スマートフォンやタブレットの普及によって、様々なアプリが開発されるようになりました。自社のアプリを認知してもらい、ダウンロードにつなげるためには、プロモーションに注力する必要があります。
アプリのプロモーションに動画を活用したいと考える方も多いでしょう。そこで今回は、アプリ紹介動画を制作するメリットや種類、プロモーション方法、制作事例などをご紹介します。動画を活用したマーケティングを展開したい方は、参考にしてください。
アプリ紹介動画のメリットとは
アプリ紹介動画を作成し、マーケティングに活用することには以下3つのメリットがあります。
アプリの機能や利用イメージを伝えやすい
アプリのプロモーションに動画を利用するメリットは、アプリの機能や操作方法を視聴者に伝えやすいことです。動画内に実際のアプリ画面を映し、使い方やどんなシーンで使えるのかなどを紹介すれば、ダウンロード前に具体的な利用イメージを持ってもらえます。
アプリは機能・性能が重視されますが、ユーザーにとって使いやすいものであることも大切です。アプリ紹介動画で操作方法を説明すれば、使い方がわからないためにアンインストールするというリスクを減らせます。
テキストでは伝わりにくい機能の紹介も映像なら視覚的に情報を伝えることが可能です。また、短時間で多くの情報を伝えられるのも動画の特徴です。そのため、アプリの特徴や良さを手軽に伝えられ、利用してもらう意欲を高められます。
SNSで拡散してもらいやすい
アプリ紹介動画はX(旧Twitter)やInstagramなどSNSと相性が良いです。話題性のあるティザー動画やアプリの世界観を伝えられる紹介動画は、SNSで拡散されやすい傾向にあります。
SNSで拡散されると、短期間で広範囲のユーザーにアプリを認知してもらうことができ、ブランドイメージの向上にもつながります。多くのユーザーに共有されれば、今までアプローチできていなかった潜在的なターゲット層にも認知してもらえる可能性が高いです。
SNSでバズるアプリ紹介動画にするためには、ストーリー性やエンタメ性を加えるといった工夫が求められます。
ダウンロードに誘導することが可能
アプリ紹介動画を視聴した人をそのままダウンロードページに誘導することが可能です。例えば、動画の最後にアプリの検索を促したり、動画サイトの説明文にダウンロードページのURLを掲載したり、導線を作っておけば、アプリに興味を持った人はすぐにダウンロードができます。
アプリに対して認識不足だとイメージと違い、すぐにアンインストールされる恐れがあります。しかし、動画からアプリの特徴をある程度理解している状態であれば、視聴している時点で自分にとって必要なアプリか判断することが可能です。本当にアプリを必要と思っているユーザーを中心にダウンロードを促せるので、ダウンロード数とアクティブユーザー数の差を緩和することができるでしょう。
アプリ紹介動画の種類と特徴
アプリ紹介動画には、様々な種類があります。どのような目的で使うかによって制作するアプリ紹介動画の種類は異なります。ここで、主な種類と特徴を見ていきましょう。
ティザー動画
アプリのリリース前に制作・公開される動画です。アプリに対するユーザーの期待感を盛り上げ、話題を作ることを目的としています。
アプリの目的や内容、機能などの一部を紹介したり、アプリ開発の様子を伝えたりする映像が多いです。意図的に情報を伏せることでターゲットの期待感を盛り上げ、興味を与える効果があります。
ティザー動画を何本か作り少しずつ情報をオープンしていく、リリースまでカウントダウンを実施するといった演出も可能です。話題性のあるティザー動画であれば、SNSで拡散される可能性があるでしょう。
広告動画
アプリを宣伝するための広告として使われる動画です。主にアプリの機能・利用シーン・メリットなどをわかりやすく紹介する内容となっています。視覚と聴覚の両方からアプリの特徴や魅力をしっかり伝えることが可能です。実写やアニメーションなど、映像の表現は多岐にわたります。
コンバージョンにつなげることが広告動画の役割です。そのため、ダウンロードを促す内容にしたり、ダウンロードページの導線を設けたりすることが求められます。
広告動画はアプリ紹介動画の中でも広告色が強い傾向にあるので、あまりに長い動画は途中で離脱される恐れがあります。飽きさせない構成に考慮しつつ、ユーザーに離脱されにくい再生時間で動画を制作しましょう。また、狙うターゲットに合わせて広告動画の出稿先を選ぶことも重要です。
ブランディング動画
アプリの理念や世界観を伝えるための動画です。共感や信頼感を呼び起こすことができ、ユーザーと心理的なつながりを構築できるメリットがあります。
うまくブランディングできると、アプリや企業に対して高い価値を感じるユーザーが増えます。その結果、アプリを使ってくれるユーザーが増え、競合他社との差別化を図ることが可能です。
