豊富に揃っており、お弁当を持って遊びに来るファミリーやグループ客に人気となっています。
また、植物園の敷地内には登山口があり、手軽な山登りが楽しめる場所としても注目されています。
標高約400mの小山、春日井三山へと繋がる登山口からは、弥勒山、道樹山、大谷山へもアクセスが可能です。
密蔵院
密蔵院は愛知県春日井市熊野町にある天台宗の寺院です。
山号は醫王山、本尊は薬師如来となります。
1328年に美濃御嵩から訪れた慈妙により開創されたとされています。
尾張の天台仏教の中心地としては小牧市の正福寺が栄えていたが、その衰退により尾張地方での天台宗の中心地は、ここ密蔵院となりました。
戦国時代に織田信長が延暦寺と敵対したことから衰退し、最盛期に700寺あった末寺は約100寺、36坊あった塔頭は16坊となりました。
文化財としては、平安時代後期の「木造薬師如来立像 」と室町時代前半の「多宝塔」が国指定の重要文化財となっています。
その他、県指定の有形文化財、市指定の有形文化財など、歴史的を感じる見どころがいっぱいです。