近年「不動産テック」という言葉をよく耳にするようになりました。
不動産テックとは、不動産とテクノロジーを組み合わせたもので、従来の販売方法とは異なる新たな仕組みを指しています。
例えば物件のシェアリングやクラウドファンディング、IoTなども不動産テックの1つです。
そんな不動産テックの中でも近年は「VR」が注目され、様々なサービスに活用され始めてきています。
ただ、不動産業界とVRがどのように結び付くのかなかなか想像できない部分も多いでしょう。
そこで今回は、不動産業界に導入され始めてきているVRについて解説すると共に、導入するメリットや実際の活用事例、導入にかかるコストなどについて詳しくご紹介していきましょう。
VRをサービスに取り入れていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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VRとは?
まずはVRがどういったものか、詳しく説明していきましょう。
VRとは「仮想現実」という意味を持ち、Virtual Realityの略称でもあります。
VRというとゴーグルを付け、仮想空間で行動できるように錯覚させられるよう作られているのですが、実は視覚だけでなく人間が持つ五感を刺激しながら新しい体験をさせるテクノロジーになります。
例えば視覚はゴーグルで仮想空間を作り出し、現実の部屋では仮想空間にマッチした香りを流すことで、よりリアルな空間を体験できます。
さらに、風を吹かせることで肌の触覚を利用したリアリティを生み出すことも可能です。
VRは体感型ゲームやアトラクションを楽しめるものというイメージが強いですが、最近では様々な分野に進出し、VRを色んな形で応用しようと試されています。
いずれは医療現場での手術トレーニングや教材の内容がそのまま擬似的に体験できる、実際に着用しなくても試着のシミュレートができるといった応用も可能になってくるでしょう。
MM総研が行った調査によると、VRの認知度は「よく知っている」が16.9%、「聞いたことがある程度」が30.6%、「聞いたことはない・知らない」が52.5%という結果でした。
これは2017年度に発表された調査なので現在はもっと高い数字になっていることでしょう。
ちなみに、若者だけで言えば10代・20代を対象にしたVRの認知率調査では、2019年時点で約90%の人はVRを知っており、全体で約3割の人がVRを体験したことがあるそうです。
認知率は高い数字ですが実際に体験している人は少ないことが分かります。
家庭用として販売されているものもありますが、体験した人が少ないことからまだまだ一般的に普及しているとは言えない状況です。
VRの利用分野
先程も少し触れましたが、近年はVRを各分野で取り入れ始めています。
具体的にはどんな分野でどのように利用されているのでしょうか?
【ゲーム分野】
VRとゲーム分野の親和性は非常に高く、既に家庭用ゲーム機としてVRが発売されています。
プレイヤーはヘッドセットを身に付けて仮想空間に入り込み、コントローラーと体を使っていきます。
流れるBGMのビートに併せてブロックを切っていくリズムゲームや、リアルさを重視したFPSゲームなども発売されました。
自分が本当にゲームの主人公になった感覚に浸れるでしょう。
【エンタメ分野】
エンタメ分野はゲームと似ている部分が大きいですが、VRコンテンツを使って体を動かすアトラクションなどを指します。
近年はVRが体験できる施設も増えており、自宅になくても気軽に楽しめるようになってきました。
こうしたVR施設だと家ではなかなかできないようなことも体験できます。
VR ZONE SHINJUKU「極限度胸試し 高所恐怖SHOW」 というVRが用意されているのですが、現実世界だとかなり低い平均台を歩いているだけなのですが、VRゴーグルを通してみると地上200mの高さから板1枚の上を歩いている感覚に陥ります。
かなりリアルに作られていることから、中には1歩も踏み出せず終わってしまう人もいるようです。
VRは自由度も高いため様々なコンテンツを作り、集客率を上げることも可能です。
また
まだ現在は都市部を中心にVR施設が設置されていますが、今後は地方にも進出してくるでしょう。
【ファッション分野】
ファッション分野はこれからVR技術の進出が期待されている分野です。
近年、インターネットを通したオンラインショッピングが行われますが、オンラインショッピングで服を買うと到着した時に実際の色味やサイズ感などがイメージしていたものと違ったという経験をされた方は多いかと思います。
そのようなことが起きると、オンラインショッピングを利用しなければ良かったとマイナスイメージにもつながってしまいます。
しかし、VRの導入によって試着した時のサイズ感などが確認できるサービスが始まってきているのです。
消費者側にとっては服をオンラインショッピングで購入してもイメージの違いが生まれず、満足な商品選びができることでしょう。
一方で企業側にもメリットがあります。
例えばこれまで店舗経営だったお店がECサイト専門でVRサービスを導入すれば、店舗経営に掛かるコストを大きく軽減させることも可能です。
【不動産分野】
不動産分野は後に詳しくご紹介しますが、わざわざ物件へ足を運ばなくても室内の様子や内容をチェックできるようにVRが導入され始めてきています。
内見件数が減ればその分店舗スタッフの負担も軽減されるでしょう。
最近では物件の内見チェックはもちろん、リフォーム後のシミュレートができるサービスも登場してきました。
不動産分野でも今後さらにVR技術が導入されていくことでしょう。
VR内見を導入するメリット
VR内見を導入すると視聴者や不動産会社はどんなメリットが得られるのでしょうか?
