WebサイトやSNSの利用が当たり前の時代になったことで、テレビCMとは違う広告手段としてWebCMを活用する企業が増えています。企業ブランドの認知や広告の成果、ユーザーの獲得など、企業によって様々な悩みがあるはずです。その悩みを解決するためにも、WebCMの活用を検討してみましょう。
今回は、WebCMの概要やメリットに加えて、活用方法や気になる費用について解説していきます。成功事例も一緒にご紹介していくので、WebCMの作成にお役立てください。
そもそもWebCMとは
テレビ番組の合間に流れるテレビCMとは違い、Web上で配信される広告をWebCMと言います。WebCMの長さは広告によって異なり、一般的には数十秒程度となっています。YouTubeなどの動画サイトを視聴していて観たことがある方も多いはずです。
WebCMは、YouTube以外にもXやInstagram、FacebookといったSNSでも配信されます。パソコン以外にもスマホやタブレットで視聴できるため、より多くのユーザーに対して広告を視聴してもらうことが可能です。
また、WebCMでは画面をタップすることで詳細ページへ誘導することも可能です。視聴者がCMに興味を持った際、自分でキーワードを検索して探す必要がないため購入までのハードルを下げられる点が特徴となっています。
WebCMの制作メリット
WebCMはマーケティングにおける課題解決に有効です。活用することでどんなメリットが得られるのか解説していきましょう。
認知度の向上
WebCMは認知度拡大に大きな影響を及ぼします。テレビCMの場合、テレビを視聴した人にしか広告を見てもらえません。テレビ番組の内容によって視聴者層に違いがあり、ユーザーを意識した時間帯にCMを流すことが大切です。
WebCMの場合、SNSにおけるユーザーニーズをある程度意識することも大切ですが、「拡散」されることで様々な層にCMを視聴してもらうことが可能となっています。InstagramやXでは、CMを見て面白さや魅力を感じた場合、共感してもらうために動画を拡散できます。
拡散された動画広告は、あらゆるユーザーの目に留まるので、認知度拡大に役立ちます。ユーザーが商品を購入する際に最初に思い出すブランドになれれば、購入の比較検討候補に入れることができるので、売り上げを伸ばすことにつながります。
広告パフォーマンスの改善
WebCMは、通常のバナー広告と比較すると視聴率が高い傾向にあると言えます。視聴回数やクリック数などの細かな情報を確認することができ、解析ツールを活用すれば「いいね」や「コメント」の数も計測できます。成果を把握できれば数字をもとにしてPDCAを回せるので、広告パフォーマンスの改善に役立ちます。
新規ユーザーの獲得
WebCMはYouTubeの視聴やInstagramの活用、Webでの検索などをユーザーが行うことで配信されます。ユーザー自身が情報を取りにこなくても、自然なアプローチが可能となっており、気付きを与えることにつながります。
動画は情報の圧縮性が高く、興味を引きやすいです。新規ユーザーの獲得にも貢献するので、様々なユーザーに自社の商品やサービスを知ってもらいたい場合はWebCMの活用を検討してみてください。
ただし、興味を持ってもらうためには工夫が必要です。動画は最初の数秒が勝負だと言われているので、注目を集めるような音声や映像、キャッチコピーを用意する必要があります。
WebCMの用途・活用方法
WebCMの用途・活用方法は以下の通りです。
・SNSやYouTube
・ディスプレイ広告
・タクシー広告、電車広告
それぞれの特徴を解説していきましょう。
①SNSやYouTube
SNSやYouTubeにWebCMを掲載すると、拡散力が高いので視聴されたコンテンツをそのままシェアできます。自社で広告を出稿しなくても、自然とシェアされていくため、広告費を抑えたい会社にもおすすめの掲載先です。
SNSやYouTubeは様々なユーザー層にアプローチできますが、中でも若年層のアプローチにおすすめです。Instagramは女性ユーザーが多いので、綺麗な映像をWebCMで収めると興味を引きやすいでしょう。
SNSやYouTubeへの広告出稿を考えているなら、下記のリンクもチェックしてみてください。
YouTube動画広告の費用効果を最大化するためのコツとは？重要指標と失敗しないポイントを紹介
②ディスプレイ広告
Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告がディスプレイ広告です。マナー形式で表示されることもあるので、バナー広告とも呼ばれます。認知拡大や成果の獲得など、幅広い目標で使用される広告ですが、Webサイトの一部と認識されるケースも少なくありません。たとえ画像が表示されていても、広告だと認識されなければクリックされないため、集客や売上アップにつながりません。
しかし、動画であるWebCMを掲載すれば動きがあるので広告だと認識されやすくなります。ストーリー性を持たせるほか、興味を抱ける内容のCMであればクリックしてもらえる可能性も高まります。
③タクシー広告・電車広告
近年、移動手段となるタクシーや電車に広告を載せる企業も増えています。タクシー広告は、タクシーの座席に設置されたタブレットで動画広告を視聴してもらえます。運転席や助手席の後頭部にタブレットが設置してあるので、タクシーに乗り込んだ際に自然と視聴してもらえる仕組みです。
タクシーなので、視聴してもらえるユーザー層としては経営層や高所得者層となります。多忙な人が多い層なので、テレビCMやYouTube広告などでは訴求しにくい層です。しかし、タクシー広告であれば訴求が難しい経営層や高所得者層にも商品やサービスを知ってもらえるきっかけを作れます。広告がスキップされることもないため、長く視聴してもらえる点もメリットです。
