YouTubeやInstagramといった幅広いSNSサービスのユーザー数が増加したことで動画広告の需要も高まっています。動画広告においては、ブランディングや認知拡大効果が高く、効果検証がしやすい点が特徴です。反響が得られれば大きなマーケティング効果も期待できます。しかし、動画制作が初めてだと制作の流れが分からず、不明な点や不安も多いはずです。
そこで今回は、動画制作を業者に依頼する際の流れや打ち合わせのポイント、企画のポイントや依頼する際の注意点などを徹底解説していきます。業者に依頼するといっても任せっきりにしてしまうと思っていたような動画ができない可能性もあります。企業が把握しておくべき内容を徹底的に解説していくので、動画制作を考えている企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
動画制作の基本の流れ【初心者向け簡単解説】
まずは、動画制作の基本的な流れを解説していきます。
①制作会社に依頼をする
②コンテやシナリオ作成などの企画の実施
③撮影や素材制作
④編集
⑤音入れ
⑥納品
動画には実写やアニメーションといった種類がありますが、アニメーション動画の場合は、撮影がイラスト作成に変更となるだけなので、基本的な流れは変わりません。ただし、制作する会社によっては若干の違いがあるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
動画制作のスケジュール
動画制作を依頼する際、「どの程度の期間で制作が終わるのか」と心配になる方もいるはずです。期間は動画の内容によっても異なりますが、制作を発注してから納品まではおおよそ1～3ヶ月程度が目安となっています。
・企画：3週間
・撮影：1週間
・編集：3週間
上記を想定して依頼をしてください。ただし、フィードバッグの回数によっては、最初に提示されたスケジュールの通りに進行できないケースもあります。社内での会議が延期になるといった事象が発生する可能性もあるため、余裕を持った計画で動画制作を進めることが大切です。
動画制作会社・映像制作会社に依頼する前の事前準備
動画制作会社に依頼する際に必要となる準備を解説していきます。スムーズに依頼をするためにも参考にしてください。
目的を決める
動画制作では「目的」を決めることが大切です。
・企業の認知拡大
・商品やサービスの認知拡大
・企業ブランディング
・サイトへの誘導
・商品の購入
・採用 など
企業によって動画を作る目的には違いがあります。動画を作成するなら様々な情報を詰め込みたいと考える方もいるでしょう。
しかし、色々な情報が詰まった動画は内容がわかりにくいです。動画を作成した意味がなくなってしまうので、成果につながる動画を作成するためにも目標を設定しましょう。
予算を決める
動画制作を依頼する前に予算も決めておきましょう。予算が曖昧になってしまうと、制作会社側もどんな内容にすればいいのか悩んでしまいます。追加で料金が発生するケースもあるので、上限を決めておかないと制作会社とトラブルを起こす可能性もあります。
予算を決められない・わからない場合は、動画のイメージを伝えてどの程度の費用が発生するか相談してみましょう。動画制作の相場に関しては、1本あたり30万円～200万円ほどとなっています。実写やアニメーション、動画の長さなどによって費用は異なるので、ある程度の費用を制作会社に問い合わせておくと、予算を決める際の参考になります。
素材を収集する
「少しでも制作費用を抑えたい」「動画制作に費用をあまりかけたくない」と考えているなら、動画制作に活用できる素材を会社で用意するのもおすすめです。自社に動画制作で活用できる動画素材や静止画素材、音声素材があれば、事前に制作会社に伝え、打ち合わせの前までに用意をしておきましょう。
素材があれば提出することで費用の削減が可能です。ただし、活用をしても問題のない素材なのか事前に確認することが大切です。活用できない素材だった場合、作成のやり直しとなるので、さらにコストがかかってしまいます。
h3：納期を決める
「この時期までに制作を終わらせてほしい」「動画を使いたい時期が決まっている」といった場合は、納期を事前に決めておきましょう。内容によって動画制作にかかる機関には違いがありますが、前述したように1～3ヶ月程度での納品が可能です。希望があれば打ち合わせの際に伝えておくと、制作会社が希望に見合うスケジュールを組んでくれます。
