アニメーション制作の流れとは?進め方や工程、専門用語について解説 | 動画制作・映像制作会社のグローバル・ジャパン・コーポレーション

アニメーション制作の流れとは?進め方や工程、専門用語について解説

日本は世界でも有数の「アニメ大国」として知られています。
しかし、アニメーションの世界は単にアニメ番組だけを指すものではありません。
例えば動画広告としてアニメーションを用いることも多いです。

実在する人を使うよりもキャッチーでありながら、企業のロゴやキャラクターまで存分に活用できます。活躍の幅が広いアニメーションは、どのような流れで制作されているのでしょうか?

今回はアニメーション制作の流れについて詳しくご紹介していきます。
工程や専門用語についても解説していきますので、今後動画広告にアニメーションを取り入れたいと考えている方もぜひチェックしてみてください。

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アニメーション制作の流れ

アニメーション制作にはいくつかの工程に分けられます。
大きく分けると「プリプロダクション」「プロダクション」「ポストプロダクション」の3種類です。それぞれどのような工程になっているのか、細かく解説していきましょう。

①プリプロダクションについて

プリプロダクションとは、映像業界において撮影前の準備作業を指します。

1.企画 2.シリーズ構成 3.シナリオ作成 4.絵コンテ作成 上記4つの工程がプリプロダクションに分類されます。
もしも企業が動画制作会社にアニメーション制作を依頼した場合、制作会社はプリプロからスタートしていきます。

1.企画

プリプロの中でも一番初めに行われるのは企画作成です。
アニメーションに限らず、動画広告を制作する場合は必ず企画を作り、土台を固めてから他の作業へ移っていきます。

アニメーション制作における企画では、キャラクターや絵柄などを決定する前に、どの層のユーザーを対象にしたいのか、アニメーションを掲載する媒体はどこか、アニメーションを活用してどのように収益を上げていくのかを決めていきます。
こうしたビジネス的な部分が決まったらプロジェクトとして始動し、他の企業やクリエイターとも協力しながら1つの作品を作っていくのです。

2.シリーズ構成

プロジェクトが決まったら大まかに予算を出し、制作の準備を進めていきます。
テレビやネットで配信される一般的なアニメの場合、脚本家が数人で各話を担当しますが、シリーズ全体がどういう流れで進んでいくか、どのような終わり方をするのか考えるのが「シリーズ構成」の仕事です。

シリーズ構成を担当する専門職はなく、脚本家もしくは監督が担当していることが多いです。
原作があるとシリーズ構成は不要のように感じるかもしれませんが、アニメ作品にアレンジしなくてはまとまらない可能性もあるので、必ずシリーズ構成は行われます。

ただし、動画広告でアニメーション制作を行う場合、何作も展開する予定であればシリーズ構成が必要となりますが、そうでなければ企画から次のシナリオ作成に移るケースもあるでしょう。

3.シナリオ作成

シナリオ作成はアニメーションの物語をどう展開させていくのか決める仕事です。
原作があればアニメの枠にはまるように脚本を変えていきます。

シナリオを作成する場合、前のシリーズ構成や企画をベースにしながら考えていかなくてはなりません。
構成に沿っていなければアニメーション制作する上での目的が達成できなくなってしまうためです。

4.絵コンテ作成

絵コンテとは、どのような映像を作っていくかを事前に設計し、スタッフ全員が共有できるようにしたものです。
絵コンテによって映像のつながりが見え、具体的にどのような流れで展開していくのかが見えていきます。

絵コンテという名前の通り、文字ではなく簡単なイラストで構成していきます。
そのため、登場人物が全員同じように見えたり、どう動くか矢印で指示が出ていたりするのですが、あくまでも意図を共有できれば良いので問題ありません。
絵コンテには物語の展開に加え、キャラクターの動きやカメラワークなども反映されます。

②プロダクションについて

プリプロダクションがアニメーション制作における土台であれば、プロダクションはアニメーション制作の肝となる部分です。
プロダクションでは主に、下記の6工程が行われます。

1.原画作成
2.動画作成
3.彩色(仕上げ)
4.背景美術の作成
5.撮影

1つずつ詳しく解説していきましょう。

1.原画作成

アニメ映像は一つひとつのコマ(イラスト)を素早く動かすことで、滑らかな動きを作れます。
原画作成はアニメーション制作においても非常に重要な作業の一つです。
テレビアニメでは1秒あたり24コマが使われており、CMなどを除いた約21分で2500~3000枚もの原画が必要だと言われています。

原画にも「第一原画」と「第二原画」があり、第一原画では大まかなレイアウトが書かれてそこに演出や作画監督が修正を入れていきます。
修正が完了したらその内容を反映して第二原画が作られるのです。
最終的にアニメーションで放映されるのは第二原画になるため、非常に丁寧に作り込まれていきます。

