インストリーム広告と聞いてもいまいちピンと来ないという方も少なくないでしょう。
しかし、YouTubeなど動画サイトで目的のものを視聴する際に流れる動画広告と言えば、ほとんどの方は一度は見たことがあるのではないでしょうか。
バナー広告などよりも大きく表示されることが多く、また映像を使って表現できることから、より視聴者に対して効果的に宣伝しアピールすることが可能なインストリーム広告は、現在注目されている宣伝方法の一つです。
今回はそんなインストリーム広告の種類や特徴をはじめ、メリット・デメリットについて詳しく紹介していきます。
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インストリーム広告とは
YouTubeなどの動画サイトで動画を見るために再生すると流れる広告フォーマットをインストリーム広告と言います。
バナー広告よりも大きく表示されることも多く、画像だけでなく映像や音なども活用できることから、より効果的に消費者に対するアピールが可能です。
最近では、自社ブランドのイメージを高めるブランディングを目的としたり、テレビのコマーシャルと連動施策したりといった用途で利用されることが多いです。
インストリーム広告の種類や特徴
インストリーム広告は、広告が表示されるパターンによって、いくつか種類があります。
動画の再生前や再生後、あるいは途中に表示されるものや、途中で宣伝を省略できるものからできないものまでさまざまです。
ここでは、主な広告の特徴について詳しく紹介していきます。
インストリーム広告の種類
インストリーム広告にはいくつか種類がありますが、配信されるタイミングや、宣伝を途中で省略できるかなどによって分類されています。
それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
・プレロール広告
動画サイトで興味のある内容を再生した際に、最初に流れる動画広告をプレロール広告と言います。
YouTubeでも動画を再生しようとすると、お目当てのものの前に宣伝が表示されると思いますが、あれもプレロール広告です。
最初に流れるため、必ず視聴してもらえるといったメリットがあることから、動画広告のおよそ8割を占めると言われています。
数あるインストリーム広告の中でもより多くの人に見てもらうことが可能であり、広告自体の長さが短くても消費者に印象付けることができる動画広告と言えるでしょう。
また、ターゲットを絞った宣伝ができるため、コスト削減にも大きな効果が期待できます。
・ミッドロール広告
動画の再生途中で表示される広告をミッドロール広告と言います。
テレビコマーシャルと同じように、見ている動画の間に表示されるため、視聴者からの抵抗も少なく、最後まで視聴する層には必ず見てもらうことが可能です。
また、再生前後に流れる宣伝よりも視聴完了率が高いのが特徴です。
中には途中で省略できるものもありますが、ミッドロール広告が表示されたからといって、動画そのものの視聴を辞める人は少ないことから、離脱率も低いです。
・ポストロール広告
動画の再生が終了後に配信される広告のことで、エンドロール広告と呼ばれることもあります。
プレロール広告やミッドロール広告とは違い、最後まで見る必要があるため、離脱率が高くなってしまうという難点があります。
しかし、基本的に省略することはできず、秒数の長い宣伝を流せるため、ポストロール広告を出す際には、広告を表示する動画と関連性が高いものにすると、最後まで視聴してもらいやすくなります。
・バンパー広告
動画広告では15~60秒程の長さが一般的です。
しかし、それよりも短い6秒で終了する動画広告をバンパー広告と言います。
尺の長い宣伝と違いすぐに終わるため、視聴者に与えるストレスも短く、また確実に最後まで見てもらえるとして、人気が高まっている広告形態の一つです。
6秒という短い時間でいかに広告を印象付けるか、また認知度をあげることができるかがポイントとなるため、細かな説明などには不向きですが、特にアピールしたい点を効果的に流すことが可能です。
・スキップバブル広告
途中で動画広告を飛ばし、本来視聴したいと思っていた動画に戻れるものをスキップバブル広告と言います。
YouTubeなどで多く利用されていますが、「〇秒後にスキップ可能」と表示され、その秒数が経過すれば、クリックによってすぐにお目当ての動画に戻ることが可能となります。
宣伝を省略できるまでの時間は、5秒ほどのものが一般的です。
表示される動画広告に対して、視聴者が飛ばすか、最後まで視聴するのかを選択できるため、省略できない広告に比べて不快感を与えにくいと言われています。
また、途中で省略された場合や宣伝の視聴時間が規定いないであれば再生回数に計測されず料金がかからないため、興味を持った視聴者に対しアプローチを掛けたい場合に有効です。
しかし、その一方ですぐ省略しようと画面に表示される広告スキップボタンに注目してしまうため、動画広告自体の認知度は低くなってしまうことが多いです。
・ノンスキップバブル広告