ただし、修正が発生すればスケジュールが変更して納期に間に合わない可能性もあります。余裕を持った納期の提案が大切です。完成を伸ばせない事情があれば、前もって伝えておくとスケジュールも組みやすいです。
実写動画の制作の流れ
実写動画を制作する際の流れを詳しく解説していきます。
流れ①打ち合わせとヒアリング
まずは、納期はいつまでか、動画の使用目的や使用用途、動画の内容などをもとに打ち合わせを行います。
どのような動画を制作したいのか、動画を制作する目的や動画の使用用途は何か、などのヒアリングをもとに制作会社は企画を考え出します。
打ち合わせにおけるポイント
「動画を制作したいけれど、しっかりとしたイメージが抱けない」という方はとても多くいらっしゃいます。
特に、動画の企画や構成、編集などを考えることは非常に難しいことと思います。
具体的なイメージを持ち、効果のある動画を制作するためには、制作会社との打ち合わせやヒアリングが重要になります。動画のイメージがぼんやりとしている場合にも、ヒアリングを念入りに行うことで動画制作の目的や動画の完成イメージが徐々に見えてくることでしょう。
自分の作りたい動画のイメージを制作会社に理解してもらうことが大切です。
制作会社とイメージをより具体的に共有するために、制作会社の実績動画を見るなどして、仕上がりのイメージや動画制作の方向性を決めていきます。この打ち合わせの際に、撮影のスケジュールや納期を決めることが一般的です。
打ち合わせやヒアリングの際に、商品やサービスの魅力を説明しても伝わらなかったり、動画の完成イメージにズレを感じてしまったりする場合には、制作会社の選び直しが必要かもしれません。
完成イメージに大きなズレがあると、打ち合わせが長期化し費用が高くなってしまうこともあります。
依頼者のイメージを汲み取り、「動画によってどのような効果が得られるか」というようなマーケティング面も踏まえて打ち合わせを進めてくれる制作会社が望ましいです。
制作目的や完成イメージが明確になったら、動画の使用目的を決めましょう。そのうえで、動画の構成や編集方法、制作にかかる費用、納期などの提案があります。
また、制作会社との打ち合わせの際に、自分で企画やシナリオを用意できる場合には、納期を短くし費用を抑えることができる場合もあります。
ある程度イメージができている場合には、事前に制作会社に相談してみるのもひとつの方法です。
動画制作の打ち合わせに関する情報は下記サイトもチェックしてみてください。
関連リンク
流れ②動画制作にかかる費用の見積もりをチェック
打ち合わせやヒアリングが完了したら、動画制作にかかる費用をまとめた見積もり書の提示があります。
「何にいくらかかるのか」、「費用にどこまで含まれるのか」を確認しましょう。
いざ動画が完成してみたら、見積もりよりも費用が高くなってしまっていた、というトラブルは少なくありません。
これは、修正などの作業にオプション料金がかかってしまうために起こることが多いのです。
修正や編集をどこまで行ってくれるのか、何の作業がオプションになるのか、を確認しておきましょう。
流れ③制作内容・見積もりを確認した上で正式に発注
提案内容や見積もりの内容に問題がなければ、正式に発注となります。
ここまでの段階で、依頼しようとしている制作会社で問題がないかどうかを見極めることが大切です。自分がイメージしている動画を制作してもらえるかどうかは、制作会社の企画力と提案力にかかっています。
また、自分が制作したい動画のジャンルを得意としているか、品質の高い動画を制作できる会社かどうかを確認しましょう。
これらのことを確認するには、制作会社の実績動画などで見るのがよいでしょう。
自分が良いと思った動画を制作した編集者のいる制作会社に依頼するのが一番おすすめの方法です。
正式に発注となれば、この際に契約書や発注書を交わします。
動画を制作するうえで企業の機密情報などを制作会社に渡すことがあると思います。
契約書の中に機密保持条項が記載されている、情報漏洩の対策がされていることを確認しましょう。
また、各権利関係が誰にあるのか、動画の利用範囲を確認することも大切です。
流れ④打ち合わせ・ヒアリング内容に基づいたシナリオの提案
ここまでの過程に問題がなければ、動画制作のプランを具体的に決めていきます。