2.動画作成

30分のテレビアニメだと2500~3000枚の原画が必要となりますが、1コマと1コマの間をつなぐための中割作業が動画作成にあたります。
つまり、原画の枚数以上の中割が必要となってくるため、かなりの量をこなさなくてはなりません。

ただし、以前は動画用紙に原画をアナログでトレースして中割を作っていましたが、現在はパソコンを使いデジタルで中割を作っていくところも多いです。
デジタルの方が効率的かつ素早く中割の作成も可能となります。

一通り中割を描いたらパラパラとめくってみて違和感がないかチェックします。
アニメーションに不自然さを持たせないようにすることが、動画作成の重要な仕事です。

3.彩色(仕上げ)

原画・動画の段階ではまだ線画であり、ここから色を付ける作業に入っていきます。
彩色は「仕上げ」とも呼ばれており、元々色指定で決められていた色を塗ります。
他にも光や影を入れたり、質感が出るようにしたりして、1枚1枚仕上げていくのです。

4.背景美術の作成

アニメーションというとキャラクターや動くものに目が行きがちですが、それとは別に背景も用意しなくてはなりません。
通常、原画や動画には背景を描かず、メインとなるキャラクターを中心に描いていきます。

背景美術は原画・動画とは別の部署で作成するものであり、自社で制作するところもあれば背景美術を専門的に取り扱うスタジオへ依頼する場合もあります。
レイアウトや企画などを基にしながら背景を描いていくのです。

5.撮影

彩色した動画と背景美術、さらに必要であればCGも一つに合成していき、映像を作り上げていきます。
映像を作る前に一旦各種データの撮影出し(撮出し)を行い、問題がなければ撮影に入ります。

現在はデータを専用のソフトで合成できますが、以前まではセル画と背景美術を実際に重ね、1枚ずつカメラで撮影していきました。
3000枚以上の動画を撮影していくことになるので、原画・動画と同様に時間と手間がかかる作業です。

③ポストプロダクションについて

ポストプロダクションはアニメーション制作における最終工程です。
プロダクションの段階で1本の映像にまとめられましたが、これだけで完成とは言えません。具体的にどのような工程がポストプロダクションで行われるのかというと、

1.音響・ナレーション
2.編集
3.試写

の3つの工程が挙げられます。

1.音響・ナレーション

プロダクションまでで完成された映像は、目で見ることはできても一切音がない状態です。
アニメーションにはBGMやナレーションの存在も欠かせません。
そのため、ポストプロダクションではまず音響やナレーションを入れる作業を進めていきます。

映像に合った音楽を入れるために音響監督や製作担当者が打ち合わせを行い、映像に入れる音のイメージを膨らませていきます。
また、キャラクターの声やナレーションが必要な場合、誰が担当するのかキャストも決めなくてはなりません。

声を入れる時は映像に合わせて台本を見ながらアフレコしていきます。
アフレコの段階ではBGMや効果音なども入っていません。
キャラクターの口の動きやアニメーションが流れるテンポなどに気を付けながら声を入れます。
声撮りが終わると映像や展開に合うBGMや効果音を入れ、不自然になっていないかを確認していきます。

2.編集

映像と音の素材がそれぞれ完成したら、いよいよ編集作業に入ります。
編集作業では映像と音をミックスした後に、セリフ・BGM・SEのバランスが崩れていないか、聞きやすさは問題ないか、映像と音が合っているかをチェックしていきます。

映像制作で編集というと、無駄な部分はカットしてうまくつなげ合わせる作業を指しますが、実はアニメーションだと絵コンテですでに素材と尺の指示が出されているため、絵コンテ通りに作成されれば映像も完成します。
ただし、実際に完成した映像を見てみるとどこか違和感を覚える部分が出てきてしまうこともあるでしょう。
そういった時に編集の力で違和感をなくしていくのです。

3.試写

編集作業で完成したマスターテープは、納品される前に試写をして問題がないかチェックしていきます。
試写も大切なポストプロダクションの工程の一つです。

動画制作であれば依頼した企業と一緒に行ったり、DVDを送付して確認してもらったりします。
映像や音に問題がなければ完成したマスターテープを納品することになりますが、もしNGが出れば編集に戻って修正作業を行います。

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アニメーション制作にかかる期間について

プリプロダクション・プロダクション・ポストプロダクションと、多くの制作工程によって作られるアニメーション制作ですが、実際に完成するまでどれくらいの期間が必要になるかご存知でしょうか?

