千葉県松戸市は、東京都心へのアクセスが良く、ベッドタウンとして人気の地域です。
実際に多くの人が東京近郊で仕事をして、松戸市へ帰ってくるため、千葉県内では居住人口が第四位になっているなど、非常に多くの人々が松戸市で暮らしています。
松戸という地名の由来はあまり詳しいことが分かっていませんが、3つの有力な説があります。
1つは松戸神社の伝承で、ヤマトタケルとその従者が、この地で待ち合わせをして祠を祀ったからという説、1つは馬の飼育が盛んだった地域ということで馬里から変化した説、そして最後に渡し船の宿場町であったことから渡し船を待つ里から変化したという説の3つです。
ベッドタウンというイメージとはまた別に、松戸は交通の要として非常に多くの人々が行き交う場所でもありました。それもあってか、多くの歴史的な建築物や、お城の跡が残る公園など、様々な場所が存在しています。
映像制作や動画制作などでも活躍できるようなスポットをご紹介していきましょう。
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目次
戸定が丘歴史公園
徳川15代将軍だった徳川慶喜の弟、徳川昭武が建てた別荘で、現在は公園として整備され非常に美しい庭園となっている場所です。
国の指定重要文化財であり、国の名勝にも指定されていて、由緒正しいだけでなく国からも認められている素晴らしい庭園と言えます。
庭は樹木や芝生が丁寧に整備されていて、和の日本庭園に、西洋庭園の良いところを取り入れたような和洋折衷のお庭が広がっています。
無料開放にも関わらず、園内は丁寧に整備されており、四季に合わせて様々な花が咲くので、それぞれの花を楽しんだり、緑を眺めたりしながら散策することができるのです。
また園内の戸定邸は、美しさと親しみやすさを併せ持つ、徳川昭武謹製のお屋敷です。
徳川昭武は明治時代、日本の近代化を後押しした人物であり、現代でも通用するようなセンスの持ち主だったことが邸宅内から良く伝わります。
こちらは有料での入館となりますが、邸宅内の風景と屋内から見る庭園の美しさは必見です。
大谷口歴史公園
昔このあたりの地域を支配した千葉氏の家来である、高城氏のお城の遺構が残っている公園で、戦国時代は中川や荒川を一望できる丘陵地として、軍事的に非常に重要な場所であったと言われています。
高城氏は北条氏側につき、北条氏と里見氏が激しくぶつかり戦った第二次国府台合戦で大きな活躍を見せたそうです。
公園内には実際に城の跡や堀の跡が数多く残されており、小金城(大谷口城)の当時を思い起こさせます。
畝堀などの特徴的な構造もいくつかあり、戦国時代などの戦術や、お城の構造などに興味のある人にはかなり興味深い公園としても感じられるのではないでしょうか。
動画制作・映像制作のロケ地とする場合は、園内の豊富な緑が背景として最適です。
また戦国時代に戦術的な意図で設けられた堀などの跡地から、戦術を再現したような映像を撮影することもできるでしょう。
動画撮影などにも、遺構を活用してみてください。
21世紀の森と広場
池や森林、原っぱなど様々な自然環境を彷彿とさせる、非常に広大な公園です。
その広さはなんと東京ディズニーランドとほぼ同じであり、その非常に広い園内には様々な見どころが点在しています。
例えば、水を中心とした自然環境を再現したエリア、千駄堀池は、水鳥が生活しやすい環境なので様々な水鳥がここにやってきます。
つどいの広場は非常に広い芝生のエリアなので、周囲の木陰で休みつつ子供ものびのびと遊ぶことができるのです。
縄文の森では、縄文時代の家である竪穴式住居を再現しており、自然の脅威に晒されながらも懸命に暮らしていた時代の人々の暮らしに触れることができます。
定期的にバードウォッチングなどのイベントも開催されており、地元の人も含めて様々なことを楽しむことができる公園です。
動画制作・映像制作をする際にも、のびのびとロケをすることができるでしょう。
東漸寺
浄土宗のお寺であり、その歴史はなんと530年ほどもあると言われている、由緒正しいお寺です。
一時期は廃仏毀釈や農地解放の流れで境内が荒廃したこともありますが、住職達の努力によって立派なお堂と緑が復活したという経歴があります。
ここでの見どころはその森に囲まれた立地と、四季折々の姿を見せる美しい自然の姿です。
境内には非常に多くの樹木が植えられており、春には見事なしだれ桜、夏には涼しさを感じさせる深緑、秋には燃えるような紅葉、冬はしんしんと積もる雪景色など、日本人の感性に訴えかける美しさがあります。
またその境内だけでなく、寺宝も魅力的です。
水戸黄門で有名な水戸光圀公が記した書簡、徳川家康の肖像画、徳川家康の家紋が入った団扇などが安置されており、長年の歴史とともにその信頼が感じられます。
萬満寺
少し変わった名前のお寺で、鎌倉時代は真言宗のお寺だった萬満寺は、室町時代に臨済宗のお寺となり、その時に今の名前になったようです。
白い壁と黒い柱が字格調高い美しさを醸し出しており、自然と背筋が伸びるような感覚になります。
ここでの見どころはやはり木造の金剛力士像であり、これは現在国の重要文化財として指定されています。
鎌倉時代、運慶によって作られたとされており、関東地方の仁王像の中でも最古の作品かつ最高傑作とも言われているのです。
鋭い眼光で前を見据え、迫力のある筋肉を持つ仁王像は、必見の価値ありでしょう。
春と秋に開催される大祭では、仁王尊が御開帳し、仁王様の股くぐりという行事が開催されるようです。
仁王像の脚の間をくぐり抜けることで子どもが健康に育っていくと噂されており、人気の高さが窺い知れます。
本土寺
正式には日蓮宗長谷山本土寺といい、大田区池上の本門寺、鎌倉の妙本寺と合わせて、三長三本と称されている、由緒正しい日蓮宗のお寺です。
本土寺には様々な歴史的資料や文化財が納められており、本土寺の信仰を感じさせます。
また、本土寺はアジサイの名所として有名であり、6月頃になるとその見事なアジサイを見に全国各地から観光客が集まります。
種類は10種類以上、本数はなんと5万本ものアジサイが咲きみだれるのです。
その見事なアジサイを見ていると、心が落ち着き癒されていくように感じます。
他にも春にはソメイヨシノやしだれ桜、八重桜などの桜を見ることができ、初夏にはアジサイの他に花菖蒲を楽しむことができます。
秋になれば見事な紅葉、冬になると雪をかぶった木々を見られるので、春夏秋冬の美しい風景を動画制作・映像制作に活かすこともできるでしょう。
矢切の渡し
江戸川を渡る渡し船のことで、川をはさんで松戸市側が矢切という地名であることから、ここから出る渡し船のことを矢切の渡しと言うようになったのです。
対岸側は、東京都の葛飾区、柴又となっています。
房総の魅力500選、日本の音風景100選に選ばれており、昭和の末期に歌謡曲「矢切の渡し」という曲が大ヒットしたことで、非常に大きな注目を集めたことがあります。
また矢切の対岸である柴又は、映画男はつらいよシリーズの舞台でもあり、この矢切の渡しもたまに出ていたこともあるのです。
元々は交通手段として官営で運行されていたのですが、現在は民営となり、主に観光目的で利用する人が多いようです。
ただ繁盛期や風の強さによってはモーターでの渡しになるので、風情を楽しみたい人はあらかじめ天候を見ておく方が良いでしょう。