主に5つのメリットがあるのでご紹介します。
空間の把握がしやすい
VR動画は視聴者にバーチャル体験を与えることができ、画像や普通の動画と比べて空間情報をより分かりやすく伝えられます。
不動産会社で働く人は、知識と今までの経験から文字の情報でも物件を具体的にイメージできるでしょう。
しかし、一般の方は経験不足であるため、文字情報や画像だけではイメージが沸かない上に、空間の把握も難しいので家具の配置や動線なども生活のイメージも沸きにくいと考えられます。
VR内見ならいつどこからでも内見のバーチャル体験が行え、経験不足を補って空間の把握能力を向上できるようになり、ミスマッチのない物件選びの実現度を高めてくれます。
物件探しの時間短縮
物件情報は条件次第ですが100件以上の情報があり、その中から1つの物件を見つけ出さなければなりません。
ほとんどの人はいくつか候補を見つけ、内見で比較して最終的に選ぶというやり方をしています。
しかし、内見候補を決めるまでに時間がかかってしまいます。
文字や写真だけでは情報不足であり、絞込みに時間がかかってしまいやすいのです。
VR内見なら短い時間で多くの情報を取得でき、候補物件の絞込みも効率化させることが可能です。
その結果、物件探しの時間短縮につながり、急ぎで新居を探す人には特に大きなメリットでしょう。
業務効率の向上
人によってはVR内見だけで成約に前向きになり、実際の内見は不要となるケースもあります。
内見は顧客と従業員が現地に向かう必要があるため、手間と負担がかかる上に移動時間が発生します。
この移動時間をカットできれば仕事を溜め込まずに済むため、業務時間の短縮が図れるわけです。
また、実際の内見前に顧客がVR内見を体験していれば、物件のイメージを共有できるメリットもあります。
イメージを共有すればミスマッチの防止となり、「思っていたものと違った」といった顧客の不満を減らすことが可能です。
VR内見は問い合わせを受けた時の回答にも役立ちます。
従業員もVR動画を通じて物件の確認や管理ができるので、問い合わせ内容に対して矛盾がないはっきりした回答ができます。
顧客のニーズに合った物件紹介ができる
顧客の中には直接不動産会社に訪れて物件を探すケースも多いです。
顧客の条件や要望から物件の選択肢を提案していきますが、選択肢の幅は実に広いと言えます。
条件にあった複数の物件の位置関係がバラバラであれば、内見には移動時間がかかりすぎて顧客と従業員の負担は大きいです。
従業員は業務効率も考えると、どうしても特定のエリアに限定して探す提案となってしまいます。
ただ、これは顧客の選択肢を奪うことになってしまうでしょう。
しかし、丸1日内見に時間を費やしても、希望に合わず成約に至らなければ無駄に経費をかけたことになるので、不動産会社としては避けたいものです。
そこで、店舗に訪れた顧客にVR内見をしてもらえば、1日かけずに複数の不動産を紹介できるメリットがあります。
歩き回っての内見よりも多くの物件を紹介できるので、選択肢を狭めず満足度の高い物件探しを実現できるでしょう。
集客力の向上
VRはまだ新しい技術であり、今後さらに進化していく可能性があります。
最新技術を導入しているという要素は会社のプロモーションに効果的であり、コンテンツを導入していること自体が強みとなるのです。
VR動画はただ映像を見るのではなく、よりリアルに見られる体験要素が人を惹き付けてくれます。
Webコンテンツとして公開すればサイトの滞在時間も自然に伸び、顧客が興味を持つ物件が見つかれば店舗への集客効果にも期待できるでしょう。
成約数の向上
VR内見はいつでもできるので、好きな時に物件のチェックが可能です。
比較検討がしやすいので、成約にもつながりやすいメリットがあります。
内見でも特に難しい物件は新築物件や退去予定の物件です。
実際の内見が難しい環境ですが、VR内見であれば現場に行かなくても間接的に物件の内部を把握できます。
そのため、購入や賃貸契約に対する不安を軽減でき、安心して契約の手続きに移れるでしょう。
VR内見を取り入れている不動産会社の中には、成約数が1.5倍になったという事例もあります。
成約数に伸び悩む不動産会社はVR内見の導入を検討してみると良いでしょう。
顧客からのクレームの軽減につながる
写真と実際の部屋の雰囲気が違ったというクレームは珍しくありません。
写真だと360度全て写しているわけではないので瑕疵を把握しきれず、内見で発覚するケースは少なくないのです。
VR内見は360度見渡すことができ、写真と比べて映りが鮮明なので清潔さや瑕疵がないかある程度把握できます。
実際の内見と比較し、VR動画と実物に違いがないか確認することが可能です。
物件がVR動画通りであれば、顧客は不満や不安を持つ心配がなくなるのでクレームやトラブルの軽減につながります。
実際の活用事例
VR動画の導入は不動産業界において様々なメリットがありますが、実際にはどのように活用されているのでしょうか?