また、電車広告はその名の通り電車の中に表示する広告です。電車内に設置されている液晶ディスプレイに映像広告を放映できる仕組みです。静止画以外にも動画を映し出すことが可能です。通勤や通学で利用している方が多いので、幅広い世代に広告を視聴してもらえます。Web上で流すCMをタクシー広告や電車広告でも流せば、より多くのユーザーに視聴してもらうことができるでしょう。
タクシー広告について詳細を知りたい方は、下記のリンクをチェックしてみてください。
関連リンク：「タクシー広告 動画」
WebCMの制作費用相場
WebCMの制作にかかる費用相場は合計で100万円～となっています。CMの長さや撮影日数、編集日数など、あらゆる条件によって費用が異なります。あくまでも相場となるので、前後することを覚えておいてください。
WebCMをフリーランスに依頼する際の費用相場を知りたい方は、下記のリンクをチェックしてください。
関連リンク：動画制作をフリーランスに依頼する際の費用相場・メリット・重要ポイントを解説！
WebCMの制作費用の内訳
WebCMの制作は、企画・撮影・編集によって構成されています。それぞれの段階における費用相場を解説します。
【企画】
動画の制作スケジュールや演出などを決めていく工程です。主に人件費が発生します。
・プロデューサー：10～70万円
・アシスタントプロデューサー：15～50万円
・プランナー：3～45万円
・ディレクター：20～100万円
【撮影】
動画撮影、写真撮影といったカメラマンに対する費用の他、使用する撮影機材にかかる費用が発生します。
・動画撮影：10万円～
・写真撮影：2万円～
・機材費用：5～25万円
・ナレーション：1万円～
【編集】
映像にアニメーションを加える他、テロップや効果音などを組み合わせる作業に対する費用です。
・YouTube動画の編集：1本8,000円～
・写真加工や写真編集：1枚1,000円～
WebCMの成功事例
ここからは、実際にWebCMを制作した企業の成功事例を確認していきましょう。自身の会社で活用するWebCM制作でも役立つはずです。
BASE株式会社
ネットショップの作成サービスを手掛けているBASE株式会社によるWebCMです。動画の冒頭で30秒やすべて無料、あなただけのショップといった魅力を引き出す言葉を並べることで、ユーザーの興味を引くCMとなっています。
ショップ開設の流れも3つのステップで紹介しているので利用しやすいイメージをユーザーに与えています。
freee株式会社
法人や個人事業主に対して事業の効率化を支援するためのサービスの開発や提供を行っているfreee株式会社によるWebCMです。開業届についての説明や提出するメリットなどをアニメーションで分かりやすく解説しています。
また、無音で視聴する機会も多いため、文字やイラストに動きを付けて注目してもらいやすい工夫をしている点も特徴です。
エン・ジャパン株式会社
求人情報メディアや人材紹介サービスを行っているエン・ジャパン株式会社のWebCMです。動画冒頭で「30代・40代の方に朗報！！」といったテロップを使い、続きが気になるよう工夫されています。
ミドル世代にもなると求人数が少なお傾向があるので転職に不安を抱える方もいるはずです。しかし、求人数が多いだけではなく「約30,000件」と具体的な数字を挙げることで、その多さを実感してもらいやすくなっています。
株式会社デイトラ
オンラインプログラミングスクールの「デイトラ」について紹介するWebCMです。プログラミングと聞くと難しいイメージや通い続けるデメリットなどがありますが、女性が自宅で学んでいる様子が伝わり、オンラインの手軽さが強調されています。
Xに掲載された口コミが画面上に表示され、ユーザー満足度の高さもグラフで示されているので、視覚的にも分かりやすいです。不安の多いプログラミング学習も無理なく始められそうだと実感できる内容です。
Fintertech株式会社
クラウドファンディングサービスのFunvestを運営しているFintertech株式会社のWebCMです。近年、資産運用を恥じたいと考える方が増えています。そんな中、動画の冒頭で「スマホで始める資産運用」と訴求をすることで、手軽に始められる利点を伝えています。
Funvestの仕組みも、文字やイラストを使って解説しているため分かりやすい内容です。また、動画の最後にはキャンペーン情報が掲載され、視聴者の行動を促す工夫もされています。
動画制作・映像制作ならGJCへお任せください
WebCMはあらゆる層のユーザーに視聴してもらえる広告です。しかし、動画制作の知識や技術を持っていないと効果的なWebCMの制作ができません。そんな時には、動画制作・映像制作会社のGJCにご相談ください。GJCは、これまでに4,000社60業種以上の動画制作を実施してきた実績があります。これまでの制作で培った経験を活かして、企業に合った動画広告を制作いたします。
WebCMを制作する場合、費用に関する不安を抱く方もいるはずです。しかし、GJCであれば相談・ヒアリング・ご提案は全て無料で承っております。ヒアリングの情報を基に、企画や構成、画コンテを専門の構成作家が無料で作成していくので、不安や不満があればいつでもご相談ください。
まとめ
今回は、WebCMの概要やメリット、活用方法や事例などをご紹介してきました。WebCMは認知度の向上や新規ユーザーの獲得などに最適な広告です。SNSやYouTubeに掲載し、興味を持ってもらえれば拡散される可能性もあります。
制作するためには費用は発生し、シナリオ作成や動画編集など、あらゆる工程が必要です。自社のみでは制作が難しい場合は、動画制作会社に依頼をして目的に見合った広告を制作してもらいましょう。GJCであれば抑えた価格での制作が可能です。予算に合わせたご提案もさせていただくので、お気軽にご相談ください。
動画制作に関する情報は下記にも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
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