打ち合わせやヒアリングをもとにお客様の希望を踏まえ、使用目的や使用方法に合わせた動画の企画書やシナリオ（台本）、絵コンテを作成します。
シナリオには、どんな動画がどのような順番で流れていく予定なのかが書かれています。
絵コンテは、シナリオをより具体的にしたものになります。
絵コンテは、動画によって作成しない場合もあるので、作成の有無は制作会社に確認しましょう。
シナリオや絵コンテの制作をすることで、動画の完成イメージが掴みやすくなります。
制作会社とお客様がイメージを共有することで「思っていた動画と違う」などといったトラブルをなくすことができるでしょう。
企画によって動画の完成度や満足度は大きく変わります。
動画制作において、企画は非常に重要な工程になります。
制作会社は動画制作のプロですから、お客様では思いつかないような企画やアイディアを提案してくれることでしょう。
自分で全て決めるのではなく、制作会社の担当者と共に企画を考えることがおすすめです。
自分が考えているイメージを制作会社に伝える作業は、実はとても大変な作業なのです。
お客様でイメージしている動画の参考資料や参考映像があることで、イメージを共有しやすくなるでしょう。
イメージの共有が上手くいかないと、打ち合わせの回数も増え、納期の遅れや無駄な費用がかかることもあります。
動画のほとんどがシナリオ制作で決まると言っても過言ではありません。
念入りな打ち合わせで、動画の方向性のブレをなくすことが何よりも大切です。
動画の撮影を行う前にできる限りイメージを共有することで、打ち合わせや撮影時の無駄な時間を削ることができるでしょう。
動画が完成してからイメージが違うとなれば、時間だけでなく費用も大幅に上回ってしまうこともあるのです。
イメージのズレを最小限に抑えるために、シナリオや絵コンテはなくてはならない存在といえます。
企画や構成のポイント
動画制作は、企画・構成によって仕上がりが左右されます。動画を制作する目的やターゲット、配信先などを明確にすることで、より高い効果を発揮できる可能性があるためです。ここでは、企画や構成のポイントについてご紹介します。
目的を明確にする
まずは、動画をなぜ・何のために制作するのかを明確にします。企画の段階では、打ち合わせ内容から動画の意図や目的をまとめていきます。目的を明確にすることで、ターゲットにどう行動してほしいかが定まっていくためです。
例えば、企業紹介やブランディング、自社商品の販売促進など、企業によってその理由は様々です。目標を設定するには、「自社を知ってもらうことで○○（商品・サービス名）を購入してほしい
といった、より具体的に設定するのがポイントになります。
ターゲットを明確にする
目的が決まったら、続いてターゲットも明確にしていきます。ターゲットを決める際は、どのような人に向けて動画を制作するかを考えていきます。
自社商品やサービスの購入を促したいのであれば、その商品やサービスが対象になっている顧客層に注目し、ターゲットのイメージを固めていきましょう。ターゲットが明確になれば、動画をどのようなテイストにするか、尺はどうするか、何をアピールするかも定まってきます。
掲載する媒体を決定する
次の工程では、動画の配信先である媒体を決定します。YouTubeをはじめ、XやInstagram、FacebookなどのSNSが主な媒体です。
配信先によって、コンテンツの世界観や最適な長さなどが変わっていきます。動画の長さで言えば、各媒体によって以下のように違いがあります。
|
動画を掲載する媒体名 |
おすすめの動画の長さ（尺） |
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YouTube |
約6秒～2分 |
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X |
約30秒～40秒 |
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約30秒 |
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約50秒～1分 |
上記を見てわかるように、YouTubeは最も長さのある動画を制作する際の掲載先として適しています。反対に、SNSはいずれも1分以内と短い動画を掲載するのにおすすめです。
