山梨県は豊かな自然に囲まれた内陸県で、南には富士山、北には八ヶ岳、西に南アルプス、東に奥秩父山地と山々に囲まれています。
高い山々に囲まれているため海からの風が遮られ、年間を通して雨が少なく晴れの日が多い気候が特徴です。
東京から山梨までのアクセスは、車の場合は中央自動車道経由で約2時間弱です。
電車の場合の所要時間も中央線特急を利用し約2時間となります。
山梨県は気候的にブドウの栽培に適しており甲州ワインの産地として全国的に知られています。
ブドウや桃などのフルーツ栽培地の他に、国宝のある史跡や様々な名勝地、温泉などのスポットもたくさんあり、多くの観光が訪れるエリアです。
そんな山梨県での動画制作・映像制作におすすめの撮影地をご紹介しましょう。
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津金学校
朝の連続ドラマ「花子とアン」にて明治時代の学校でのシーンを撮影する際に使われたのが津金学校です。
八ヶ岳の南麓の廃校になった木造校舎をミュージアムとしています。
明治8年に建設された旧津金学校は擬洋風の木造校舎で山梨県の指定文化財となっています。
内部は歴史資料館として、明治期からの学校関連の教材や郷土の資料などが展示されていて、懐かしい雰囲気を味わうことも可能です。
足踏みオルガンや始業の鐘、鼓笛隊の楽器など当時学校で使用されていたものに実際に触れ体験できるようなオープン展示となっています。
昔懐かしい明治時代・昭和初期を感じさせる空間で、1階にはカフェスペースもあり美味しいコーヒーが提供されているので撮影の合間にくつろいでみてはいかがでしょうか?
忍野八海
忍野八海は天然記念物の湧水群として神秘的な魅力のある人気スポットです。
富士山に近いため、天気が良い日は雄大な富士の姿を望むこともできます。
富士山の雪解け水が湧くパワースポットとしても有名で、多くの観光客が訪れます。
名水百選にも選定されており、山梨県の新富嶽百景にも選定されて、2013年には富士山が世界遺産に登録された際に忍野八海も構成資産の一部として登録されています。
昔、この地にあった忍野湖が干上がった後に盆地となった場所で、富士山の伏流水を水源とした湧水が池となり忍野八海となりました。
八海と呼ばれるようになったのは、富士山を参拝する富士講の人々が富士登山の際に8つの泉を巡礼する八海めぐりに由来しています。
忍野八海で最大の池は第1霊場の出口池で、池の高台には出口稲荷社が建立されているのです。
最も湧水量の多い池は第5霊場湧池で湧水量は毎秒2.2立方メートルもあります。
湧池には水中洞窟があり池の底から洞窟の奥まで約55mあることが潜水調査で確認されました。
その他の泉の特徴は、第4霊場の銚子池は間欠的な湧水、第8霊場の菖蒲池はその名の通り周囲に菖蒲が生い茂る沼状の池となります。第7霊場の鏡池は逆さ富士が映る鏡となることが名前の由来だが、水が濁り清らかな湧水ではありません。
第3霊場の底抜池は「はんのき資料館」の奥にあり、忍野八海で唯一個人が所有する池となり、第6霊場の濁池は川に隣接し地底から少しだけ水が湧いている池となります。
最後に第2霊場の御釜池は忍野八海の中で最も小さな池で、窯の中でお湯が沸騰するようにぶくぶくと水が湧き出していたと伝えられています。青い水が美しく、藻の中にイワナなどが泳ぐ姿が見えるほど水が澄んでいて綺麗な自然の風景を撮影するのにもおすすめです。
忍野八海は8ヶ所それぞれに特徴があり、様々な伝説や言い伝えなどが残されています。
古くからの巡礼地のためパワースポットとして訪れる観光客も多く、人気の観光地となっています。
それぞれの池で表情が違い、富士山を入れた撮影にも適しているのでロケ地として活用してみると良いでしょう。
新倉山浅間公園