ここでは、VRコンテンツ制作会社をいくつか紹介しましょう。
THETA 360.biz(シータ360ビズ)
クラウド上に画像をはじめとする情報を、保存・編集してVRコンテンツの作成・管理が行えるサービスを提供しています。
RICOH THETAが提供しているVRコンテンツクラウドサービスでもあり、成約率向上・顧客満足度向上を目指す不動産会社にも多く選ばれています。
THETA 360.bizを利用すれば、簡単にクラウド上に画像を保存して編集できるため、すぐにVR動画を活用することが可能です。
ホームページに掲載する場合、HTMLコードを取得すればすぐに埋め込みもできるほか、特別なソフトがなくてもすぐに導入できるという特徴があります。
利用できる機材はシータのみとなりますが、RICOHが提供しているサービスだけあってサポートも充実しています。
また、無料・有料のプランが全4種類用意されており、自社が利用したいサービスを踏まえて選択できる点も魅力です。
Spacely(スペースリー)
360度のVRコンテンツが簡単に制作できるクラウドソフトを提供しており、誰でもスピーディに編集できるようになっています。
クラウド上にパノラマ写真を保存・管理しながら編集できるほか、機材は何を使っても良いことが特徴です。URLでホームページへの埋め込みや利用・管理も行えます。
撮影における機材選びや撮影・コンテンツ作成など、様々なサポートが受けられるため、始めてクラウドソフトを利用する場合も安心して活用できるでしょう。
容量に応じて3種類の料金が設定されており、目的に沿って選択しやすくなっています。
PANOCLOUD 360(パノクラウド360)
大手印刷会社であるTOPPANが提供しているVR制作サービスで、360度迫力のあるパノラマを取り入れたVRコンテンツが制作できます。
動画制作・映像制作も手掛けており、完成後はIFRAMEでサイトに埋め込んで視聴することも可能です。
リコシータで撮影した画像のほか、Googleストリートビューの画像も使用可能で、様々な魅力あるコンテンツが制作できる点も特徴と言えるでしょう。
会社名が印字できる紙製VRゴーグルが販売されているので、不動産会社の店舗に置いておきたい場合も便利です。
ナーブ
不動産業を効率的に進めるために、VR内見をはじめとするコンテンツを制作できるソフトを提供しています。
クラウド上で制作できるのはもちろん、撮影時の負担軽減に役立つアプリを活用して編集作業を楽にできます。画質向上にはAIを用いており、撮影した画像処理も簡単に行えるので便利です。
1年契約のプランや様々な物件を利用するプランなど、全3種類の料金体系でサービスを提供しています。
VR内見を導入して、撮影・顧客満足度・接客など多くのメリットを実感してほしいと考えており、その技術力はVR業界を牽引していると言われています。
実際に導入実績も多く、信頼できる制作会社を探している方にもおすすめです。
不動産VR
不動産VRは、WEB上で物件の外観・内観・周辺上環境までをCGで体験できるサービスを提供しています。
CGに特化したVRコンテンツが特徴で、完成前の物件紹介ができるほか、VRを視聴しながら家具やインテリアの設置ができるサービス「かぐおくん」も提供しています。
顧客がVRで実際に家具を設置することで、生活を始めた時の様子や状況がイメージしやすくなるでしょう。
制作はプロのカメラマンをはじめ不動産VRのスタッフが全て行ってくれるので、特別な作業は必要ありません。
内観・外観両方のプランと外観のみのプランの2種類が基本となっていますが、オプションを利用すれば1棟ごと撮影してくれるサービスもあります。
SHOWRISE(ショーライズ)
不動産VR同様、CGに特化したVRコンテンツ作成を手掛けていることが特徴で、完成前の物件を紹介できるVRコンテンツとなっています。
完成前であっても、建設予定地にCGで物件を表示させたり、ベランダからの景色を表示したりすることが可能です。
撮影やVRコンテンツ作成は全てSHOWRISEが行ってくれるほか、アプリ化にも対応しているので利便性も高いです。
料金は要相談となっているので、物件や要望に応じて対応してくれる点も魅力と言えるでしょう。
houseVR
撮影して画像をアップロードするだけで、歪みのない綺麗なVRコンテンツを制作できるサービスを提供しています。