YouTubeは世界最大級の動画配信サイトであり、多くのユーザーに広く訴求したい方に最適です。Xは10代～20代の若年層を中心としたユーザーが多く、Instagramは若年層の女性、Facebookでは40代～50代のビジネスパーソンのユーザーが多くなっています。ターゲットに適した相性の良い媒体を選択するには、こうしたユーザー層から見ていくのもおすすめです。
動画のスタイルを考える
動画には、大きく分けて導入・商品やサービスの紹介・キャンペーンの告知・問い合わせ先や企業紹介の4つの構成があります。これを起承転結型と呼び、1つの媒体に掲載する際に適したスタイルです。
動画は1分以内から長くても2分程度が基本となっています。最後まで飽きさせずに見てもらうためには、短くまとめることが大切です。まずは動画の目的によって時間を決め、構成ごとに何を伝えたいのか明確にします。
時間が決まったら、動画の流れを書き出し、1つの項目に使える時間と伝えるべき内容を明確にしていきます。その後、時系列に表して調整し、脚本を完成させていく流れです。
初めから明確な時間を定めずに、目的に合わせて撮影し、編集の段階で時間を調整する方法もあります。複数の動画を作成したり、いくつかの媒体に掲載したりする場合におすすめです。動画を撮影する前の段階で細かな構成を組んでおくことで、理想の仕上がりになります。
流れ⑤動画を撮影する場所・スケジュールの確認
撮影スケジュールの作成をします。撮影スケジュールは、撮影を効率よく進めるために必要不可欠なものです。
撮影当日のスタッフや、撮影機材の動きを時系列に沿って記載しておきます。
また、撮影場所やスタジオ、出演者のキャスティング、撮影に使う機材や道具の手配を行います。
お客様で機材の用意や撮影場所、出演者の確保ができる場合には費用がかからないことが多いです。
事前に制作会社に確認しておきましょう。
流れ⑥動画に使用する映像を撮影
入念な打ち合わせが終わり撮影の準備が整ったら、撮影に入ります。
カメラマンや撮影機材を手配し、撮影場所に向かいます。
パンフレットやチラシなどの、既存の画像を使用して動画を制作する「撮影が不要」な場合には、シナリオに合わせて動画制作に必要な画像データを集めます。
お客様である程度用意ができる場合には、費用を抑えることができることもあるので、事前に確認してみましょう。
動画制作は静止画と違い、微妙なニュアンスのズレなどが生じやすくなります。
撮影当日には、撮影現場に立ち会うのがよいでしょう。
流れ⑦撮影データの編集作業
シナリオの流れに沿って、撮影したデータを動画にしていきます。
初回の編集を「ラフ編集」と言い、ここでどの程度まで完成に近づけるかは打ち合わせで決めます。
素材をカットしテロップを入れるだけのシンプルな編集から、細かい演出や合成編集を取り入れた完成に近い編集まで幅広くあります。
「とりあえずの流れを確認するために比較的簡単な編集でよい」という場合や、「完成に近い編集を行い、仕上がりを具体的にイメージしたい」など要望に応じて編集してもらうことができます。
企画やシナリオ作成の際に綿密な打ち合わせを行っており、イメージの共有ができている場合には、できる限り完成に近い動画にすることをおすすめします。
完成に近い状態の動画を確認することで、イメージをより持ちやすくすることができるでしょう。
また、イメージと違うことがあれば、この段階で修正してもらうことで無駄な時間がかかるリスクが少なくなります。
流れ⑧試写でイメージの相違・内容に誤りがないか確認
ラフ編集をした動画が完成したら、試写を行います。
動画の内容が、制作会社とお客様のイメージが合っているか、動画の印象や表現の内容を確認します。
動画の構成や流れ、デザイン、テロップ、BGMなどの内容を確認し、修正が必要な場合にはここで制作会社に伝え、修正を行ってもらいます。
流れ⑨試写の結果に基づいた修正作業
試写の結果をもとに、動画の細部を詰めていきます。
試写で修正する部分が見つかった場合には、修正作業を行います。
多くの制作会社が、ラフ編集の段階では修正することを想定して動画制作を進めている場合が多く、比較的短時間で修正は終わることが多いです。
しかし、中には「構成全体の修正をしてもらいたい」こともあるかもしれません。
そのような場合には、打ち合わせや撮影、編集をやり直さなければならないこともでてきてしまうこともあります。
このようなトラブルを避けるためにも、シナリオ構成の際に、制作会社とイメージの共有をしておくことがとても大切になります。