一般的にテレビアニメ(30分)を制作する場合、約1ヶ月で完成されると言われています。
ただし、あくまでも目安であり、場合によってはそれ以上かかってしまうこともあるようです。
長編のアニメ映画では1~2年と、年単位でかかることも少なくありません。

一方、動画広告だとアニメーションの種類によって制作期間が異なります。
モーショングラフィックのような比較的簡単に制作できるものだと1ヶ月半~2ヶ月、テレビアニメと遜色ない動画広告や、3Dを用いたアニメーションになると3ヶ月以上かかってしまうことも多いです。

放映される時間に比例して長くなりますが、時間が短くても撮影に時間がかかったり(クレイアニメなど)、専門的な技術を必要とするアニメーションだったり(3Dアニメなど)すると、どうしても制作期間が長くなってしまうので注意が必要です。

アニメーション制作のスケジュール設定のコツについて

アニメーション制作のプロジェクトを進める際に重要となってくるのは、制作期間に合わせたスケジュール設定です。
1つの映像を作るのにはそれなりの期間が必要であり、予算内に抑えながら制作していかなくてはなりません。
アニメーション制作のスケジュールはどのように設定すれば予算内に抑えつつ、必要な時期までに完成させられるのでしょうか?

納期から逆算し、余裕を持ったスケジュール設定をする

アニメーション制作のスケジュール設定で重要なことは、「納期をいつに設定するか」です。
ゴールがなければそこに向けての時間の使い方も変化してきます。
アニメーション制作におけるスケジュール設定は、納期から逆算していくことが大切です。

納期から逆算していく時には作業内容を一覧にまとめておくと分かりやすくなります。
やるべきことを順番に並べ、一つひとつの工程に締め切りを設けましょう。
全体のゴールだけを決めただけでは作業が詰まってしまう恐れもあるためです。

もし一つの工程の作業量が多ければ、その工程に中間締め切りを設けてみましょう。
中間締め切りを作っておくと残りの作業量がどれくらいなのか、最終的な締め切りには間に合うかどうかが把握できます。

最終的な締め切りに間に合わなさそうなら調整していく必要があります。
中間締め切りに加え、見直し期間まで設けられると高品質なアニメーション制作につながるでしょう。
そのため、見直しする時間もスケジュールに組み込んだ方が良いです。

各工程にかかる時間を見誤らない

アニメーション制作は大まかにプリプロダクション・プロダクション・ポストプロダクションの3つに分かれることを上記でご紹介しました。
アニメーション制作のスケジュールを組む時は、それぞれのパートを完成までにどう配分するかが重要となります。

この時、各工程にかかる時間を見誤らないようにしましょう。
中でも時間を見誤りやすいのは、「ポストプロダクション」です。
ポストプロダクションはアニメーション動画の撮影が完了し、音響やナレーションを入れて編集する作業になりますが、特に編集の部分で見誤ってしまうことがあります。

よく見られるのが、素材の制作や撮影に時間をかけすぎて編集する時間が極端に短くなってしまうケースです。
最終締め切りまで残りわずかというところでようやく編集作業に入る場合もあります。
ほとんど加工しなくても良いアニメーションであれば問題ないのですが、クオリティを高めるためにも編集作業は必要不可欠です。

しかも、編集作業は簡単そうに見えて実は時間がかかってしまうことも少なくありません。
プロでも数分の動画を編集するために何時間・何日と時間がかかってしまいます。
これは技術の問題ではなく、編集作業によって動画の品質が決まると考えているためです。

そのため、アニメーション制作のスケジュールを設定する際はポストプロダクションにかける時間の割合も増やしたり、納期の設定をもう少し延ばしてみたりすることで、高品質なアニメーション制作につながります。

信頼できる制作会社に依頼する

当然のことではありますが、納期を守ってくれる信頼できる制作会社に依頼することもスケジュール設定において大事なポイントです。
信頼できる制作会社を選ぶ時は「実績」を確認してみましょう。

近年は動画制作を専門に取り扱う企業も増えており、そのような企業でも動画広告に使えるアニメーション制作を実施しているところもあります。
しかし、動画制作はまだ業界的にも始まったばかりで、中には時間とコストだけがかかってしまい、すぐに廃業してしまう企業もあるでしょう。
そのため、制作会社を選ぶ時は創業してから10年近くの実績を残しているところ方が安心して任せられます。

また、大手企業が直接契約した制作会社も信頼できると言えます。
大企業は制作会社と契約する際に調査を実施します。
例えば制作会社がどのような体制で仕事をしているのか、業界内で規模はどれくらいか、評判はどうかなどを調査するのです。

こうした調査があった上で契約がなされているということは、大企業から見ても安心して契約できる制作会社ということが分かるでしょう。
もしどの制作会社を選べばいいか分からなくなったら、大手企業との制作実績があるか確認してみてください。

まとめ

今回はアニメーション制作の流れについてご紹介してきました。
アニメーション制作にはいくつもの工程があり、それぞれに多くの人が関わっているものです。
仕事量も多く、納期までに完成するようにと必死で作業を進めています。

もし今後アニメーション制作を依頼しようと考えているのであれば、今回ご紹介したスケジュール設定のコツもぜひご参考ください。
そして、信頼できる制作会社へアニメーション制作を依頼しましょう

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