アプリのダウンロードを促すというよりも、ユーザーの共感を生むことが目的であるため、ティザー動画と同じくSNSで拡散されやすい特徴があります。また、ブランディング動画ではストーリーや言葉、演出など様々な部分で高い技術・知識が必要となるので、動画制作のプロに相談するのがおすすめです。
How to動画
アプリの使い方を紹介するための動画です。実際のアプリ画面を見せながら、基本的な操作方法や機能の紹介など、ユーザーが疑問に感じやすい内容を映像で伝えていきます。
動画の場合、操作している画面の小さな文字を拡大表示したり、強調して移したりできます。そのため、ダウンロードする前から具体的な操作方法を認識することが可能です。シーン別に使用する機能も実演で紹介できます。
途中離脱を避けるために、動画の尺が長くなりすぎないように注意しましょう。動画が長くなる場合、機能ごとに紹介動画を分けるという方法もあります。アニメーションや効果音、テロップなどを工夫し、ユーザーに親しまれる動画にすることがポイントです。
アプリ紹介動画のプロモーション方法4選
アプリ紹介動画を作ったら、それを活用してアプリをプロモーションしていきましょう。アプリ紹介動画を活用できるプロモーションの例には、以下4つの方法があります。
自社サイトに掲載する
アプリを紹介するためのサービスサイトや自社のオウンドメディアにアプリ紹介動画を掲載できます。すでに自社の製品・サービスに興味を持っているユーザーに対して、効果的にプロモーションすることが可能です。
リリース前であればサービスサイトにティザー動画を設置して興味を持たせ、リリース後は機能の紹介やアプリの操作方法といったHow to動画を設置すると良いでしょう。また、自社サイトに掲載する時は、ターゲットやWebページに内容に合うアプリ紹介動画を使用することが大切です。そうすることで、視聴を促せます。
Web広告に出稿する
アプリ紹介動画は、ディスプレイ広告としてWeb上に発信することが可能です。ディスプレイ広告は、ターゲットや掲載する先を設定できるので、ターゲット層に対して効果的にアプローチできます。しかし、ターゲット層に響く広告動画を使うことが求められます。
広告を配信する媒体によっては、動画の尺に制限があります。また、ターゲティングが可能とは言え、ターゲットではないユーザーに配信される可能性もあります。そのため、なるべく短い尺で、視聴者の興味を引く動画を制作しましょう。
アプリのダウンロードストアに掲載する
アプリのダウンロードページにアプリ紹介動画を埋め込むことも可能です。ダウンロードページにアクセスしているユーザーは、アプリに対してかなり関心を持っている状態です。動画によって魅力や特徴をわかりやすく伝えることで、ダウンロードの後押しになるでしょう。
ダウンロードページでは、一般的に静止画でアプリの特徴を紹介します。しかし、静止画だとアプリの機能や使い勝手の良さなどを細かく伝えることが難しいです。一方、動きのある動画はアプリの機能や操作性を視覚的に伝えられるので、他社アプリとの差別化につながります。
SNSに掲載する
企業やアプリの情報を発信するSNSを運用しているのであれば、SNSにアプリ紹介動画を掲載する方法もあります。SNSは基本的に無料で運用できるため、コストをかけずにアプリのプロモーションが可能です。
動画を見たユーザーが動画を面白いと思ってくれたり、アプリに興味を持ってくれたりすれば動画を拡散してもらえるでしょう。そうなれば、少ない労力で広範囲にわたってアプリを宣伝することが可能です。
SNSを活用する際は、アプリのターゲット層に合わせて媒体を選択することがポイントです。例えば、10~20代の若者向けのアプリならTik Tok、女性向けアプリならInstagram、ビジネス系アプリはFacebookというように、アプリによってSNSを使い分けて動画を発信していきましょう。SNSにはWeb広告の出稿もできるので、目的や予算によって活用してみるのもおすすめです。
アプリ紹介動画制作の流れ
アプリ紹介動画は、以下の流れで制作されます。
1.動画の企画
2.動画に使う素材の撮影
3.動画編集
アプリ紹介動画に限らず、動画制作では事前に企画を立てることから始めます。動画制作の目的やターゲット層、動画の内容、作成スケジュール、効果測定のやり方などを決めます。この段階で構成やシナリオ、絵コンテを作っておくことで、企画どおりに撮影や編集を進めることができます。
企画がまとまったら、決まったスケジュールでアプリ紹介動画に使用する素材を撮影します。実写であれば、ストーリーを表現する演者のパートとアプリの操作画面に分けて撮影を行います。アニメーションや3DCGを活用する際は、撮影の代わりに3DCGモデルや原画の制作が必要です。