一般的な360度カメラでは歪みが出やすいといったデメリットがありますが、houseVR独自の画像処理技術によって自然な表示になるよう制作してくれます。
コンテンツの画面上にはテキストや付加情報を掲載できるほか、部屋と部屋をリンク付けして顧客に部屋をイメージしやすくさせられるといった点もメリットです。
自ら制作することも可能ですが、houseVRに依頼でき、なおかつオプションサービスも充実しています。
このように、VRコンテンツや動画、VR内見などを制作できる制作会社は数多くあります。
クラウド上ソフトを使って自ら制作できますが、制作会社に依頼するのも可能です。
クオリティの高いコンテンツを制作するために、VRコンテンツ制作会社を利用することも方法の1つとして検討してみてください。
コストについて
前述したVRサービス会社ではできることにも違いが見られます。
また、掛かってくるコストにも差が見られるので予算やクオリティに合わせてサービスを活用してみましょう。
THETA 360.biz(シータ360ビズ)
THETA 360.bizには無料で利用できるフリープランと有料プラン4種類の計5種類からサービスが利用できます。
フリープランの場合WEB上で公開できるコンテンツ数は1つだけ、広告もありの状態ですが、まずはお試しで利用してみたい時におすすめのプランです。
有料プランはパーソナル(5,000円)からスタート(10,000円)、ビジネス(30,000円)、エンタープライズ(50,000円)となっており、プランの料金が上がるに連れて自由度が高くなります。
最高料金のエンタープライズでは、動画の公開上限は500、月間PV上限数やデータ保存量も無制限で、アクセス制限やシステム連携なども活用できます。
また、プランとは別にオプションも備わっています。
例えば「撮影・オーサリング」は専門カメラマンが物件の360度動画を撮影してくれるオプションです。
自ら撮影する手間が省け、なおかつクオリティの高い360度動画が完成します。
他にも360度動画にCG技術を活用した「VRステージング」やVRゴーグルのレンタル、360度動かせるバナー広告の制作なども行っています。
具体的な料金は、撮影・オーサリングとVRステージングで34,800円、VRゴーグルのレンタルは1台月額20,000円、バナー広告は都度見積もりなので問い合わせてみましょう。
Spacely(スペースリー)
SpacelyではBASIC・PRO・容量無制限の3種類プランが用意されています。
BASICは月額4,980円(税抜)から利用でき、一部機能が限定されてしまうものの、小規模の不動産会社なら十分使いこなせるサービスです。
PROは月額12,980円(税抜)から、容量無制限は月額58,000円(税抜)から利用できます。
容量無制限ならカスタマイズプランから運用サポート、保管枚数も無制限で利用可能です。
初めて利用される方向けに無料トライアルも用意されています。
無料トライアルは2週間だけPROプランを利用できるため、まずは無料トライアルで体験してみましょう。
PANOCLOUD 360(パノクラウド360)
パノクラウド360の場合、1ヶ月あたりの料金プランが用意されているわけではなく、1アカウントを購入する形で利用するようになっています。
1アカウントあたりの料金は月額20,000円でツアー数は20URLまで、シーン数は200シーンまで利用でき、1アカウントの容量は1GBまでです。
また、特徴の部分でもご紹介した店舗における紙製ゴーグルは、オリジナルデザインの制作費を含め100個で40万円、2,000個で80万円になります。
たくさん作った方がコストも1個あたりのコストも抑えられるでしょう。
ナーブ
ナーブの料金プランは3種類あります。
プラン1の撮影アプリは、1年契約で月額5,000円から利用可能です。
プラン2のVR内見プランは1年契約で月額21,000円からとなっており、スマホとセットになったVRデバイス1台と公開物件数500戸のプラン内容になっています。
プラン3は多店舗運営会社や管理会社向けのプランで別途見積もりとなります。
具体的なプラン内容は紹介されていませんでしたが、VR内見プラン以上に幅広いサービスを活用できるでしょう。
不動産VR
不動産VRの料金プランは2形態で提供されています。