流れ⑩修正後の動画を試写・微調整
修正が終わった動画の試写を行います。
ここでもう一度、構成やテロップ、ナレーションに誤りがないかを確認します。
誤りがあった場合には、修正や微調整を行います。
流れ⑪動画の最終チェック・ナレーションの挿入
動画の微調整が終了したら、最後の確認を行います。そして、完成した動画に録音スタジオにてナレーションや音楽を入れる作業をします。ナレーションを入れる場合には、シナリオとは別に「ナレーション原稿」を用意します。話し方のトーンや雰囲気、言い回しを確認しながらナレーションを入れる作業を行っていきます。
流れ⑫動画データを納品
お客様の要望に合わせてDVDやPC用データ、テープなどのマスターを納品します。
流れ⑬公開
動画の公開は、どのような媒体に掲載するかによって方法が異なります。ここでは、YouTubeに公開する際の方法をご紹介しましょう。
パソコンでアップロードする場合、まずはYouTubeにサインインしておきます。複数のアカウントがあるなら、正しいアカウントでサインインしなければなりません。アカウントを間違ってアップロードすると、正しくやり直す際に獲得した再生回数を失ってしまう可能性があるからです。
YouTubeのホーム画面から「動画の管理」に進み、「作成」、「動画アップロード」の順にクリックしていきます。動画アップロードをクリックすると、ポップアップが表示されます。そこで動画をドラッグもしくはドロップして、アップロードしてください。
「ファイルを選択」からもアップロードが可能です。サムネイル画像やオプションは、アップロード中に行えます。
続いて、タイトル・動画の説明・タグを入力し、プレイリストを選択します。プレイリストは、年齢制限があるのか、子ども向けなのかどうかをYouTube側に伝えるためのものです。
また、動画の表示方法は公開・限定公開・非公開があります。中でも限定公開は動画のURLを知っているユーザーのみ閲覧可能になる方法です。広く訴求したいのであれば公開に設定しましょう。
流れ⑭完成後のアフターフォロー・修正
動画が完成した後のアフターフォローを行います。
もし、完成した動画に間違いがあったり修正して欲しいところがあったりした場合には、無料で修正を行います。
また、動画をどのように活用すると効果的なのか、次に動画制作をするとしたらどのような動画にしたらよいか、などといったアドバイスがあるでしょう。
このようなアフターフォローがない制作会社はやめておいた方がよいかもしれません。
完成後の修正や編集に応じてくれるか、修正にはどのくらいの時間がかかるか、といったことを確認しておくことも大切です。
アニメーション動画の制作の流れ
アニメーション制作の流れを簡単に解説していきましょう。
①アニメーションの構成を作成する
まずは、動画のテーマや大まかな流れを決めます。その際には「何を伝えたいのか」目的を明確化させましょう。その他にも、ターゲットや動画を観た人の行動についても考えます。目的が決定したら、アニメーションの詳細を考えていきます。キャラクターや動画の長さ、動画の大まかな流れを検討してください。
②絵コンテの作成
構成で考えた動画の流れをアニメーションに近づけるための工程です。絵だけで作成すると考える方もいますが、文字を書き込むことも可能です。自分で作成する場合は、セリフやキャラクターの動きなど、細かい説明やポイントなどを書き込んでおくと、動画編集をスムーズに行うことに役立ちます。
③素材の作成
編集をするアニメーション動画のもととなる素材の作成です。原画、動画、色付け、背景画などの工程があり、手書きやCG、3DCGなどを活用して作り出していきます。
④編集
素材を順番につなげていく工程です。音入れやナレーションなどを加えていきます。
アニメーション制作の流れについては、下記サイトでも詳しく解説しています。
関連リンク
動画制作・依頼の際の注意点
動画制作を行う上では、いくつか注意すべき点があります。ここでは、動画制作の注意点についてご紹介します。
メッセージを入れ過ぎない
ターゲットに伝えるメッセージは、30秒の動画であれば1つもしくは2つ、1分の動画なら3つまでが適しています。あまりにもメッセージを入れ過ぎてしまうと、結果的に何を伝えたかったのかわからなくなります。動画の再生時間は限られているので、できるだけメッセージを1つに厳選し、ユーザーの意識を向けられるよう工夫が必要です。