完全視聴型広告とも言われていますが、途中で省略することができず最後まで再生する必要のあるものをノンスキップバブル広告と言います。
省略できないため、広告自体の長さはそれほど長くなく、15~30秒のものが一般的です。
目的の動画を再生するためには、最後まで宣伝を見なければならないため、多くの視聴者に見てもらうことが可能です。
しかし、半ば強制的に宣伝を見せることから、スキップバブル広告に比べてあまり良い印象を与えられないことも少なくありません。
そのため、Googleでは30秒のノンスキップバブル広告を廃止し、その代わりにバンパー広告の配信を始めています。
インストリーム広告の課金体系や注意点
インストリーム広告では、スキップバブル広告など途中で動画広告をスキップできるものがあります。
そのような場合、最後まで動画を最後まで視聴してもらえない可能性も高いです。
そのため、作成する際には最後まで視聴されなくてもどのような広告だったのか、ある程度の概要がわかるようにすることが求められます。
また、スキップバブル広告であっても最初の数秒間は広告が流れることから、不快感を抱いてしまう視聴者も少なくありません。
認知度の向上には適していてもブランディングを目的としている場合、広告の回数や多さによってイメージの低下につながる恐れもゼロではないことを考慮する必要があります。
インストリーム広告の課金体系には大きく分けて以下の3つの方法があります。
・広告を規定の秒数、あるいは最後まで視聴した場合に課金(CPV)
・再生回数が所定の回数を超えた場合に課金(CPM)
・広告をクリックし、対象サイトへ移行した場合に課金
途中で広告をスキップできるインストリーム広告では、CPVと呼ばれている決められた秒数、あるいは最後まで動画を視聴した場合に課金される方法や、広告内に表示されるURLをクリックするなどして対象サイトへ移行した場合に課金される方法を取っていることが多いです。
一方で、広告をスキップできないノンスキップバブル広告では、決められた再生回数に対し、単価を決めて費用を設定する方法を取ることが一般的です。
どの方法にしても、最初に決めた費用に合わせて配信することが可能です。
インストリーム広告のメリット・デメリット
インストリーム広告のメリットとデメリットについてそれぞれ解説していきましょう。
・メリット
インストリーム広告では少なくとも最初の5秒ほどは動画広告を視聴してもらえます。
動画はたとえ秒数が短くても多くの情報を盛り込むことが可能であることから、認知度の向上に効果的です。
また、インパクトのある動画広告であれば、その後SNSなどで拡散される可能性があることから、二次効果の高さが期待できます。
より多くの人の興味関心を引くことができれば、そこからさらに拡散し、想定以上の費用対効果を出せる可能性があることもインストリーム広告のメリットと言えるでしょう。
他にもテレビコマーシャルとは異なり、年齢やどのようなものに興味を持っているかによって、細かくターゲティングができるため、広告と親和性の高いと判断された人に広告を配信することが可能です。
・デメリット
二次効果の高さが期待できる一方で、短い動画で多くのことを伝えることのできる動画作成は簡単なことでありません。
最後まで見なくても、最初の数秒で広告対象の認知度をアップし印象付ける広告を作成するには、高い技術が要求されます。
また、目的の動画コンテンツの前に強制的に流れることから、視聴者に少なからずストレスを与える可能性があることを認識しておくことが大切です。
そのうえで短い時間内でどう興味を持ってもらうのか、広告対象に関心を持ってもらえるかどうかは、動画の質によって大きく変わります。
消費者の購買意欲を削ぐことなく、より核心に迫るためにもしっかり構成を練り、ターゲットとなる層の心を掴むクオリティを発揮することが必要です。
そのためにも動画編集をする際には、制作ツールなどにもこだわることが重要になります。
その他の動画広告
インストリーム広告以外にもある動画広告の方法について、紹介します。
・動画内広告
動画内の指定されたところにバナーを表示することのできる広告で、どの秒数から表示するなどのコントロールも可能です。
また、画像以外に動画を重ねることもできます。
・インリード広告
広告枠が画面の表示範囲に入ると自動的に再生される動画広告です。
動画サイトだけでなく、文章などの記事系のサイトにも多いのが特徴です。
サイト内をスクロールしていると動画が始まるため、認知されやすいと言われています。
広告にはインストリーム広告以外にもさまざまな手法があります。
動画広告を利用する際にはそれぞれの特色を吟味したうえで、適切なものを選ぶことが重要です。
まとめ
インストリーム広告について、種類や特徴の他、メリット・デメリットも併せて解説しました。
目的の動画コンテンツの再生前に広告を流すことのできるインストリーム広告は、認知度の向上やブランディングに高い効果を期待できますが、一方で決められた秒数内で消費者に対してインパクトを与える広告動画を作ることは簡単なことではありません。
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