新倉山浅間公園は富士吉田市にある街区公園で1959年10月に設置されました。
新倉山の中腹にあるため、富士山がよく見える場所としても有名です。
麓には新倉富士浅間神社があります。
園内には650本あまりの桜が植えられ、2016年からは「新倉山浅間公園 桜まつり」が開催されています。
戦没者の忠霊塔としての五重塔が有名で、この五重塔と富士山そして桜を同じ画面に収めることができる撮影スポットです。
ルフトハンザ航空の機内誌やミシュラン・グリーンガイド・ジャポン改訂第4版の表紙の写真は京都ではなく、ここ新倉山浅間公園で撮影された「富士、桜、五重塔」の写真が使用されています。
特にタイでは「京都と富士を同時に見ることができる場所」として知名度が高くなっています。
ただし、一番良い撮影・眺望ポイントは公園隣の私有地のため、誤って入場しないよう立ち入りが禁止されています。
桜の季節以外では冬の積雪の時期などに日本らしい風情が感じられておすすめです。
昇仙峡
昇仙峡は秩父多摩甲斐国立公園にあり、国の特別名勝にも指定された日本一の渓谷美を誇る渓谷です。
奇岩や奇石、長い間に削り取られた断崖と、清らかな水の流れが美しい観光地となっています。
渓谷沿いには遊歩道が整備され、巨大な石が自然のトンネルとなっている石門や、豊富な水が白いしぶきとなって流れ落ちる仙娥滝、昇仙峡の主峰である覚円峰など、数々の見どころがあります。
覚円峰は花崗岩か浸食されてできたもので、直立の高さは約180mもあります。
紅葉の名所としても知られ、見頃は10月下旬から11月上旬です。
中国の仙人が住む山のような雰囲気が感じられるスポットでもあり、また映画「太陽」のような大自然が広がる美しい渓谷です。
他にも、大正14年に作られた「長潭橋(ながとろばし)」は建築雑誌にも取り上げられる県内最古のコンクリートアーチ道路橋として土木遺産に認定されています。
明野のひまわり畑
南アルプスや甲斐駒ケ岳に囲まれた北杜市には、明野のひまわり畑があります。映画「いま、会いにゆきます」のラストシーンで使われた美しいひまわり畑に心を奪われた人も多いのではないでしょうか?そのシーンは明野のひまわり畑で撮影されています。
北杜市は日照時間が日本一長く、青い空に太陽をいっぱいに浴びて育つひまわりは市のシンボル的な存在となっています。
夏には毎年ひまわりの開花時期に合わせイベントが開催されます。「サンフラワーフェス」では地元の新鮮野菜が販売され、特にひまわりの種をトッピングした黄色いソフトクリーム「ひまわりソフト」が人気です。
「サンフラワーフェス」ではその他にも、八ヶ岳スモーク、はちみつジンジャージュース、焼きとうもろこしなどの様々な出店が並び、地元の味を楽しむことができます。
明野のひまわり畑は20ほどあり、南アルプス山脈や富士山などの名山を背景に、高原一面に咲き誇る約60万本のひまわりを撮影してみてはいかがでしょうか?
河口湖オルゴールの森
河口湖のほとりにある「河口湖オルゴールの森」はアンティークのオルゴールなどを集めた美術館です。
世界最大級のダンスオルガンやタイタニック号にて使用される予定だった自動演奏楽器なども展示されています。
園内には日本有数のローズガーデンがあり、四季折々の花が楽しめるように植栽が工夫されています。
絵本から出てきたような小さな教会や、中世ヨーロッパの雰囲気たっぷりの建物も随所に配置されているので、海外に行かなくてもその雰囲気を撮影することができるでしょう。
白鳥が泳ぐ湖を背景としたボートデッキ、ハート型の花壇、シンデレラの馬車、プリンセスの階段など、人気の撮影スポットがいっぱいです。
プリンセスプランでは、王侯貴族のようなドレスを着て優雅な庭園で撮影ができるメニューなどもあります。
特別な日の撮影にもおすすめです。