撮影後の追加撮影や修正は不可
撮影が終わってからは、追加の撮影や修正は基本的にできません。制作会社が対応してくれたとしても、追加で撮影費用がかかる可能性があります。
後から後悔しないためにも、撮影には必ず同席し、自分の目で見て確かめましょう。変更したい時には、完成する前の段階で細かい設定変更したい旨を伝えなければなりません。
ブレが生じないようにする
現在は動画広告が非常に多くなっているため、今主流の動画を参考にした表現を期待して進めてしまう傾向にあります。そこで注意したいのが、動画の目的とターゲット、そして何を伝えたいのかにブレが生じていないかです。ターゲットや伝えるべきことにブレが生じていると、本来の目的にそぐわない動画になってしまう可能性があります。
制作費や制作期間を確認しておく
動画制作には、まとまった費用がかかります。予算がいくらなのか、いつまでに動画を公開したいのかによって、適切な作業内容で契約する必要があります。
中には、制作会社が一部の工程を外部に委託しているケースもあるので、事前に製作費や制作期間は、問題がないかよく確認が必要です。外部に委託している場合は、クオリティに差が生じる可能性もあります。
商標権侵害に注意
誤って契約書に記載された用途以外で動画を活用した場合、制作会社の著作権や使用権侵害になってしまう可能性があります。キャストが出演している場合には、契約期間が定められているケースも多く、期間が過ぎて使用した場合は使用権侵害となってしまいます。こうした商標権侵害に注意し、契約書の記載事項をよく確認しておくようにしましょう。
他にも動画制作における注意点を知りたい方は、下記も参考にしてみてください。
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動画制作にかかる費用の相場
動画制作は、自社で制作するのか、制作会社に依頼するのかで費用の相場が変わってきます。自社で制作する場合は、撮影機材や編集ソフトが必要です。
既に保有している場合は10万円以内で制作も可能ですが、新たに機材や照明を揃える場合は30万～50万円が費用相場となります。撮影がどれくらい大掛かりなものになるか、またキャスティングが必要な場合は費用も高額になります。
制作会社に依頼する場合は、80万～300万円以上になるケースも多いです。クオリティの高さや、どこからどこまでの工程を依頼するかによって費用は異なるため、このように幅広い相場となっています。
動画制作の費用相場についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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動画制作・映像制作ならGJC
動画制作を制作会社に依頼しようと思っているなら、成果につながる動画制作を得意としているGJCを検討してみてください。GJCはお客様満足度96％、実績は4,000社以上で幅広いジャンルの動画に対応しています。費用・品質・成果のすべてを追求していることが、満足度の高さの大きな理由になっています。
動画の制作を開始して、媒体に掲載するまでには様々な工程が必要です。GJCは、マーケティングやブランディングの動画を制作した実績もあるため、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、動画制作の流れについてご紹介してきました。動画制作を業者に依頼するとしても、任せっきりにしてしまうと後悔する恐れがあります。効果的で目標達成を見込める動画制作をするためにも、制作会社とは入念な打ち合わせを行う必要があります。そのためにも、目的や予算の設定、素材を収集するといった事前準備が大切です。
動画制作が初めてだと、動画の構成や編集方法に関しては未知数でイメージできない方もいるはずです。しかし、目的やターゲットなどをきちんと伝えることで具体的な提案がされやすくなります。
GJCでは、様々な媒体に掲載する動画制作を承っております。相談は無料となっており、制作の流れや見積もりが欲しいといった様々なお問い合わせに対応しています。企画や構成は独自のヒアリングシートを用いて実施いたしますので、具体的な内容が決定していなくても構いません。動画制作をお考えであればぜひお問い合わせください。