1つは内外観パターンで、外観に定点カメラ1箇所、内観に定点カメラ10箇所設置し360度カメラでの撮影が可能です。
料金は56万円(税抜)となっています。
もう1つのプランは外観のみパターンで、外観の定点カメラ1箇所のみの360度カメラを使った撮影です。
料金は14万円(税抜)から利用できます。
それぞれオプションとして外観や内観の追加も可能です。
外観1棟を追加するなら58,000円(税抜)、内観1棟追加するなら42万円(税抜)、外観の定点追加は15,000円(税抜)から利用できます。
SHOWRISE(ショーライズ)
SHOWRISEはまだ建築前の物件でもVRを使って内見できるように、3DCG技術を活用してあらかじめ見学できるようにしたサービスです。
具体的な料金体系は発表されていませんが、3DCGで制作していくため物件ごとに見積もりは変わってくると考えられます。
houseVR
houseVRでは様々な料金プランが設けられています。
自社が撮影したVR映像を500物件分2500ショットまで可能にしたhouseVRプランは、月額1万円(税抜)から利用できます。
また、一眼プロ撮影から映像プログラミング作業、スマホVRの利用は5ショット掲載可能で35万円~(税抜)となっています。
撮影も依頼するなら撮影一括プランを利用した方がお得です。
撮影一括プランには、8KのVR撮影プラン、4KのVR撮影プラン、THETASを利用したVR撮影プランに分かれています。
それぞれ1VRまで掲載可能ですが、別途撮影時の出張交通費やサーバー管理料が必要で、料金は8Kが15,000円(税抜)、4Kが9,500円(税抜)、THETAS(税抜)が3,000円からとなっています。
さらに、フルサポートプランでは初期費用や完全研修が全て込みで、月間500物件のhouseVRを利用でき、なおかつ物件入れ替えが無制限のプランです。
月額10,800円以下(税抜)で利用でき、10時間の研修つきで研修時間の賃金助成対象に該当しています。
他にもポータルサイトの利用が無料だったり、1物件からVR撮影が3,000円で可能だったりと、オプションサービスも備わっています。
別途見積もりとなりますが、ライブVRやドローンVRなども利用できるため、利用したいサービスに合わせてプランを選んでみましょう。
VR内見イメージ
VR内見と言っても具体的にどのような雰囲気、見方ができるのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、実際にVR内見ができるサイトをご紹介していきます。
セゾンハウス
セゾンハウスは埼玉県さいたま市にある不動産会社で、主に東京・埼玉の首都圏を中心に物件を紹介しています。
VR内見では自分が立っている位置と向きがどこかすぐ把握できるよう、間取り図を表示させています。
秋田賃貸ナビ 秋田住宅流通センター
秋田市・横手市周辺地域の不動産を紹介している秋田賃貸ナビでは、THETAを活用したパノラマ画像を見ることができます。
それぞれの物件に一般的な画像とVRで見られるパノラマ画像、さらに動画まで掲載されています。細かい箇所も内見せずに十分チェックできるでしょう。
長谷工の仲介
長谷工の仲介は、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城エリアの中古マンションや一戸建て、土地、投資用物件などの不動産売買を担っています。
こちらも検索する時に「360°VR内覧」で分類でき、細かい部分まで部屋の中を見られるようになっています。
また、マンションであれば窓からの眺望が見られたり、画面内にはそれぞれの部屋まで1クリックで行けるように設定されていたりするので非常に使いやすいです。
不動産業界におけるVR導入についてご紹介してきました。
不動産業界にVRを取り入れることで、消費者側が分かりやすくなることはもちろん、企業側にとっても様々なメリットが得られます。
もし、現在VRを取り入れてみたいと考えている方は、上記サービスなども活用してみましょう。
ただし、注意点として上記サービスには自分で撮影しなくてはいけないプランもあります。
こうした撮影はプロの手で、高品質な機材で行った方がVRにも高いクオリティが出て顧客満足度も高まるでしょう。
自分での撮影に自信がない方はぜひ動画制作・映像制作のプロに任せてみてください。