名前の通り東京都の中心部に位置している中央区は、小さな面積の中にも様々なスポットがあります。
中央区はエリアによってその特色も異なっており、例えば区北部には日本橋の問屋街となっており、区南部には銀座やグルメスポットも多い月島などが見られます。
今回はそんな中央区で動画制作・映像制作におすすめのスポットをいくつかご紹介していきましょう。
今後、中央区で撮影を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
築地市場
東京都内には約11ヶ所もの卸売市場がありますが、その中でも最も規模が大きいと言われている市場で、まさに日本を代表する卸売市場だと言っても過言ではありません。
元々江戸時代の頃から江戸の街への食品流通を担ってきたのが日本橋魚河岸なのですが、大正12年に発生した関東大震災で壊滅状態に追い込まれてしまいました。
しかし、隅田川や汐留といった水運に恵まれていたことから、旧外国人居留地を借りたことで東京の魚市場を開設し、今の築地市場に至ったとされています。
築地市場は主に「場内」と「場外」の2つに分かれています。場内にはセリが行われる場所や卸売場、荷物を発送する場所、飲食店・調理器具など関連のものを販売しているお店が並ぶ場所に分かれており、主にプロが利用する場所として知られています。
魚介類から野菜など、新鮮な食材を見ることができるでしょう。
場外には多くの観光客などが訪れます。
約400以上もの店舗が連なっており、様々なお店があるので歩き回っていても飽きることはありません。また、場内は移転問題などで揺れていますが、場外は個人私有地ということもあり、移転されないということが分かっています。
築地市場の取材や撮影を行う場合は、あらかじめ対象のお店にコンタクトを取って了解を得る必要があります。
また、了解を得るだけではなく取材撮影許可申請書を記入して築地場外市場商店街振興組合に提出しなくてはなりません。
さらに築地警察署に道路使用許可申請書を提出しないと撮影することができないので注意しましょう。
浜離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は、汐留駅から徒歩5分程度で到着できる敷地面積約25万平方メートルの大名庭園です。
午前9字から午後5時まで開園しており、都心部でありながら自然に囲まれて優雅な時間を過ごせるということで人気のスポットとなっています。
広い敷地内には様々なスポットがあり、どこも自然の美しさが感じられます。
例えば、「潮入の池」は東京都内で唯一となる海水が含まれている池で、池なのに上空にかもめが飛んでいたり、ボラやハゼなどの海水魚がいたりと不思議な光景が見られるスポットでもあります。
ここは、東京湾の水位に従って水門を開閉しているため、海の水が流れ込み海水の池となっているのです。
浜離宮恩賜庭園には上記の潮入の池や「鴨場」と呼ばれる鴨が休憩することのできる場所を作って猟を行う場所などを含んだ南エリアと、明治以降に作られたとされている北エリアに大きく分けることができます。
それぞれの魅力があるため、動画制作・映像制作などの撮影を行う場合は、シチュエーションに合わせて南エリアにするか、それとも北エリアにするのか選んでみましょう。
ちなみに、園内は池以外にも整備された菜の花・コスモスなどが咲き誇る花畑や牡丹園、梅林、桜スポットなどもあります。
季節の花を撮影したいという方にも活用できるスポットと言えます。
銀座
銀座は東京有数の繁華街の一つで、比較的高級店の多い商店街として知られています。
銀座には複数の路線が乗り入れているためアクセスもしやすく、買い物にも便利な場所として観光客にも人気のスポットです。
銀座には多くの有名なスポットがありますが、中でも撮影スポットとして魅力的なのが歌舞伎座です。
施設内を撮影する際には撮影許可が必要となってしまいますが、歌舞伎座は建物の外観を見るだけでも価値の高い施設だと言えるでしょう。
周りには高層ビルが建ち並んでいる中で、日本古来より続く文化を表現した歌舞伎座は、とても映えるスポットとなっています。
また、2016年には新たに「東急プラザ銀座」と呼ばれるランドマークがオープンされました。
このスポットは数寄屋橋の交差点に位置しており、建物の外観的にも非常に未来感あふれるスポットとなっています。
東急プラザ銀座は、エリアトップクラスを誇る商業施設でもあり、老若男女問わずショッピングが楽しめる場所でもあります。
この他にも銀座には様々なスポットがあるので、ぜひ動画制作・映像制作に活用してみましょう。
ただ、それぞれのお店によって取材許可・撮影許可が必要となる場合があります。
まずはそれぞれのお店に問い合わせてから動画・映像撮影を行うようにしましょう。
築地本願寺
築地本願寺は、築地三丁目に位置する浄土真宗本願寺派の寺院で、本尊は聖徳太子が手彫りして作ったと言われている阿弥陀如来立像となっています。
築地本願寺は日本の伝統的な寺院とは異なるデザインをしています。
古代インド風の建物デザインとなっており、外観を見ると寺院というより、まるでキリスト教の教会を思わせるような雰囲気を持っています。
なぜこのようなデザインになったのかというと、現在の本堂へと変わったのが1934年のことなのですが、当時の法主であった大谷光瑞と親交があった東京帝国大学工学部名誉教授の伊東忠太がデザインを手掛けており、日本とインド、西洋、イスラムの要素をそれぞれ融合させ、様々な機能を果たせられるようにしたことから、このようなデザインになったと言われています。
外観からはわかりにくいかもしれませんが、内装を見ると日本で古くから伝わる仏教建築の要素も十分に見られるのです。
また、内部にはいくつもの細かい装飾が施されており、それらを見ているだけでも時間が過ぎていってしまいます。
動画制作・映像制作に活用する際も、細かな装飾なども含めて築地本願寺の美しさを映し出してみてはいかがでしょうか。
永代橋
隅田川にかかる橋で、中央区と江東区を結んでいます。
永代橋が創架されたのは元禄11年の江戸時代であり、徳川綱吉の誕生50周年のお祝いとして架けられました。
その後、明治30年になると道路橋としては日本で初めてとなる鉄橋として永代橋が作られ、当時は路面電車も敷設されていました。
しかし、関東大震災によって永代橋は焼け落ちてしまい、現在の橋梁が再架橋されたと言われています。
2007年になると都道府県の道路橋としては日本初となる国の重要文化財として指定されました。
この時、同じく隅田川にかかる勝鬨橋と清洲橋も国の重要文化財に指定されています。
永代橋は昼間の撮影時と夜の撮影時とでは雰囲気が大きく変わるスポットでもあります。
昼間は多くの人の行き来を支える日常的な橋としての魅力がありますが、夜になると緩やかに描かれているアーチ部分が青くライトアップされ、東京の夜を幻想的に演出しています。
青の照明は隅田川水面にも浮かび上がっており、美しい情景を生んでいます。
さらに、隅田川は日没を過ぎると多くの屋形船が永代橋の下を通っていきます。
赤い提灯の光で照らされた屋形船と、青く輝く永代橋は隅田川の風景らしさとして捉えることができるでしょう。
隅田川の昼の様子、さらに夜の幻想的であり、都会的な風景を撮影したいという方は、永代橋を撮影スポットとして選んでみてはいかがでしょうか?