今回は、斬新なアイデアの看板広告をご紹介します。
それは、イタリアの殺虫剤会社の殺虫スプレーブランド「Orphea」の看板広告です。
ハエや蚊が増えてくる季節に合わせて、「屋外でも充分に使用できる殺虫スプレー」ということを市民に訴求した広告です。
内容は、人通りの多い道に面した真っ白な看板広告の左端に、殺虫スプレーの缶の絵だけを描いています。
そしてその右側には、「スプレーが噴射する軌跡」の形に合わせて、「虫を捕まえる」に透明な糊を塗ります。
後は、看板の上に夜間点灯するライトをつけて夜を待つだけ。
数日かけて、看板表面の「糊」に捕らえられた大量のハエや蚊で、「スプレーの噴射の様子」が徐々に浮かびあがるという仕掛けです。
これは、虫の習性をうまく利用した発想で、この看板に付着した虫は、およそ23万匹とのこと。
この看板広告によって、殺虫スプレーのパワーをユニークな形で道行く人々に訴求に成功し、さらに、およそ23万匹ものハエや蚊を捉えて、市民が悩まされていた虫対策にも成功したそうです。