動画に使う素材が完成したら、1本の動画にするための動画編集です。不要なカットを切り取り、カットをつなげるなどして1本の動画に仕上げていきます。テロップやBGM、効果音なども追加して、情報が伝わりやすく、視聴者の記憶に残りやすい動画にしていきましょう。
アプリ紹介動画の制作事例
ここでアプリ紹介動画の制作事例をご紹介します。どのような動画を作ればいいのか悩んでいるのであれば、事例からヒントを探してみましょう。
K PROJECT
K PROJECTは、中古車売買フリマアプリを提供しています。中古車の個人売買を安全かつ手軽にできるアプリであることをユーザーに伝えるために、動画広告を作成しました。
ピクトグラム風のアニメーションによって、サービスの特徴や利用するメリットをわかりやすく伝えています。冒頭から出演者がオーバーリアクションをとることで、ターゲットが興味を引きやすい動画となっています。
イオン株式会社
イオン株式会社は、ショッピングの決済からポイントを貯められるアプリを提供しています。ターゲットとなる一般消費者にアプリを使うメリットを伝え、利用を促すことを目的にアプリ紹介動画を制作しました。
マスコットキャラクターのハッピーワオンを登場させ、またコラージュ風のアニメーションによって親しみを持ちやすい動画に仕上がっています。ユーザーの悩みに答える形でアプリの使い方や便利さが伝わる構成になっているのもポイントです。
Learn&Earn株式会社
Learn&Earn株式会社は、オンラインでもスポーツ観戦が楽しめるアプリを配信しています。サービスの認知拡大を目的にアプリ紹介動画を制作しました。
ポップなデザインのイラストを使った動画は、「つながり」というコンセプトに基づいて作られています。1本のラインでシームレスに映像を展開していくことで、自宅からの観戦でもオンラインでつながる仲間と楽しい時間を過ごせるというメッセージを伝えています。
株式会社BearTail X
株式会社BearTail Xは、家計簿アプリを提供しています。冒頭に主婦が抱える悩みを洗いだした上で、家計簿アプリを使うメリットを伝える動画となっています。
主人公を主婦ではなく、少女にすることで子どもでも簡単に使える家計簿アプリということをアピールしているのです。さらに、累計ダウンロード数を盛り込むことで、多くのユーザーに利用されていて安心なアプリであることを伝えています。
株式会社なか卯
なか卯では、モバイルオーダーができるアプリを配信しています。アプリ紹介動画では、アプリの操作や商品を受け取るまでの実演によって、モバイルオーダーの利用イメージやメリットをわかりやすく伝えています。
アプリを使っていない人との対比を取り入れることで、アプリを使うメリットを強く訴求できることがポイントです。
動画制作を依頼する際の費用相場
動画制作をプロに依頼する場合、費用が発生します。相場は動画の種類によって異なり、アプリ紹介動画の相場は30~100万円と幅が広いです。
動画制作の費用は、実写やアニメーション、3DCGなど演出によって異なります。さらに撮影や編集に関わる人数や動画内容の専門性などあらゆる要素が費用に影響を与えます。アプリ紹介動画も尺の長さや演出、撮影の規模などが動画ごとに異なるため、相場の幅が広いのです。
動画制作の費用相場について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連リンク
動画制作をフリーランスに依頼する場合の費用相場については、以下の記事をご覧ください。
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アプリ紹介動画はGJCへお任せください
アプリ紹介動画は、アプリの認知向上やダウンロードを促したい時に役立つコンテンツです。コンバージョンにつなげるためには、訴求力の高い動画を作ることが求められます。
GJCは、マーケティングに強い動画作りができることが強みです。アプリ紹介動画の制作実績も豊富なので、認知拡大やダウンロードの促進といったコンバージョンにつながる動画の制作ができます。業界トップクラスの安さで動画を提供できるので、予算に悩みがある方も気軽にご相談ください。
まとめ
今回はアプリ紹介動画のメリットやプロモーション方法、制作事例などをご紹介しました。現在は様々なアプリが配信されているので、自社のアプリを選んでもらうためには、機能や魅力、利用するメリットをターゲットにしっかり伝えることが大切です。
動画は視覚・聴覚によって、わかりやすくアプリを紹介することができます。そのため、プロモーションに活用することで、認知拡大やダウンロードといったコンバージョンにつながる可能性が高いです。訴求力の高いアプリ紹介動画を作成したい時は、動画制作のプロに相談してみるのもおすすめです。